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●右翼左翼の闘争と刑事の詰問
昨夜眠入ったのは3時、起きたのは8時、睡眠5時間だ。たくさん夢を見た。あまりにたくさん見たので、それをまたこのブログに書こうと思って寝床の中でうすれていく内容を必死に思い返した。



すると、ほとんど忘れかけたいくつかのエピソードをはっきりと思い出したが、いつものように前半がわからない。階下に行って、思い出せるものだけ箇条書きにメモした。今日は終日出かける予定があるので、書くのはまた深夜になる。ほとんど丸1日経てもメモでもない限り、忘れてしまう部分が多いはず、そう思ってのメモだ。そして、今そのメモを手がかりに書く。それはそうと、8時に起きてメモをし、その後すぐにまた3時間ほど寝た。昨夜は仕事で目を酷使したので、いつもより目の充血度がひどく、これはまた眠らなければ戻らないと本能的に思ったのかもしれない。2度目に眠っている間は夢を見なかった。そして、目の充血は終日ひどかった。これを書くためにまたひどくなるだろう。

ひとりで知らない街を歩いている。京都市内か大阪市内か、とにかく都会だ。だが、高層ビルが林立するような大都会ではない。2、30年前の古い感じがしていて、現在とは思えない。四つ辻に差しかかろうとした時、筆者の進行方向とは直角の道、左手からデモ隊が現われた。全員気勢をあげて、ロボットのようにきちんと並び、小走りに目の前を右手に進んで行く。男ばかりで服装は錆びた青の上下揃いのトレーニング・ウェア、全員丸坊主頭だ。手に白くて長い棒を持っている者もいる。横2列になって数十人が進んで行く。どういうわけかそれが右翼団体であることを悟るので、険悪な空気を避けようと、四つ辻手前の細い路地を右に折れる。するとすぐに前方から同じような団体がこっちに向かって来るようだ。ほかの方角からは先のデモ隊の奇声が聞こえている。この街はどこも騒然としていて、なぜこんなところに迷い込んだのかと残念がる。だが、そんなことをいつまでも思う間もなく、新たなデモ隊はこっちに突進して来る。今度は灰色の服装だが、さきほどの団体と着ているものは変わらず、雰囲気はほとんど同じ。『左翼だな』と直観する。どうやらふたつのデモ隊はお互い、見つけたと同時に殴りかかって相手を半殺しにしようというらしい。道路右側の歩道を歩いているのだが、道路幅はあまり広くないので、デモ隊の先頭がほんの数メートル前方に接近した時、ほとんどぶつかることがわかる。これは殴られると思うと、急に目の前に素っ裸の男の子たちが10人近く現われる。みんな5、6歳だ。全員、体は油でテカテカツヤツヤしていて、しかも天使のようにぽっちゃりとしている。そして、精薄児だ。デモ隊は、無抵抗で叫びすら挙げられないその子どもたちが邪魔だと言いながら、次々とふくろ叩きにして蹴散らす。男たちの形相は暴力団そのものだ。しかも小走りのスピードを落とさないので、こちらは体を避けるのが精いっぱい。だが、目の前で抵抗出来ない子どもたちがあちこちに逃げまどう姿を見て、すぐに子どもたちの何人かをつかむ。そして、さらに右手に折れる細い路地を見つけてそこに逃げ込む。すると、そこは同じような子どもがすでに何人か匿われている大きな部屋になっている。内部には50代後半だろうか、おばさんがひとりで子どもたちを世話している。笑顔で言う。『もう大丈夫ですよ。取りあえずあなたもここでしばらく避難しなさい』。
 どうやら保育園の保母らしい。ふと気がつくと、いつの間にか自分も子どもたちと同じく素っ裸になっている。それを恥ずかしく思い、すぐさま大事なところを手で覆いながら横たわる。そして、外の様子を気にする。部屋というのは天井も壁も飴色のベニヤ板で囲まれた4畳半程度の広さで、窓はないが、入り込んだ側だけは全面押し倒しをして出入りするような構造になっている。筆者が子どもたちと一緒にそこに入り込んだ途端に、おばさんはすぐにその道路に面した側の全面扉を地面から引き上げて、部屋がすっぽりベニヤ板で覆われた空間になるようにしたのだ。だが、その扉は天井にぴったりと届いてはいるが、中央部は郵便ポストの投函口のように少し隙間が開いている。高さ5センチ、幅30センチほどだ。『本当はここも密閉しなければ安全ではないんですけどね』とおばさんは言いながら、扉に近づいて立ち、そこを指し示すが、見わたしても適当な詰め物は部屋にはない。部屋は人間以外は何もないのだ。部屋の奥は子どもたちが身を寄せ合って恐がっている。横たわったまま扉に頭を寄せ、上部の隙間を見ると、曇り空が見える。隙間には短い庇があって、その裏面が鏡になっていることがわかる。高さ3メートル近いところ、つまり部屋の天井の高さにあるにある庇なので、外の人の動きがそれに反射して見える。先ほどのデモ隊ではなく、銃を肩にかけた灰色のナチの軍隊が行進している。