●嵐山駅前の変化、その241(ホテル1階、その3)
蛛でも特別大きなやつを家内は怖がる。誰でもそうかもしれない。その大蜘蛛が毎年部屋を這い回るのがちょうど今時分で、ここ10日ほど、違う部屋で違う種類を見た。



1匹は足が細くて色も薄い。もう1匹はタランチュラほどではないが、今までに見たことのない足の太さで色は真っ黒だ。これは迫力がある。風呂の扉にくっついていたのを長い棒で脅すと、洗面台の下に猛スピードで逃げ込んだ。殺虫剤を吹きかければすぐに死ぬだろう。だが、かわいそうだ。どうにかして外に出したい。家内はまた入って来ると言うが、また出せばいい。そう思ってまた出て来るのを待っていると出て来なかった。その代わり、4,5日前の深夜2時頃に玄関で毎年見るような細い足の色の薄いのを見かけた。また細長い棒で脅すと、すぐに下駄箱の下に入った。翌日の同じ時間帯、同じ場所にまた出ていて、同じように棒で脅して下駄箱下に追いやった。それが翌日の深夜また同じように姿を見せた。今度も下駄箱かと思っていると、違う動きをした。それで扉を開けて外に出してやろうとし、思いどおりに見事に外に出てくれた。これで安心と思っていると、昨夜はまた洗面台の下に別のが姿を見せた。以前の足の太い真っ黒なやつとは違う。いったい何匹いるのだろう。捕獲する虫がそれほど家の中にいるとは思えない。下駄箱下にいた大蜘蛛はおそらく3日間は何も食べずにそこでじっとしていたはずで、蜘蛛は人間を怖がっているに決まっている。家具をごくたまに移動すると、その裏に大蜘蛛の死骸をよく見かける。人間を怖がって籠っている間に餓死だ。大蜘蛛は庭では見かけない。巣を張らないから、虫をあまり捕獲出来ないのだろう。それで効率のよい、また巣を張る競争相手のいない部屋を這い回る。庭には1日で女郎蜘蛛が大きな巣を張る。取っても取ってもそうで、根気負けしてそのままにしてしまうが、蜘蛛の巣は傍目にはえらくずぼらな人物に映るはずで、見かけた時には箒で除去しておくのがよい。黒と黄色の斑の色合いをした女郎蜘蛛はチョコレートの味がするという。先日のTVで、中学生が1週間であったか、無人島で暮らす様子を紹介していた。米は支給されたと思うが、おかずになる食べ物は自分たちで自然の中から調達せねばならない。そこで先生から教えられたことのひとつに、女郎蜘蛛をてんぷらにするとチョコレートのような味がするということがあって、早速生徒が試していた。いとも簡単に女郎蜘蛛を食べる様子を見てびっくりした。いくらチョコレートの味がするとはいえ、筆者は食べない。蜘蛛がかわいそうでもある。そう言えば2週間ほど前のYOUTUBEで蜘蛛が昆虫を糸でぐるぐる巻きにして食べようとした瞬間、自分の10倍ほどもある大きな蜘蛛がいきなり現われて食べられてしまう場面を撮ったものがあった。小さな魚が大きな魚に食べられ、また小鳥が大きな鳥に食べられるからには、そういうことがあって当然だ。
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 そこで人間も同じと言えばまた暗い話になってしまうが、先ほどネット・ニュースで森永卓郎が2050年の日本は北朝鮮のような社会になってると発言していることを読んだ。昨日、日本が北朝鮮に似ていると書いた。何とタイムリーなことか。今朝はどこかの大学教授が、『このほどの中国でのデモの発端は都知事の尖閣を買うという発言にあるので、損害を受けた企業は知事に弁償してもらうのがよい』と発言していた。これに反論して知事の肩を持つ人が多いのは予想どおりだ。そのことは昨夜書いた。民主主義はひとり一票であるから、結局はそういう大多数の意見が正論とされる。知事はそのことをよく心得ている。知識人がいくら反対しても、その票はごくわずかだ。それで知事の座に何年も居座ることが出来る。それはさておいて、森永卓郎が予想する2050年の日本像は、都知事や筆者、それに森永もこの世にいないから、予想が当たるかどうか確認出来ない。予想はしばしば外れる。ただし、よい方にも悪い方にもで、森永の予想どころではない可能性もある。今朝は会田雄次を思い出した。著作『アーロン収容所』は有名だが、会田のように従軍経験のある人の意見は重みがある。会田の文章には歯切れがいいところとそうでないところがあって、結論がわかりにくいことがあるが、日本は昔どおりに慎ましくやって行けばよいという考えを持っていた。ところが、世界に冠たる金持ちになり、どこでどう間違ったのか、内外に問題を多く抱える。教育が失敗したとしても、それを立て直すには20年や30年はかかる。また人材が乏しい。