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●嵐山駅前の変化、その274(桜の林、温泉、広場)
手な身なりと言えば大阪のおばちゃんというのが相場になっている。20名近い大阪のおばちゃん軍団がTVデビューしたのかどうか、一昨日のTVで彼女たちの姿を見た。



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10年ほど前にも同じような騒がしい大阪のおばちゃんの集団がタレントとしてTVに出ていたことがある。同じキャラの需要があるらしく、メンバーを一新しての再登場だろう。大阪のおばちゃんに関してはいろいろと言われる。手製の袋に飴を入れていることもそのひとつの生態で、筆者の家内も同じことをしている。筆者と出かけると、電車の中で必ずと言ってよいほど飴をくれる。筆者も家内も大阪市内生まれで、家内は年齢的にもまさに「大阪のおばちゃん」を地で行っている。ただし、アニマル柄の服は持っていない。「大阪のおばちゃん」という一種のキャラクターが定着しているのは、文化財に入ったことを意味している。彼女たちは「派手」で、それは「厚かましい」と隣合わせになっているが、存在を主張することはいい。それはじめじめしたことをブッ飛ばす明るさであり、「元気」である証拠だ。大阪のおばちゃんが元気ならば、大阪のおっさんもそうあるべきで、また実際そうだろうと思うが、ま、筆者も元気で厚かましく、目立っていたいとは思う。と言いながら、こんな地味ブログでは誰も目に留めないし、まともに読んでもらえない。筆者はめったに他人のブログを読まないが、たまに読むと400字ほどで長いと感じる。はははは、勝手なものだ。筆者は毎日こうして400字の10数倍書いている。誰も読まなくて当然だ。元気さをこんな無駄ブログで消費していてはもったいないが、いつか停泊するところまで船を漕いで行こう。派手で思い出した。昨夜TVで見たが、新宿歌舞伎町に「ロボットレストラン」なるものがある。数分の紹介であった。それを見て、今度東京に行く時はぜひ見たいと思った。またその紹介映像を見ながら思ったのは、大阪のおばちゃんパワーに似た女性の元気さだ。それがよい。このレストランはビキニ姿の若い女性ショーを見せるもので、レストランの名がつくのは弁当が出るからだ。それは原価100円程度のものと思えるほど貧弱なもので、完全予約性の入場料5000円の大部分はショーを見る代金だ。ビキニ姿の女性とロボットの対比で思い出すのはヨーロッパだ。ドイツのクラナッハの絵にあるように、若い女性の裸体と金属の光沢をもつ兵士の甲冑は、エロスとタナトスを同居させる画題となった。その伝統上にヨーロッパは産業革命によって大型の機械を生み、やがてロボットが登場する。そしてマンディアルグの小説にあるように、裸の上にレザーのつなぎ服を着てオートバイに乗る若い女性が登場し、しかも彼女は事故死する。女の肉体と機械が似合うというこうしたヨーロッパの長い伝統上に、現代の東京はロボットレストランを生んだ。目新しいのはLED多用の眩い照明と、ショーにロボットを登場させたことくらいで、全体は悪趣味そのものだが、発想は日本ならではで、その創造力に脱帽した。それにショーに登場するのがすべて女性で、健康的なのがよい。元気なのは今は女だけか。
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 TVの紹介によれば外人に人気があるらしく、客の半分を占めているようだ。TVの映像でも、客席に外国のTVカメラ隊が写っていた。日本観光のひとつの目玉になるのであれば、これは喜ばしいことだ。筆者は東京ではなく、なぜ大阪で生まれなかったのかが残念だ。圧倒的な人口の多さからすれば東京でしか経営は無理かもしれない。だが、TVで紹介され、人気がもっと高まれば大阪に2号店が出来るかもしれない。また、世界中に支店が出来ることも考えられる。そして、ロボットの進化は今後もあるから、「ロボットレストラン」の名称は「ロボット」や「レストラン」と同じほど普遍的なものになって、100年、200年先にもっと派手なものが登場しているかもしれない。となれば、去年新宿に出来た店はその発祥ということで、歴史に残る。ま、そんなように筆者にはとても興味深い話題で、しかも自分には真似の出来ない世界であるだけに悔しい思いもした。真似が出来ないというのは、どの部分かと言えば、現在の日本の繁華街では馴染みの遊びを利用しながら、うまくショーにまとめているその強引なミックス主義だ。それは「何でもあり」のようでいて、そうではないだろう。「ロボットレストラン」から最初に連想したのは、よさこい祭りだ。若者がエネルギーを発散するものとして、それはとてもいいものだ。集団が一致した動きを見せる必要があるから、協調性も求められる。もちろん金を取って見せるショーであるから、よさこい踊り程度の才能では出演出来ないだろう。ショーをまとめる女性は、踊りで食べて行ける場が日本にはないので、「ロボットレストラン」をその代表にしたいと語っていた。そういう集団芸は筆者とは無縁で、そこが何となく羨ましい。また、先端で流行しているものを取り込むのは、単に派手好みというより、ひとつ間違えばバラバラになってまとまりがつかないものをうまくまとめなければならないから、勇気が必要だ。それは若い頃ほどあると言ってよい。筆者のような年齢になると、先端で流行しているものが広くはわからないし、わかってもそれらを結びつけて目新しい何かを生む創造力が衰える。「ロボットレストラン」のミックス性は、簡単に言えば、ゲームセンターのプリクラ、パチンコ屋の電飾、ガンダム、アニメ文化から出て来たフィギアなどの組み合わせで、それら各要素のどれかが進化すると、「ロボットレストラン」も新しくなる。「これぞ最先端の日本の娯楽」と外人が驚いても当然だ。そうそう、回転寿司の要素はあるのだろうか。これを取り入れない手はない。