全員、その庇に自分たちが写っていることは勘づかないようだが、ひとりでも気づけば、内部はたちまち銃で攻撃されることがわかっているので、こっちは気が気ではない。それに素っ裸であるので恐怖心はさらに増している。どうかこのままナチの隊列に通り過ぎてほしいと思っていると、隊列の中のひとりが庇に自分の顔が写ったことを発見し、たちまち扉に向かって銃を乱射して来る。他の兵士もそれに応じ、凄まじい数の銃弾が部屋に飛び込んで来る。もう終わりだと思って扉を蹴り、外に飛び出ると、そこは真っ暗な大きな講堂のような場所になっている。相変わらず銃の音は聞こえているが、兵士たちの弾の方向とは違う方角、筆者の右手からさらに激しい機関銃の音が聞こえ始める。すると、兵士たちの銃声は止む。どうやら右方角の機関銃によって全滅させられたようだ。そう思って、右手を見ると、開け放たれた扉から車椅子の男が入って来る。扉には高さ10センチほどの敷居があるが、それをゴトリとうまく乗り越えて、スルスルと車椅子を自分で動かしてこっちに近寄って来る。小柄なアメリカ人だ。帽子にサングラス、トレンチコート姿で、肩に銃身を置いている。アンタッチャブルかギャングのように見える。得意気にこう言う。『やったぜ』。その人物に感謝の言葉をかけようと思い、最も近づいて通り過ぎる瞬間に「バイ」と言うと、男はこっちを見ずにはっきりと「バイ」と言い、そのまま暗い講堂の中を進んで奥に行ってしまう。まだ、やっつけるべき敵がたくさんいるとでもいうような雰囲気だ。その男がやって来た方向はとても明るい。その開け放たれたままの出入口から外に出られそうな気がしてそこに進む。
 入ったところは別の小さな部屋だが、そのまま進むといくつかのがらんとした誰もいない部屋を過ぎ、やがて外に出られる。また街だ。先ほどとは違う新しい街だとわかっている。やがて右手に大きな空き地に差しかかる。空き地の中は瓦礫の山で、空き地に隣合った建物の壁は赤レンガで、白の目地が何だか生々しい。そのために古い建物なのか、新しいのかわからない。空き地は空襲に遇った感じがするが、新築工事のために建物を壊したのかもしれない。歩む道は人がひとり通るだけの狭い路地だが、左手にはまともな建物がずっと続いている。だが、それらはみな夜に開店するバーや割烹料亭の裏口で、路地は飲み屋街の裏道なのだ。ところどころに小さな看板がかかり、「新装開店」などと書いたものもある。ふと見ると女性が3人その路地で洗いものをしている。ひとりは紺の絣のキモノを着て米をといでいる。岸恵子のような美人だが、もうかなり老年だ。後のふたりは20代のようで、路地をほうきで掃いたりしている。その3人には見覚えがあるが、実はその3人が経営していた店はちょうど通りかかっている空き地にあったはずなのだ。そこはかなり歴史も風格のある店であったのに、何かが原因で瓦礫の山の空き地となってしまい、せめてそのすぐ近くの場所でまた店を開こうとしているらしい。だが、資金がないので、取りあえずはその路地の路上で経営しようというのだ。掃いていたのは他人の店の裏口あたりで、その他人の店にすぐ隣接したわずかな路地の傍らを利用して経営するらしい。『大変だな』と思いながら、そこを通り過ぎ、行く先を見上げると、空き地に隣接した建物の屋根の向こうに大きなネオンの看板が見える。それは大阪難波で見覚えのあるもので、『ああ、やっぱりあそこか』などと思い、自分がようやく知っているところに近づいていることを安心する。そのまま路地を進み、やがて左に折れる。また路地だ。
 そこを抜けると急に広い通りに出る。街中のよくある商店街の入口だが、知らない場所だ。人々が好き勝手な方向に歩んでいる中、そこに長身の男女が数人固まって立っている。みなコートを着ている。外人だ。東欧の人かロシア人であることがわかる。ひとりの男と目が合う。何か言わなくてはいけない気がするが、咄嗟に英語が出て来ない。それに何を訊ねていいのかもわからない。そこで通じるかどうかわからないが、とにかく「What area is this?」と言う。するとやはりきょとんしている。やっぱり通じないのだ。『人々はどんな目的でここに来るのですか』と言おうとして、すかさず「What purpose…」と発すると、すぐに男はお前の訊きたいことはわかったという顔をして、微笑みながら両手を広げ、そしてあちこち指し示して、「CI・NE・MA(キ・ネ・マ)!」とゆっくりと言う。見上げるとあちこちに映画館のネオンや看板が夜空に光っている。繁華街なのでそれは当然だな思い、そして男をやり過ごすことが出来てほっとする。人込みに混じってそのまま先に進むと、いつの間にか商店街の道幅は人が3、4人も通ればいっぱいなほど狭まっている。そのため、あまり早く歩けない。そして急にすぐ前を歩く白い服を来た若い女性が歌っていることに気がつく。