明治のように大物がいないことを嘆く向きもあるが、変な贋大物に大口を叩かれると、考えることの嫌いな大多数の人はすぐにそれに同調する。その点、日本は危ういのではないか。近年会わなくなったKさんはこんな話が一番の関心事で、「もう行くところまで行って倒れんとしようがありまへんで」と筆者に何度も言った。そのことが少子高齢化のために2050年には実際のものになるとの予想だ。前にも書いたが、数年前のTV番組で、副都知事が韓国の若い女性に向かって、日本は韓国より人口が圧倒的に多く、国土も広いので、絶対に経済的に追い越されることはないと意見した。その楽観がわずか3,4年で崩れ去ろうかと思われている。知識人の考えの浅さはそういうところからもわかる。大学はクイズのような反射的な知識をたくさん持っている者で溢れ、じっくり物事を思考して無から有を生み出すような才能を育てない。先が見えない未来をそういう知識人に託しているのであるから、あちこち脱線しても仕方がない。そうは言っても現在の益を得ている人たちが容易に自分たちとは考えがまるで違う若者を後継者にするはずがない。これは政界でも学問でもまた芸術でも同じで、師と同じ考えで進むことを師を尊敬することと大いなる勘違いをしている。本当の師弟関係は、全く違うことで業績を上げることだ。弟子が追従をやればそれは師の名を汚すことだ。
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 話を戻して、会田は最初イタリア・ルネサンスの研究をした。これは芸術に関心があって、そこからヨーロッパ人を見ようとした。そして戦争体験だ。そこで徹底して日本とは異なるイギリス人やその妻の生態に触れ、日本が少々欧米からちやほやされても、夢にもそのことに有頂天になってはならないと戒めた。この考えは江戸時代半ばの学者あたりからつながるもので、筆者には説得力があるように思えるが、戦後生まれは経済成長を目の当たりにして、それ以前の貧しさを知らない。そこで勘違いする。どんな繁栄を誇った帝国でもいつかは沈む。それは歴史が証明している。小さな蜘蛛は大きな蜘蛛に食べられる。総理は尖閣の問題について、虎の尻尾を踏んだと発言したが、中国が虎ならば日本はウサギか。この総理の発言に中国の言う小日本が感じられる。それゆえ、日本が2050年に沈んでいたとしてもそれは自然の摂理だ。江戸時代並みに戻ったと思えばいい。ただし、筆者が心配するのは日本全国を網羅した高速道路と新幹線の補修がままならなくなって、あちこちで廃墟が現出していることだ。江戸時代のような美しい山や海に戻すことは不可能だ。これも前に書いたが、日本が一番金持ちであった時代に何をしたかと言えば、道路をせっせと舗装し、必要以上の住宅を建てて土建屋を潤わせただけだ。韓国も同じ道を進むか。そしていつか日本と同じように他国に追い越される。そのようにして発展途上国が順に豊さを謳歌すればいいではないか。音信不通になっているが、友人のFがタイに移住して20年になるだろうか。Fは老人を敬わない日本よりタイの方がこれからは暮らしやすいと言った。その後のタイは経済成長が目覚ましい。先ごろは洪水騒ぎで大変であったが、Fは被害を受けたろうか。高層ビルが林立するバンコクはやがて日本や韓国の大都市並みの経済力を誇るかもしれない。そうなった時、Fはタイに相変わらず住みやすさを思うだろうか。どこに住んでも自分らしくあればよい。それに人生は短い。2050年のことなど、どうでもいい。また、どうにも出来ない。これからの若者が放っておいても好きな世の中にして行く。冴えた知識人が憂国の書を何冊も上梓しても、いつの時代でもそれを読むのは若者ではない。さて、今日の写真も去年9月12日に撮影した駅前ホテル1階の内部だ。ホテルは間口が狭く、鰻の寝床のように細長い。1階には宿泊の部屋はなく、フロントを過ぎると、エレヴェーター・ホールや茶室、そして2,3人ずつ入れるような区割りにした喫茶室がある。これは喫茶だけではなく、食事も出来るかもしれない。窓からはすぐに塀が見えるが、申し訳程度の枯山水的な庭がある。全く箱庭のように細かなものを合理的に詰め込んでいる。この1階奥は宿泊者しか利用出来ない。すぐ隣にある喫茶店のように誰でも利用出来ればよいが、それをすると地元の商売を邪魔していると抗議が出るかもしれない。
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by uuuzen | 2012-09-19 23:59 | ●駅前の変化 | Comments(0)


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