●ザッパのCD代理販売『ROXY BY PROXY-The License』その後
回はしないとしても、ゲイルの考えがどう変わるかが、去年12月初め頃からの大きな注視事項であった。昨日ザッパ・ファミリーからメールが届き、『ROXY BY PROXY-The License』のその後の動きが伝えられた。



それを概観すると、アメリカ国内で1000人のファンに売ろうとしていたこの企画が変更を余儀なくされたことがわかる。どれくらいの人がすでにこの新しい企画に賛同して1000ドルを払う覚悟を決めたのかはわからない。メールには「we here at Zappa Records are looking for a few good men and women」とあって、「a few」という表現からは1000人にほとんど到達している自負が見える。だがこれは早く購入を促すための誇張ではないだろうか。メールの最初にあるように、ゲイルはこの企画に忙しいようで、1000人に達するか、あるいはもうこれ以上の注文を得ることは無理と考える数値に至った後に次の新譜を発売するだろう。『ROXY BY PROXY』はカタログ番号で98か99になる予定で、最新の『FINER MOMENTS』が94であるから、3,4点は年内に発売されるのではないだろうか。ザッパ・ファンにとっては嬉しいことだが、アベノミクスによって急に円安になり、長年BARFKO-SWILLから安く買えていたのがそうも行かなくなった。『ROXY BY PROXY』が1000ドルとなると、割高感はなおさらで、なおさら購入の思いが遠のきがちだ。それはともかく、この3か月間にゲイルはいろいろと質問を受け、また当初の思いを変えることにした。それはまず、アメリカの住民のみとしていたのを、世界中どの国でもよいとした。最初からそうすべきであったのに、そうしなかったのは、BARFKO-SWILLからいずれ発売する『ROXY』の売り上げからギャラを分配してくれるという取り決めとの兼ね合いだろう。だがこれはクレジット・カードを通じて『ROXY BY PROXY』を買うのであるから、ギャラの振り込みはそのカード番号宛てにすれば済む問題であろうから、筆者は最初から日本からでも買えると思っていた。
 次に変更したのは、申込みの期限を夏至の6月21日にしたことだ。これは当初の予定から半年ほど遅れている。これ以上は延期したくないのであろう。だが、もう3か月待って予定の1000人に遠く及ばないとすればどうするだろうか。まさか撤退は考えていないはずで、さらにファンの意見を広く聞き、もう少しわかりやく説明するとか、ファンの自由な裁量を認めるといったことになるのではないか。この「自由な裁量」は、今回ゲイルはファンからの質問に答えているように、購入者によるジャケット・ワークの創作が許可されるかどうかに見られる。この点はザッパのアルバムのジャケットをデザインしたいと思っている人が最も気になる点で、ゲイルはいちおう認めている。ただし、彼女に示して許可が出た場合の話で、そのために費やす手間や日数が問題で、他の購入者の発売からかなりの遅れを取る可能性が大きい。また、BARFKO-SWILLからも同じCDが発売されるが、そのジャケットは購入段階では見せてもらえないから、どうデザインすべきかが予めわからない。盤を予約購入し、それが届いた時点でジャケットのデザインやライナー・ノーツがわかるのであるし、そのいわばオリジナル・ジャケットにどう対抗して独自のものをデザインするかとなると、これはほとんどゲイルは独自ジャケットを認めていないも同然ではないだろうか。独自のジャケット・ワークに関しては、夏至までにゲイルにネットを通じてデザインを送り届け、許可も得られるという仕組みにすべきで、これが契約ではそこまでの明記はない。つまり、不明な点が多い。そのために随時質問を受けつけているし、また3か月の猶予があるというつもりだろう。
 また、BARFKO-SWILLからの『ROXY』の発売時期を、ライセンス盤購入者が複製盤を売り出すより前でないことを保証してほしいという質問に対しては、ゲイルはうまく逃げている。それは、ライセンスの購入者は、BARFKO-SWILLより安価で販売することが可能であるから、値段で勝負しろと言っているようなもので、その裏には、個人が作るものは結局公式盤に比べてジャケットあるいは音質が劣る現実が見え透いている。であるから、ゲイルは公式盤と同じものを原価で発注することも出来るとしているが、それはライセンス盤の売り上げに応じたギャラを支払う仕組みからして、ゲイルにとっては全く損にはならない。1000人から1000ドルを集め、その資金で『ROXY』のDVDと劇場公開を実現することがゲイルの目的で、『ROXY』のCDについては儲けがさほどなくてもいいと思っているのかどうかだが、ライセンス盤の購入者がLPにして発売することを認めていないところ、ゲイルは後々音源をさまざまな形で商売の具にするのは確実ではないだろうか。その商売魂が、ライセンス盤購入者の行為をどれだけ阻害するのかどうかがどうもよく見えて来ない。1000ドルの価格は、1000ドルが回収出来るならば誰しも安いと思う。1000ドルを回収するにはCDの製作費その他を考慮すれば、100枚の場合はいくらで売ればいいか、500枚ならいくらかといった計算をすればよいが、個人で500枚を売ることはまず無理であろうし、100枚となれば独自ジャケットで特色を出すしかなく、そのデザインが認められるかどうかだ。ネットで今調べると、ジャケットつきで100枚プレスして8万円ほど、これに1000ドルを足すと、1枚2000円で売ればよい計算だ。限定100枚もので1枚2000円の価格で完売するだろうか。その心配や製作の手間を楽しみと思えるのであればライセンス盤はまたとない面白い企画だ。梅村さん、試しにジャケットをデザインしてゲイルに送ってみるのはどうかな?
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by uuuzen | 2013-03-18 23:19 | ●新・嵐山だより(特別編) | Comments(0)


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