●嵐山駅前の変化、その274(桜の林、温泉、広場)_d0053294_22224263.jpg
 さて、今日の写真は去年6月17日の撮影で、ちょうど1年ぶりに紹介することになる。前回の「その273」と比べると、最初の写真がかなり違って、手前の地面が高くなっている。これは道路を盛り上げたからで、その高さは1メートルほどか。もう少しあるかもしれない。なぜそうする必要があったのかは知らない。ガスや水道管を埋めたとは思えない。桜の林の南端すなわち最初の写真で言えば、筆者の撮影地点を少し嵩上げすることで、桜の林に沿う道路から温泉の玄関を見えにくくしたかったのだろう。以前は道路から車が桜の林にあった駐車場に入るには、写真の撮影位置のすぎ脇にあった鉄のポールを係員が引き抜いていたが、桜の林をもう駐車場として使うことはなくなったので、車を入れる必要はない。ということは抜き差しが出来た鉄のポールは不要で、しかもそれがあった箇所を嵩上げすることで、なおさら桜の林の中つまり温泉の玄関前から車を遠ざけたかったのだろう。この嵩上げによって、温泉の建つ場所が以前よりも異空間の趣が増した。先日書いたように、嵩上げ地点から太鼓橋までに至る50メートルほどは石畳が敷かれる予定で、その工事は7月末には終わる。それはともかく、最初の写真には蛙の支柱がたくさん登場した。これは日本だけなのか、女の子を模した赤を基調にしたものもある。それはそれで面白いが、遠目にも目立つとなれば、このキミドリ色の蛙がよい。蛙は「無事帰る」にもつながり、工事現場にはふさわしい。この蛙の支柱を嵐山に来た外国人観光客が写真に撮ったり、また立ち止まって笑顔で見つめている光景に出会ったことがある。遊び心があって、いかにも日本らしいものに見えるのだろう。また、工事現場の柵に遊びは必要ないという意見があるかもしれない。だが、支柱としての役目や強度を持ちながら、他社の製品と差別化するには、このように一気に何か特徴ある目立つ形がほしいと考えるのは、日本では自然のなり行きであった。この蛙の支柱は、「飛び出しボーヤ」とどこかでつながっている。また「派手」を求める心が作用したもので、筆者には大阪が生んだものに思える。
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 蛙で思い出した。昨夜ムーギョからの帰り、日が落ちて暗くなったこともあるのか、いつも通る大きな田畑の横で蛙の合唱を聞いた。合唱というほどには声が揃っておらず、また音楽とは言えないガラガラ声だ。それがかえって面白く、誰も周囲にいないことをいいことに筆者も同じような声を笑いながら発した。蛙は雨を待っている。一昨日は久しぶりに雨が少し降った。田には水が引かれているとはいえ、蛙は雨がうれしいだろう。そこで思った。蛙は梅雨時以外はどのようにして生きているのか。卵という形でどれだけ過ごすのだろう。梅雨時以外は筆者は蛙のことを思い出さない。それは、梅雨になると突然蛙が湧いて出るのと同じことだ。実際はそんなことはないから、蛙の声を聞くと不思議な思いに囚われる。それを言えばどんな生物も同じという声があるかもしれない。だが、人間は違う。どんなに暑くても寒くても街を歩き、田畑にも姿を見せる。おそらく蛙は人間をとても変な動物と思っているだろう。昨日は蛙の声を聞くより少し前、松尾橋の上で深緑色の黄金虫を見かけた。最初は1匹。次も1匹。その次は2匹、そして次は5匹というように、どんどん歩道上にまとまって転がっている。なかには踏まれて半ばへしゃがっているものもある。どこで集団で羽化したのか、松尾橋の大きな灯りに吸い寄せられて飛んで来たに違いない。自転車や歩行者に踏まれないように、足で何匹か欄干脇に転がした。帰宅して1,2時間経った頃、家内が筆者のシャツをハンガーにかけようとして悲鳴を上げた。またムカデでも出たのかとこっちも驚いたが、それはギラリと光る先ほどの黄金虫であった。背中に1匹へばりついていたのだ。『こんな派手な色では鳥に一発で見つかるのに』と思ったが、案外そのように光っているから鳥には見つかりにくいのかもしれない。鳥の目は持っていないので、その点はわかりようがない。「派手」でまた思い出す。一昨日琵琶湖ホールにコンサートに行った。初めて会う人があって、どんな服装がいいかと迷った。コンサートであるからにはお洒落して行くべきだが、何しろ雨でしかも蒸し暑い。会場に少し早く着くと、筆者と同じくらいの年齢か、背丈も同じほどの、麻のベージュのジャケットに白の麻の帽子、ピカピカの茶色の靴に派手な色のストゥールを首に巻いた男性がうろうろしていた。『あれくらいのお洒落をして来るのが本当か』と思ったが、筆者の趣味とは少し違う。筆者は初対面で派手ではまずいかと考え、帽子、シャツ、ズボン、靴とみな白かそれに近いものにした。前日はキミドリ色のポロシャツを着ていて、その色を改めてきれいだと思った。もしも同じ色のズボンと靴を持っていれば、全身キミドリの蛙色で出かけたかも。やっぱり大阪人は派手な考えをする。
●嵐山駅前の変化、その274(桜の林、温泉、広場)_d0053294_13584392.jpg

by uuuzen | 2013-06-17 22:24 | ●駅前の変化
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