●嵐山駅前の変化、その270(桜の林、温泉)
がところどころに出てペンキが剥がれているので、布団を天日干しするとその小さな破片が付着する。家内がそのことを言ってから1年以上になる。去年の7月、自治会内の地蔵盆の行事のための景品を、子ども会の若い母親が運転する車の助手席に乗せてもらって丸太町通りにあるホームセンターに買いに行った。



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その母親はそこでパート勤務していて、商品が割引で買えた。そのことを予め聞いていたので、筆者はついでに黒のペンキを1缶買った。ベランダのペンキの剥げた箇所を塗るためだ。自転車で15分ほどのところにあるから、その気になればすぐに買えるのに、その「その気」になかなかなれない。ま、その時はちょうどついでがよかった。そうして買ったペンキは今なお蓋を開けていない。そして家内はたびたび干した布団に黒ペンキの破片がつくと言う。ペンキを買ったのはいいが、あると思っていた刷毛はかなりちびっていて、ほとんど使いものにならなかった。今度は刷毛を買いに走る必要が出来た。それがまたそのままになったが、2か月ほど前に大量の刷毛をネットで買った。隣家のリフォームで使おうと思ったのだ。これでベランダの鉄の柵も塗り直しが出来るのに、まだ「その気」がやって来ない。というのは、ペンキを塗る箇所はほかにもあって、それらをまとめてやりたいと考えている。隣家のリフォームの最終段階でペンキ塗りをすべきで、今はその時ではない。ああ、今日は出だしがリフォームの話題になってしまった。これをどう本題につなぐか、書き始めた時には考えがあったのに、今はすっかり忘れて思い出せない。仕方がないので、別のことを絞り出す。何しろ今日もこのカテゴリーは写真が6枚で、かなりの長文を書くことになる。そんなに話題がないのに、決めたことであるから仕方がない。6枚を半々にして2日にわたって投稿してもいいし、去年の今日はそう考えていた。それが先日考えを改めた。水増しのようなことをせず、ある1日に撮った写真は、6枚程度なら1日で投稿し終わるのがよい。ということで、今日の写真はちょうど1年前の今日、6月3日の阪急嵐山駅前から100メートルほど北の桜の林で撮影したもので、今はすっかり様子が違って、工事用フェンスで囲まれてはいるものの、外観はほとんど完成しているように見える建物が桜の老木に囲まれて建つ。今日は今日投稿する写真と同じ角度で撮影しておこうと思いながら、雑事をしている間に忘れてしまった。どうも近頃はすぐに予定していたことを忘れる。
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 そのことで思い出した。先ほど夜の8時半頃、自治連合会のMさんがやって来た。何事かと思うと、今日は自治会長会議があったらしい。それなのにわが自治会の会長は出席しなかったそうだ。どうしても出席出来ない時は筆者が代理で行くと何度か伝えておいたので、会長はうっかり忘れたに違いない。筆者は4年間、自治会長会議を欠席することはなかった。ということは一度もその日を忘れたことはなかった。出席しない自治会はごく稀で、ほとんど必ず会長か副会長が姿を見せる。そういうことを知っているので、Mさんが「今日は重要な会議だったのに」と言った時は少々恥ずかしかった。Mさんからは資料を手わたされたが、これはMさんがわが自治会の会長の家まで行くのが遠いので、馴染みかつ近くの筆者に届けに来たのだ。ついでに書いておくと、Mさんは筆者より年配の女性で、全身筋肉といってよい体をしていて、外国にまでフル・マラソンに出かける。そういうスポーツ・ウーマンだが、好みの男性は体育会系ではなく、知的が一番だそうだ。60代になって知的さが嫌味でなくて滲み出ているような男はそうはいないのではないだろうか。Mさんにとって格好いい男とは、知的を感じさせ、なおかつ優しいことが条件になっていると思うが、たとえて言えば有名人では誰かと訊いたことがない。去年までの4年間は年に3回、Mさんとは宴席で親しく話す機会があったから、その気になればいつでもそんなことが訊けたのに、話題が多過ぎた。宴席ではMさんは筆者の隣に座ることが何度かあったが、そんなある時、Mさんは自分の足の筋肉自慢を知ってほしかったのか、筆者の右手をつかんでさっと自分の太腿に触れさせ、しかも指で揉ませた。それほどにMさんは明るい人で誰とでも快活に話をする。