●ムーンゴッタ・2012年9月
尿病の心配はないと思うが、甘いものが好きなので油断は禁物だ。夏場は毎日2,3リットルの水やお茶を飲んだ。あまりによく飲むので、家内は糖尿の気があるのではないかと言った。



d0053294_23383053.jpg年1回の健康診断でその疑いはないことはわかっている。それでも1年経たずして糖尿病になる可能性は誰にでもある。今日は先週18日に見に行ったのに振り替え休日で休館していた細見美術館に改めて出かけた。前回は家内が立腹したので、筆者ひとりでもと考えたが、誘うとあっさりOKだ。ひとりで家にいても仕方がない。そう思ったのだろう。正午過ぎに台風の雨風がひどくなるという予報で、11時半頃に家を出た。寺町商店街で昼食をとり、三条河原町から傘を差して歩いた。家内はバスに乗ろうと言うが、雨も風もあまり大したことがない。待っている間に着く。台風とは思えないほどだ。それでもズボンの裾をたっぷりと濡らして美術館に着いた。想像以上にたくさんの人が来ていた。女性ばかりだ。そこを出たのが3時だ。風雨はさきほどより少しひどくなっていた。それでも傘が吹き飛ばされるほどではない。家に食パンがもうなかったことに気づき、同美術館から200メートルほど離れたスーパーで買って帰ることにした。買い物を済ませてレジの近くにあった格安商品のかごの中を調べていると、筆者より少し年齢が上とおぼしき婦人がやって来て、手慣れた手つきで同じかごの中の商品をごそごそと調べる。気さくな人で、しばし親しく話し会った。「期限間近だけど、このおつまみの珍味は安いわね。」「これを買うならビールも買わんとね。」「ははは、お茶でもいいですよ。」「この氷の蜜はどうかな。たくさん売れ残っていてこのまま廃棄処分になるのはもったいないね。」「もうあまり期限がないでしょう。」「来年5月までとありますよ。」「それでは夏まで持ちませんねえ。」「この蜜、コーヒーの中に入れて使われへんかな。」「あんまり甘いのも何ですよ。この間、わたしの知り合いと久しぶりに会ったら、糖尿病や言うてもうものすごく細い体になってしもててね。おまけに歯は全部抜けてしもて。とても大きながっちりした人やったのに、もう見る影あらへん。奥さんも娘さんもこんなに太っていて、やっぱり糖尿や言うてましたわ。」 歯が全部抜けてげっそり痩せてしまったというから、本当に食生活は大切だ。好物といって甘いものばかり食べていると、誰でもいずれそんな体になる。江戸時代は甘いものが少なく、糖尿病になる人は殿様クラスの人だけであった。それが差別だという思いが大多数の人にあって、かくて砂糖は大変安く入手出来るようになった。そうなると食事はどんどん甘くなる。ケーキ食べ放題の店には若い女性がいっぱいだ。糖尿病で寿命が縮まろうと、今この瞬間の甘いものを食べている快感を選ぶという思いだ。何でも度が過ぎないことに限るが、その度合いというのが甘さに限ってはとてもゆるくなっている。そういう筆者も甘いものが好きだが、とても辛いものも好きで、腹の中で中和するのではないかと無茶なことを考えている。先の婦人とはまだまだ話が続いた。全身黒い合羽で、自転車の前と後ろの荷物も同じ黒の覆いでしっかり雨を防いでいた。住まいはスーパーの近くではないそうだが、遠くでもないと言っていた。そう言えばそのスーパーの付近にはほかのスーパーがない。三条川端か丸太町の橋の近くまで行かねばならない。ということはその婦人の家はだいたいどのあたりかわかる。挨拶をして別れたが、親切で気持ちのいい人であった。近所に住んでいればすぐに仲よくなれると思う。
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 新京極のスーパーでも買い物をした。それで喫茶店にも入らずに電車で帰宅した。台風の影響で梅田行きの特急が10分ほど遅れて出発の時間にプラットフォームに入って来た。すぐに出発すると慌てた放送があり、客が全部降りない間にベルが鳴った。こっちも慌てて中に入ると本当にすぐに電車は動き始めた。ようやく台風が本格的な威力を発揮しているようだ。帰宅してTVをつけると、NHKは台風のニュースばかりだ。家内が退屈だと言うので、先日買ったDVDを見た。それから食事を済ましてTVを見ると台風は東に行って暴れている。外から雨の音が聞こえなくなっているので、京都はもう暴風雨域から脱したことがわかる。8時過ぎに家の外に出てみた。強い風で葉っぱがたくさん落ち、数百個のイヌマキの実も混じっていた。雨はすっかり上がっていて、北の空を見ると雲の切れ目から星が出ていた。これなら満月もかと思って、それが出ている方向まで歩みを進めると、厚い雲を透かしてぼんやりと光が漏れているではないか。風でもっと雲が運ばれればいいが、星が見えている北とは違って、東はかなり広く空を覆っている。それでも1,2時間待てば見えるかもしれない。かすかに月の在りかがわかる写真を1枚撮った。最初に掲げたのがそれだ。家に戻ってまたTVを見始めたところ、どうも気になる。今夜はてっきり満月は拝めないと覚悟を決めていたのが、台風が思わぬ速さで東に飛んで行き、京都の空はすっかり穏やかになっている。これでは諦めていた満月の写真を今月も載せることが出来るかもしれない。20分ほど経ってまた外に出た。8時45分頃だ。すると雲は相変わらず厚いようだが、月が見える程度の穴が1か所開いていた。雲は風が強いためか、移動が速い。これなら待っている間にひょっとすればその雲の穴から満月が顔を覗かせるかもしれない。その間、わずか3、40秒ほどであった。瞬く間にその雲の穴の中に満月が入った。その瞬間を捉えた。3,4枚撮った時、またすっかり雲に覆われて見えなくなった。満ち足りた思いで帰宅し、またNHKの台風特集を見続けた。するとまた落ち着かなくなった。せっかくの仲秋の名月、しかも台風一過で見えるようになった運のよい月だ。これは渡月橋の上で撮影するべきではないか。今までそのような写真は1枚も撮ったことがない。ちょうどいい機会だ。そう思ってまた外に出た。一旦阪急嵐山駅前で月の方角を見ると、先ほどよりもはるかに条件が悪く、どこに上がっているかもわからない。だが、待っている間に晴れるだろう。桜の林を越え、桂川のほとりまで行った。誰もいない。足元には水溜まりがたくさん出来ていて、風で折れた桜の枝があちこち落ちている。時たま大きな風が吹く。正確に言えばまだ台風の圏内だ。桜の林を抜ける時にわたる太鼓橋の下は桂川の支流で、かなり増水して大きな音を立てていた。まさか橋が流されることはないが、それでも暗い夜、誰も歩いていない中、そこをわたるのはいい気分ではない。満月の方角を見ると、空が全体にうっすらと桃色がかって月の場所はわからない。桃色がかった雲と言うより、空全体がそうなっている。これでは風で雲が飛ばされるのは数時間ほど後だろう。そう思って帰宅した。これを書いている今、11時20分だ。ベランダに出て空を見ると、同じ桃色状態で、ほんの少し小雨が降っている。満月どころではない。筆者が撮影出来たのはほんの一瞬、雲が切れたからだ。ともかく、今月も載せられる。そう言えば雲に囲まれた満月はどことなく甘い菓子に見える。これがたまにであるからいい。毎晩なら見ているだけで糖尿になる。
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by uuuzen | 2012-09-30 23:40 | ●新・嵐山だより(特別編) | Comments(0)


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