「モーダーゾンベッカー・ザ・フォーン、モーダーゾンベッカー・ザ・フォーン…」と同じ文句をブルースの口調でゆっくりと繰り返す。そのメロディを知っているので、こっちもそれに合わせて、その女性には聞こえないような小さな声で口ずさんでみる。そのようにして10メートルほど歩むと、右手20メートルほど先に古本屋があることがネオンの看板でわかる。そしてこう思う。『ああ、以前見た夢に出て来たあの古本屋だ。またあそこにぜひ行ってみたかったから、これは何というありがたさ、またこうしてあの古本屋に行けるとは!』。そしてすぐにその本屋の前に来て立ち止まる。中は蛍光灯でとても明るい。だが、エロ本と漫画ばかり並べる店であることが、外の全面ガラス戸からすぐに見通すことが出来て失望する。『なんだ、前とは同じように見えた本屋だけど、違うな』。するとまた10メートル先にも同じような店がある。今度は期待しないで、そこまで歩いて行く。やはり同じような店で立ち止まることもせずに過ぎる。こんな地価が高そうな繁華街で渋い古本を置く店などはやるわけがないなと自分の早合点を恥じる。そしてすぐに商店街の終わりに差しかかる。
 そこは大阪で言えば十三や阪急東の飲み屋がたくさんあるような商店街の出入り口だ。夜で大勢の人があちこちに歩いている。商店街を出た途端、歩いて来た方向を振り返り、そして首をおもむろに右手に回すと、10メートルほど離れたところに背の高い外人が数人立っている。さきほど出会った外人たちかと思って少し近づくと違った。同じく外人だが、別のグループだ。そしてその中のひとりが筆者に近づいて来る。内心しまったと思う。それはどうやら刑事らしい。しかも悪質な男だ。名前は知らないが、アメリカの60年代のカウボーイ映画で、人相の悪い悪役としてよく出て来る俳優に似ている。日焼けして顔は茶色い。髪は短くブロンドで、目は青い。その男が質問して来る。「高価な絵をたくさん持っているだろう?」「いいえ、1、2万円ほどの安いものばかりが少しです」。その答えに対し、いかにも嘘だろうと言わぬばかりにさらに身を乗り出して質問しようとする。男は半コートかブルゾンを着ていて、左腕中ほどに、はがきの半分ほどのサイズの紙を縫いつけている。上辺だけを縫っているので、下端はめくれ上がり、しかももうかなりよれよれになっている。そこには『エロ本風紀取締り員』といった文句が印刷されている。「何か変なものを持っているだろう?」。筆者は手ぶらで歩いているから、『おかしなことを言っていちゃもんをつけて来るな』と内心困り果てる。男は次にポケットから皺くちゃになった新聞の切り抜きを広げ、筆者の眼前にそれを広げて読ませようとする。最上端の欄外には「青空新聞」と小さく印刷されている。聞いたことのない新聞だ。記事の見出しを見ても労働組合関係の内容で、男が何を示したいのかわからない。どうせろくな新聞ではないし、自分には関係のないことだと思う。だが、男はこれでよくわかったかといような横柄な態度を示し、もう逃がさないぞといった素振りで顔をさらに間近に近づけて来る。暗い中であるために、男の日焼けした顔はよけいにどす黒く見える。さて、どうしようかと思うと、筆者の左手2メートルほどに別のサラリーマン風の男2、3人が立っていて、今度はその男たちにその刑事は急につかみかかり、ひとりが持っていたものを奪う。その様子を横で見ながら、どうしてこの場から逃げられるだろうかと思い、そこで目が覚めた。


恐い夢の部類に入る。そして物騒な夢でもある。刑事の詰問は経験がある。実際は刑事ではなくて警官だったが、筆者の言うことを頭から信用せず、とにかく疑ってかかり、しまいには応援を呼んでふたりで挟み込んで逃さないぞといった態度を取るのであった。結局そんな疑惑をかけられる筋合いが何もないことがわかったが、この経験は警官に対する一種の恐怖心を植えつけたと思う。何も悪いことをしていなくても、警官の考えひとつで犯人に確実に仕立て上げられてしまう恐怖と言い替えてもよい。どんな理由であれ、つかまえたが最後、警官は自分の考えを変えようとはしない。そんな実感を持った。警官は悪い人間をつかまえるが、全くその反対に無実の人間もつかまえて悪人にするのだ。このことは真実であり、これをよく知っておく必要がある。一方、右翼と左翼の闘争は先日選挙があったことの反映かもしれない。右翼も左翼もとにかく極端なのは同じであるという考えを持っている。そういう連中は中庸を許す心の広さがない。右翼であろうと左翼であろうと、保護してやる必要のある存在を蹴散らすような連中は最低で、ついでに言えば、たいして賢くもないくせに偉そうにする政治家も同類だ。
by uuuzen | 2005-09-17 23:52 | ●【夢千夜(むちや)日記】
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