だが、宴席にいるのは9割が男性で、しかもその中に自分好みはいないようで、知的な男云々の話を切り出した。筆者も女性は知的なのがいいが、知的な女性が具体的にどういうことかとなると、言葉では表現しにくいところがある。それはMさんが思う知的な男性も同じではないだろうか。昔、筆者より一回り上の女性から異性観を耳にしたことがある。その人が言うには、若い頃は好みの男の間口が広かったが、年々それが狭まり、今ではめったに理想とする男を見ないとのことで、そんなものかと思って聞きながら、今では筆者はその言葉を発した時の彼女より齢を重ねた。それで思うことは、やはり彼女の意見の正しさだ。それでもそういう異性観は人によって大きく違うはずで、筆者は素敵だなと思う女性にはあまり事欠かない。もちろん、思うだけだが。
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 話を戻すと、わが自治会の会長は早くも自治会長会議を欠席して、自治連合会のMさんらに悪い印象を与えたかもしれない。明日は早速資料を持参し、今後の会議への出席を忘れないように促さねばならない。ああ、今思い出した。今日の「錆」の枕から何の話につなぐつもりであったかだ。昨夜本当に久しぶりに自分の歯を鏡で見た。20年ほど前、歯医者に行った時、歯の磨き方が強過ぎて、歯茎が後退して歯が長く見え、しかも歯茎と歯の境目は歯が2,3ミリえぐれた結果、そこが水で染みるようになっていた。歯磨き粉が歯を削ったのだ。歯はもっと優しく磨くべしと言われたが、長年の癖は簡単には治らない。それで今も筆者は歯ブラシが数日でぺしゃんこになるような激しさで歯を磨く。それを続けると歯の根元の神経過敏がさらに増すから、歯医者は歯と同じ色の詰め物で、歯ブラシで削られた箇所を全部埋めてくれた。それは20年の間に半数ほどは自然に剥がれた。剥がれた箇所は元のえぐれたままだ。もちろんその数年後も歯医者には行ったが、治療してくれる医師が違って再度埋めてくれなかった。虫歯ではないので、水が染みて痛まないのであればよけいな詰め物は不要と考えたのだろう。その詰め物は発癌性があるらしく、なるべくなら使わない方がよい。で、筆者が自己防衛として歯に行なったことを書くと、日に三度磨いていたのを一回に減らした。本当はそれはまずい。そっと優しくていねいに日に何度も磨くべきだ。それが面倒で、しかも筆者は強く磨き過ぎる癖があるので、一回に減らすと歯の根元が減らないと考えた。実際その考えは成功したようで、その後虫歯にはなっていない。ところが、昨夜鏡を見ると、上の前歯の3本ほど隣りの歯の根元が濃い焦げ茶になっている。直径3ミリほどで、最初は夕食の食べかすかと思った。爪楊枝でほじると硬い。そして痛くもない。家内は汚い虫で見るような顔をしながら虫歯だと断言する。実際のところは歯医者に行かねばわからないものの、その箇所に食べかすが詰まって虫歯になるほど、筆者は歯磨きを怠っていない。そこで思い当たった。20年ほど前に歯茎の根元に詰めてもらったものが、長年のコーヒーや紅茶で変色したのではないか。爪楊枝で触ると、虫歯ならそこが掘れているのに、詰め物の嵩程度に少し盛り上がっている。どっちにしてもその箇所は普通に話していると誰にも見えない。見えるとすれば目を開けながらキスした時か。そんな機会がもうやって来ないし、歯医者に行くのはいやなので、どうでもいいようなものだが、格好悪いものを抱えている気分はいやだ。歯医者に行くとそこをまず削られる。そして新たに詰め物がされる。たぶん1日で終わるだろう。あるいはついでに歯垢を全部きれいに削ってくれるので、2,3回は足を運ばねばならない。
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 詰め物は言うなれば内部の保護と美観を兼ねていて、これはわが家のベランダのペンキと同じだ。それがところどころ錆びているのは、定期的に歯医者に行って診てもらう方が歯にはよいと思いながら、ついつい放置してしまうことと似ている。今日はこんなことを考えた。ベランダの鉄柵を黒く塗り直したのは6年ほど前だ。仮に8年に一回塗り直すとして、筆者は死ぬまで何度塗り直しをする必要があるか。なるべくならしたくない作業であるから、錆がもっと目立つまで放置し、15年に一回塗るとすれば、もう2回塗れば80を超えている。つまり、死ぬまでもう2回でよい。そう思うとなおさら塗り直しを先に延ばしたくなる。