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●消えた写真、消えなかった写真
った家内の写真の話。10日ほど前、デジカメで撮った画像をブログに載せるために加工しようとすると、スマート・メディアが反応しなくなった。こういうことは初めてだ。



半年ほど前、その記憶媒体で撮った写真を焼いてもらうために、ムーギョの隣りにあった写真屋に行った。昔から馴染みの店主としばし話をした後、彼女はそのスマート・メディア(SM)を小さなビニール袋に入れて返却してくれた。「この金色の部分が傷つくと読み取れなくなる場合が多いですからね」とのことで、そんなものかなと思いながら、以前と変わらぬ調子であまり気にせずに使っていた。そのことを急に思い出したのが、10日前の画像加工の直前だ。予感と言えばいいのか、読み取りが出来なくなることをふと感じながら読み取り機に差し込んだ。すると、案の定エラー表示が出るではないか。初めてのことだ。大切な写真があれこれ入っている。慌てた。特に重要なものはヤフー・ボックスにバックアップしておいたが、それでも30枚ほど大切にして保存したままの写真がある。それをどうにか取り出したいが、パソコンは再フォーマットを促す表示しか出さない。結局そうした。そうなると保存データが全部消えるか、あるいは一部でも残るか。藁にもすがる思いで、消した画像を復元するフリー・ソフトをまた探し出してダウンロードし、3時間ほどかけてあらゆる可能性を試した。予想どおり、再フォーマットしたからにはSMの中は空っぽだ。ところがだ。フォーマットが正しく完了したかどうかを確認するために早速写真を2,3枚撮り、それをパソコンで読み取ろうとしたところ、どういうわけかその写真の親指の爪ほどの大きさのサムネイルではなく、再フォーマットする前にあった、つまり消えてしまった写真のサムネイルが表示された。もちろんそれをクリックすると、撮ったばかりの写真が表示されるが、サムネイルだけは以前のものが蘇る。これは撮ってあった30枚ほど全部がそうかと思うと、違った。最初の2枚のみだ。そしてその1枚目は去年夏に1階で撮った家内の顔で、これには驚いた。この元の写真は戯れに撮ったもので、ピントが合っていない。また家内は撮られた瞬間を知らない。すぐに消してもよかったが、めったに家内の顔を撮らないので残しておいた。それが再フォーマットによって消えてしまったのに、サムネイルだけは残った。サムネイルがダウンロード可能かとあれこれ試すと、不可能であった。それでパソコンに表示されるそのサムネイルを撮影した。それはいいとして、デジカメ用に数枚のSMがあればいいが、最初からついていた8MBの1枚だけしか所有していない。また筆者のカメラは32MBまでのSMしか使えない。SMはもはや時代遅れになっているはずで、今でも売っているのかどうか知らない。8MBのものでは写真は122枚しか撮れない。そのため、金沢に一泊旅行した時はよほどのことがない限りシャッターを切らないようにした。それはさておき、筆者のカメラは接写機能もあるが、操作方法がわからないので、パソコンから30センチほど離れて画面を撮り、家内のサムネイル部分のみをいつものように横500、縦360ピクセルに加工した。前述したように、この元の写真はピントがかなりぶれていた。それを撮影して拡大したのであるから、さらにピンボケになったが、元はもう少々明るかった程度で、あまり大差がないように思う。2枚目のサムネイルは、これも不思議なことに、去年の夏のものではなく、つい最近撮った失敗写真だ。どういう順序でSMの中にサムネイルが記憶されるのかわからない。
●消えた写真、消えなかった写真_d0053294_17344293.jpg

 消えてしまった30枚ほどの写真は、つい最近撮ってブログに載せようと思っていたものが10枚ほどある。それと同じ場所に行って同じように撮影出来ないことはないが、記憶と同じことをもう一度実行することは出来ない。実行しても、それは別の感情を伴った行為で、写真も違ったものになる。そのことが他人にはわからなくても、筆者にはわかる。その嘘がいやだ。それにしても撮った日にすぐに加工して保存しておけばいいものを、そういう気分になることは稀だ。撮ることとは別のエネルギーを要するからだ。そこにさらに文章を書くのであるから、写真と一緒に文章を毎日載せるには活力がいる。また、何度も書くように、写真を撮った時点ではそれがどういう形で、またいつブログに載せられるかはわからない。撮った当日の場合もあれば、駅前の変化シリーズのようにほとんど1年経ってからのこともある。面白いのは絶対に載せないと思っていた写真を載せることだ。その例が今夜だ。家内のピンボケ写真はふたつの意味で載せないと決めていた。まず、あまりにプライヴェートなものであること。そして恐ろしくピンボケであることだ。後者は、個人的に保存しておくこともふさわしくない理由にもなる。それを消さないでおいたのは、毎日の家内と筆者の団欒の関係をよく示していると思えたことによる。何が原因か知らないが、突如調子がおかしくなって画像の読み取りが不可能になったSMで、せっかく保存していた写真をすべて消さなくてはならなかった。家内の、しかもサムネイルだけは消えずに残ったが、このサムネイルは写真を撮っては消すを繰り返すと、きっとすぐに消えてしまう。つまり、サムネイルもいずれ蘇らせられなくなる。そう考えてその写真を撮り、ブログに載せておくことにした。筆者がこのブログを消去しない限り、もうなくなることはない。あまりにプライヴェートな写真でも、ピンボケの二乗であるので、容貌の欠点もほとんどわからない。さて、ついでに家内の写真をもう1枚載せておく。これは今年の夏に大阪のナンバ・ウォークで撮った。正確な日については後日書くかもしれない。ナンバ・ウォークは地下街で日傘を差す必要はないが、陶板絵に見えるフランスの男女が傘を差していることに倣って家内にポーズさせた。最近本当のフランスに連れて行けと何度か言われた。ひとまずはナンバ・ウォークのフランスの街角を描いた絵と一緒に収まってフランス気分だ。家内は馬鹿にするなと言うが。
●消えた写真、消えなかった写真_d0053294_17371150.jpg

by uuuzen | 2012-11-04 23:59 | ●新・嵐山だより
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