鵜飼の船が嵐山では夏の間、営業している。20年ほど前に3,4回乗った。今はいくらするのだろう。毎年ポスターが阪急の駅に貼られるから、それなりに客はあるはずだ。
乗船は2時間ほどだったと思う。日が暮れてからであるし、川面で涼しい一時が過ごせる。今日家内が仕事から帰って来て1枚のチラシを見せてくれた。今日と明日、嵯峨か嵐山、つまり桂川の左岸か右岸の店で500円以上の買い物をし、そのレシートを持参した先着500名が観月の船に乗ることが出来ると印刷してあった。受付は午後3時だ。家内に行ってみるかと訊くと、しんどいと言う。500円の買い物ならどこでもすぐだ。観月の船は鵜飼船のことだろう。チラシには鵜飼船の提灯が満月のように明るく印刷されていた。ただし、鵜飼はしないかもしれない。20年ほど前は鵜飼船に乗るのは大人2500円ではなかったか。今なら4000円はするかもしれない。それが無料ならいい。明日も先着300名が乗れるが、一艘に30人も乗れただろうか。ということはおそらく鵜飼船全部の出動で、かなりの大盤振る舞いだ。嵯峨嵐山の商店街は儲かっているのかと思う。明日は家内の帰宅は夜遅い。なので筆者ひとりでも乗ったらと言う。見知らぬ人に交じってひとりは退屈だ。船の上から月を愛でるのはいいが、さてどうしたものか。そうそう、昨日は法輪寺では仲秋の名月を鑑賞する会の案内が告知されていないと書いた。今日も自治会の配りもので同寺に行った。すると105段ある石の階段の両側に高さ30センチほどの筒状の灯篭が7,7メートルほどの間隔で並べられていた。ひとつずつに「花灯路」と書かれている。これは毎年2,3回行なわれる。いつもならチラシやパンフレットが作られるのに、今回はそれを見かけなかった。阪急嵐山駅の構内に置いてあるかもしれないが、気がつかなかった。今ネットで調べると、開催は12月8から17日とある。まだ先のことだ。今日見かけたのは今日と明日の観月のためだろう。それにしてもいつもはある立て看板がなかった。先ほどNHKのTVで大覚寺の大沢の池での観月の会について放送していた。大覚寺はわが家からは自転車で行ける距離だが、今は日の暮れるのが早く、わざわざ行く気にはなれない。近くのバス停から乗れば寺の前まで乗せて行ってくれるが、嵯峨の奥はどうも足が向かない。大沢の池での観月の会は毎年必ず新聞に載る。同じ写真を使い回ししてもわからない。船の頭は豪華な龍の形をしていて、一度は乗ってみたいが、拝観料のほかにも料金を支払うはずで、また予約ですぐに満席になるに違いない。そう考えると、龍の船ではないが、500円の買い物をして300人の列の中に並べば、無料で満月を水の上から楽しむことが出来る。その満月だが、台風の影響で雨が降りそうだ。明日はまだ持ちそうであるから、500円以上のレシートを持って並ぶ人は多いのではないか。思い出した。鵜飼の船は9月末で終わりであったと思う。川面が寒くなるからだ。そのため、せめて最後の2日は買い物をしてくれた人にサービスしようということなのだろう。だがやはり7月の最も暑い盛りに乗るに限る。満月を見ながらくしゃみを連発すればさまにならない。さて今日は去年9月14日に撮った駅前ホテルの写真を載せる。もう1枚同じ角度のものを用意している。