これは筆者がずぼらであるからで、きれい好きな男は毎年あるいは少しでも錆を発見すればすぐに塗るだろう。そういう性質の方がいいのか、筆者のようにかなりおおざっぱな方がいいのか、これは同居人との相性にもよる。家内はあまりきれい好きではないので、その点筆者とは馬が合っている。ま、こんなことを書くと家内は怒るが、家内は仕事を持っていて忙しいのでこまめに掃除する暇がない。したがって筆者がその役割をすべきなのに、これが無精と来る。それでも気にはしているから、少しずつ進めている。前述のように、ペンキをまず買い、刷毛を買い、そして次は気分が乗って隣家のリフォームがもっと進んでからだ。さて、今日は昼前にも訪問者があった。阪急電鉄の社員で、以前何度か会ったことがある。まだ筆者が自治会長をしていると思ったらしく、自治会内配布の資料を持参してくれた。今年から副会長になりましたと説明するのも面倒なので、話を聞いておいた。文書は今日から7月末まで桜の林で行なわれる工事で、それについては2年前だったか、説明会で聞いていた。桜の林が東西に分かれていることは以前このカテゴリーに書いた。その西側に温泉の建物施設が出来る。東側は以前のまま保存されるが、これは東西で都市計画が違っていて、東は手がつけられないためだ。だが、その都市計画はいつでも市の思惑で改変される。それはともかく、東側だけでも以前のまま残されるのは地元住民としては嬉しい。散策にちょうどいいからで、犬を連れて散歩する人はとてもたくさんいる。東西を隔てる道があって、昔は道とはあまりわからないほどに踏み締められた跡がなかった。それが温泉が出来ることになって地道のままでは温泉を利用する客に悪いということになったようだ。あるいは、その道を北に進むと、桂川がすぐに見え、西に折れるて渡月橋に至るまでの、料亭や食堂前の道にはすでに石畳が敷かれている。その石畳を温泉の玄関前、そしてもう少し南の桜の林が途切れる寸前すなわち拡幅された道路まで延長しようというのだ。これで駅前から渡月橋まで土を踏まずに歩くことが出来る。
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 渡月橋の歩道も石が敷かれているし、天龍寺前の商店街はどこも舗装されていて、もはや土を踏みたくても踏めないようになる。それはともかく、桜の林は阪急電鉄の土地で、そこの小径を石畳にするのは阪急が金を出す。そしてその工事が今日から始まった。すぐには大きな動きはないと思うが、2か月ですっかり地道がそうではなくなる。今のうちにせいぜい土の感触を味わいたいところだが、梅雨時ではじゅくじゅくして歩く人もまばらだ。そういうことを見越しての今日からの工事だ。この石畳道もまた駅前の変化のひとつであるから、温泉とは別に写真を撮らねばならない。幸いなことに、今日掲げる写真からもわかるが、この石畳道がまともに見える角度で定点撮影を続けている。今日の写真で言えば最初と最後がそうだ。砂利を敷いて白っぽく見えている道がそうだ。この砂利は昔はなかった。石畳を敷くことは、地道では不便でみすぼらしいという思いからだろう。歯で言えば、虫歯であったり、昔の詰め物が変色した状態から、総入れ歯か、あるいは俳優がよくするように、何らかの処理で真っ白にすることだ。何でも見栄えが肝心と謗るようなことを言ってはならないか。まさか石畳で地道を覆うことで下の土を保護しようというのではない。鉄の柵ならペンキで保護しないと錆びていずれ倒壊する。石畳はペンキのような役割はない。なければないで済むもので、むしろない方が昔ながらの風情があってよい。それをお金をかけて、利用者の足元を気遣ってくれるというわけだ。筆者のこうした皮肉っぽい言い方こそが、人生を長く経て来たことによる錆びのなせるわざかもしれない。ならばそれをどうペンキで覆えばいいか。老いるほどに上品になる人とその反対がある。筆者は後者かもしれない。そうそう、もうひとつ書き忘れたことがある。歯磨きが激しい筆者を見ながら、家内は筆者をサディストと言う。どちらかと言えばそうだろう。サディストの男にはMの女が合うのだろうか。家内は断じてMではない。また下品なことを書いてしまった。
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by uuuzen | 2013-06-03 23:59 | ●駅前の変化 | Comments(0)


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