●ムーンゴッタ・2012年12月
みの綱とばかりに昨夜満月を写しておいた。今日は予報どおりに終日雨だ。しかもとても冷たい。午後に少しだけ雨が上がって雲も少なくなったので、おそらく本年最後の回覧用の印刷物を配り歩いた。



雨では各戸のポストの外側が濡れてうて、紙が濡れることが多い。それで基本的には雨の場合は配り歩かない。ついでに書いておくと、この回覧用のチラシはいつも14部届けられるか、筆者が作ったりもする。それらを各組長宅に持参し、そこかた回覧のためのバインダーに閉じて町内を隣りの家へと順に回覧されて行く。これとは別に各戸配布の資料もある。その代表は月2回の市民新聞だ。これがとてもかさばる。自治会に加入している140数軒全世帯分はとてもひとりでは抱え切れない。それで自治会を3つの区域に分け、役所から届くものを3分して、3人が各組長宅に持参する。そして組長から各戸配布してもらう。筆者が年間40ほど作成する資料は、全戸配布せずに各組長を通じて回覧する。10分の1程度のコピー代で済むし、組長が配り歩く手間も省ける。ところが回覧板は届けば中身を確認せずにそのまま隣家に回すことがほとんどだ。一応ハンコは捺すが、ほとんどの人は資料をちらりと見るだけだ。それほどどうでもいいような内容が多い。本当は防災や防犯など、地域の安全な生活には重要な情報が書かれているが、みんな火事や泥棒とは縁がないと思っている。毎月消防や警察から同じ内容の文面が届けば誰しもそう思ってしまう。30年ほど前はこんなに回覧物は多くなかった気がする。日本が豊かになって資料代くらいはどおってことがなくなったのだ。ネット時代になって紙を使うことが減るかと思ったが、筆者の見る限り、増える一方だ。そのことに手を貸すことになりそうだが、全戸配布用の資料を今日まとめた。それを5円コピーのある河原町に出て、年内に全戸分をコピーするつもりであったが、年内に配るときっと慌ただしさから誰も注意を払わず、古紙として出される可能性が大きい。また、全戸配布する前に副会長、会計、監査の3人にまず見せ、意見を仰いで訂正すべき点を協議した方がよい。その作業は本当は暗黙の了解のうちに終わってはいるが、ほかにも来年度に向けて話し合いしておくべきことがある。それで来月10日会合を計画した。全戸配布用の資料というのは自治会の規約だ。そもそもこれを整備するために自治会長を依頼された。4年目を担当してようやくその役目を終えることになるが、来年の2ないし3月中にその規約に則って新しい会長を選ぶことが出来るかどうかだ。誰もがいやがる仕事で、なり手がない。これは市内のどの地域でも同様だ。高齢化も理由とされているが、定年退職して暇な人がごろごろいるから、本当は昔よりなり手が溢れているはずで、それがないというのは誰しもあまり人と関わりたくないと考えているからだ。それはともかく、頼まれればあまりいやと言えない筆者のような人になるべく声をかけて引き受けてもらうしかない。
d0053294_2348411.jpg 配りものをするために家を出る時、傘を持った。15分ほどで自治会内を一周するので、濡れてもしれているが、手に持つ資料がそうなってはまずい。幸い傘を使うことはなく、これでは満月のかけらが拝めるかと思うほど、空は全体に雲がかなりまばらになっていた。そのまま減って行くかと思えば、反対に雨が降り出した。これを書く午後11時も降り止まない。それで今月の満月の写真は載せることが出来ないので、昨夜撮った2枚を使うことにする。保険が利いた形だ。さて年末なので気分は慌ただしいが、まだ年賀状を印刷していない。それどころか図案も考えていない。毎年こうで、大晦日に投函する。従姉から毎年印刷を頼まれるが、これは先日刷った。デジカメで干支の伏見人形を撮影し、それを印刷するので作業は簡単だ。家内はいつもそれと同じものを自分が使うと言うが、面倒なので筆者が自分用に刷ったものを使わせる。年賀状の図案は切り絵と決めていて、どういう絵柄かは1週間ほど前にさっさと考えた。ほんの一瞬で閃く。閃くのは一瞬であるからこの表現はおかしいか。それはさておき、この一瞬に感じたことがその後具現化することはどんなことにでもある。たとえばノーベル賞をもらうのに大変な努力と年月を要するだろうが、閃きがあってこそで、それはほんの一瞬で得られる。その一瞬を大きなものに育てることが、そうした賞をもらえるための対象となるが、重要なことは閃きだ。それがなければその後の作業は何も動かない。また閃きがあれば、後の作業は別人でも出来る場合が少なくない。となれば閃き屋みたいな商売が考えられる。これをアイデアマンと言ったりするように、どの社会でもそういう人はいる。ただし、その閃きを正しく理解して具現化する才能が恵まれないことには、ただの妄想に終わる。あるいは、誰でも常に大量の妄想を思考し、その中で後にどうにか形になる閃きがあると言うべきか。形になるからその最初のアイデアを閃きとまるで聖なるもののように名づけたいのだろう。