●『UNDERSTANDING AMERICA』その4
性的な不況が今後長年続くのか、それとも劇的にまた景気がよくなるのか。会社の経営者ではないので、そんなことはどうでもよい。政治家は自分の腕ひとつで景気がいっぺんによくなるようなことを選挙の前に言うが、よくもまあと思う。



つけを後の世代に残しているだけで、その楽観主義はどこから来るのか。楽観はいい意味で使われる場合が多いが、政治家の楽観はつまりは無責任で、自分の票のことしか頭にない。昨夜書くのを忘れたが、『UNDERSTANDING AMERICA』の一枚ペラの裏面には、「政治は政府のエンタテインメント部門だ」というザッパの言葉が書いてある。日本でもそうだろう。TVの娯楽番組は今は食べ物に関するものか、政治関連のニュースが大半で、筆者はどちらにも興味がないのであまりTVは見ない。大人になれば誰でも政府の動きに関心を持つものと思われているようで、政治に関する街頭インタヴューも目立つ。それは誰でも政治に関心がある、つまりほとんど娯楽とTV局も国民もみなしているからで、それほど政治に関心が高いのは民主主義の現われで万歳だと思うと、何しろ娯楽はすぐに次に新しいものが登場する。日本の政治が娯楽になっているのは毎年首相が交代するところからも、実際はアメリカ以上となっている。娯楽であるから、タレント、人気者が票を集める。また勇ましいことを言えば反発も食らうが、だいたいは歓迎される。みんなたいていおとなしいからで、そのおとなしさの穴埋め、代弁を政治家がしてくれることに喝采するからだ。太陽の党をぶち上げた元知事の人を馬鹿にした物の言い方は、先日思い当たったが、立川談志に少し似ている。同じ東京人でもあるからだろう。筆者は落語にさっぱり関心はないが、落語家の好悪はある。談志は嫌いな方だ。だいたい筆者は偉そうな言い方、態度をするものすべてが嫌いだ。何がそんなに偉いというのだろう。威張るほどのことなどほとんど誰にもない。ともかく、政治は娯楽であるから、政治家はそれなりに社会に無益な存在ではない。誰かが担当しなければならない職業だ。だがそれは空気や水のように意識しなくてもいいはずのもので、娯楽になってもらっては本当は困る。ところが、全くその反対に名と顔が売れ、多くの人の記憶に残る者が政治家の上のクラスに行く。そのため、「独裁」は多少はどんな政治家も抱える。政権を取れば独裁が可能と思っている政治家は多いだろう。消費税を上げると言えば、どんな理由をつけてでも上げることが出来る。原発を残すと言えばいずれそうなる。政治家が偉そうにするのは、そういう独裁的な力を選挙によって与えられるからだが、与えられるではなく、自分の示した意志が受け入れられた、つまり、自分から獲得したと思い込む。面白くないので話題を変えると、今日はザッパの新譜が届かなかった。今週中にはと思っているが、さてどうなるか。一昨日「その2」を書いた時、12月18日にまたザッパの新譜『Finer Moments』が出るニュースがあった。そのジャケットも紹介されている。それがどことなく海賊盤っぽいのは『ROAD TAPES #1』と同じでも、より力が入っている。それを見て思い出したのは昨夜書いた2010年発売のアルバム『Congress Shall Make No Law…』のジャケットだ。このイラストと同じタッチで、同一人物が描いたであろう。『Congress Shall…』のブックレットを見ても、作者の名前がわからない。「レイアウト・デザイン」や「カヴァー・フォト」はマイケル・メスカーという人物であると記されているが、「イラスト」とは書いていない。それはともかく、ザッパのアルバムがこの調子でどんどん出るのは楽しい。比較的安価でもあるし、また面白い曲が入ってもいる。
d0053294_131182.jpg 今日は実は別の話題にするつもりが、上記の枕がザッパについての内容となってしまったので、今タイトルを書き直した。となれば、また『UNDERSTANDING AMERICA』について書かねばならない。この題名からは、ザッパが自分の音楽はアメリカを体現しているとの自負が見える。それはまた別の言葉で言えば「愛国」だ。この言葉は日本では前述の勇ましい発言をする偉そうな政治家の手垢にまみれているが、『UNDERSTANDING…』を聴けば、また「政治は娯楽」の言葉からもわかるように、ザッパはアメリカのことを表立って誉めなかった。それどころかけなし続けた。それがなぜ「愛国」か理解出来ない人はいるだろう。前述の政治家などは特にそうのはずで、「いやなら出て行けばいい」と言うに決まっている。そういう態度が「愛国」と思う人は多いだろう。東京と大阪ではいろいろと考えが違う。庶民レベルでそうだ。よく例に挙げられるのが、物を安く買って自慢する大阪人だ。ところが東京では安物を買うのは恥だと思うらしい。それで安く買っても、正価格で買ったと言って見栄を張るのだろう。こういう例もある。これは関西対関東ではなく、大阪だけに多いのかもしれない。大阪人はわが子や身内をよく人前でけなす。「うちの息子は出来が悪くてね」といった具合で、誉めない。筆者は子どもの頃から真面目で勉強熱心であったが、母に誉められたことが一度もない。わが子であるから文句なしにかわいいし、それは誉めなくてもお互いわかっているという考えだ。ところが他県ではそういうけなし言葉を本当のことだと思うらしい。だが、自分の子を他人に誉めている親の姿ほど醜いものはない。大阪人の身内をけなす行為は愛情なのだ。愛情を何ら感じない相手には、「お宅さんの息子はよう出来てはりまっさかいに」と誉める。ザッパがアメリカをけなすのはこの大阪人の身内を誉めない行為を思えばいい。これはまともに誉めるよりもっと愛情があってこそだ。つまり、「愛国」の情で言えば、右翼のそれよりもっと上だ。これは前にも書いたことがあるが、ザッパは西海岸を本拠地にした。アメリカの西は日本のたとえば大阪、東は東京と見ればどうか。ザッパはニューヨークの観客を愛した。西海岸にはない反応を示したからで、あまり西や東と分けて意見することはよくないか。蛇足ながら、これも昨夜書き忘れたことを。「ポルノ戦争」のデラックス・ヴァージョンは途中で次に列挙する曲のフル・ヴァージョンもしくは部分が引用され、その間はほかの音が被さらない。「Bow Tie Daddy」、「It Can‘t Happen Here」、「Brown Shoes Don’t Make It」、昨夜書いた『THING-FISH』のアウトテイク、「Lonely Little Girl」、「Who Are The Brain Police?」、「Sex」、『THING-FISH』のアウトテイク、「Brown Shoes Don’t Make It」、「Outside Now」。このうち「It Can‘t …」、「Who Are The Brain …」、「Brown Shoes …」はディスク1にも収録されるが、デラックス・ヴァージョンでは部分引用であるから、いわばそれは「Reprise」となって、全体がコンセプト・アルバムとしての形式を強固にすることに役立っている。
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by uuuzen | 2012-11-22 23:59 | ●新・嵐山だより(特別編) | Comments(0)


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