筆者が来年の干支を用いた図案を一瞬で閃かせたというのは、実を言えば、かなり以前からどんなものにしようかと考えあぐねていて、たまたまそのヒントになる何かに出会い、そこから導き出したものであることを知っている。そのヒントはひとつではない。今思い浮かべると数個が合わさっている。その数個のヒントは年賀状の図案のために記憶しておいたものでは全くない。また、その数個のイメージを入手するのに数年要しているし、それぞれのイメージは脈絡がほとんどない。筆者が好きであちこちから入手したもので、いわば筆者好みの、誰も知らないものだ。それがまず背後にあって、そこに最近それに加えるにふさわしい、あるいはもっと限定して言えば年賀状の図案にふさわしいイメージに出会った。つまり、数個プラス新しい1個だ。だが、それらのみで図案が出来ることはない。そこにさらに左右対称の切り絵という枠や、ほかのいくつかの補足的なイメージを用い、それらを総合したうえで現在頭の中に浮かび上がっている。これが実際に色紙を目の前に置き、そこに図案を描く段になると、さらに閃いているイメージは変形するだろう。そうであっても、その最終的な具現化の直接の契機はやはり閃きとしか呼べない瞬間だ。頭の中にばらばらに存在しているイメージがその閃きで連結されるのだ。従姉のために撮った伏見人形の写真も閃きがあったのでさっさと事を運べた。また、閃きと言いたいほどにうまく配置して撮ることが出来た。その配置なども筆者用の年賀状図案の閃きと同じほどに過去のイメージが蓄積されていてこそだ。
d0053294_2349038.jpg 今日は写真を2枚しか載せないので、以上で終えてもいいが、もう一段落書く。今日使う写真に絡めてだ。満月と街灯を1枚の写真に縦に収めた。昨夜撮った最初のものだ。閃きというほどのものが訪れたのではない。わが家から最も近い街灯で、街灯とともに満月を収めたことがないので撮ったまでのことだ。また撮るならどういう構図かを考えるが、縦がよいと判断した。街灯を撮る気になったのは理由があるかもしれない。ごく最近わが家の近くの暗がりで深夜立ち小便をし、おまけにそこに煙草の吸殻を2,3本捨てる人物が毎日にように出現している。これが何となく不気味で、警察に伝えて巡回してもらおうかという話にもなっている。またそれとともに暗がりを照らすには街灯しかないので、それを設置するかどうかを付近の人と協議する必要を感じている。ところが電柱があれば区役所に言えばすぐに街灯はつくが、そこは私有地でもあって区役所に相談することは出来ない。架線からどう電線を引き、街灯用のポールを立てるかとなると、経費の問題もあって即座には無理だ。街灯が切れたり、また新設する場合、自治会長が区役所に電話するとすぐに動いてくれる。自治会長の威力を感じるのはそういう時だ。それは先日もあった。自治会内のある組はわずか6軒しか存在せず、しかも1軒を除いて全戸が高齢者で、ゴミ袋を出すのに100メートル近く歩くことが億劫になって来ている。そこでゴミ袋を指定の場所ではなく、各戸の玄関前ではどうかという相談を受けた。そこで早速回収車に来てもらい、各戸前を私道を通過してもらった。ところが垣根が邪魔をしてすんなり通過することが出来ない。区役所としては、道に大きくはみ出ている垣根の樹木をきれいにカットしてもらい、しかも曲がり角の色タイルが重量のある車で踏まれて割れても文句を言わないのであれば住民の案を受け入れようとの意見であった。ところが長年住んでいる人たちは垣根の樹木を剪定することを拒んだ。そうして一旦話は流れたが、90歳近い婦人から先週また相談を受けた。どうしても遠くまでゴミ出しすることは勘弁してほしいと言う。ではそうすべきか。婦人のアイデアは実行が難しい。そこで現場を見ながら筆者に閃きがあった。そのことを伝えずに区役所に電話すると、3日後の月曜日にゴミ回収車がまた現場にやって来た。住民総出で筆者が指定するように車に動いてもらった。すると全く問題なくゴミが回収出来、しかも住民の歩く距離は4分の1ほどに短縮される。そうした相談も自治会長が率先して動いているからこそすんなりと乗ってもらえる。結局年末年始はゴミ量が多く、また回収日が不規則なので、松が明けてから筆者が指示したゴミ捨て場と方法によって回収してもらうことが決まった。満月ならぬ満点の頼みの綱の会長ではないかと自惚れる。ついでに書くと、その新たなゴミ出し場は電柱の脇で、その電柱に街灯がつけられたのは去年その6軒のうちの1軒から筆者が求められて動いてのことだ。街灯ひとつでもいろいろと自治会に対する筆者の思い出がある。そういう背後の記憶があって、今日載せる満月と街灯の写真がある。
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by uuuzen | 2012-12-28 23:49 | ●新・嵐山だより(特別編) | Comments(0)


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