●嵐山駅前の変化、その238(ホテル正門、その2)
をくぐって通路を歩き、本館の玄関の中に入ったところまでの3枚の写真を今日は載せる。ホテルはわが自治会にあるから、本当は自治会に所属してもらうのがいいが、勧誘に行かずにそのままになっている。



わが自治会には料理旅館がいくつかある。それらは地元住民が経営していて、自治会には入ってもらっている。それから言えば駅前のホテルもそうあってしかるべきだが、自治会の何らかの役員がいずれ回るし、そうなってもまともにその職務をしてもらえる人がいないだろう。支配人は忙しいし、今日載せる写真を撮影した時に姿を見たキモノ姿のいわゆる女将もそうで、自治会にとっては迷惑なことになる可能性が大きい。それで当初は自治会に勧誘しようかと思っていたのが、自治会の誰もそれを口にしないままとなった。自治会にぽっかりと大きな穴が開いたような状態で、これは東京の皇居に似ている。狭い自治会ではそれは好ましくないという意見があっても、ホテルそのもので防犯訓練その他を実施してくれるはずであるから、自治会地域全体に何か悪い影響を及ぼすということはない。これが中京ではどうであったろう。祇園祭のために町衆の団結は必要だが、町内にホテルが建ったりするなど、昔の顔見知りは減少しているだろう。それなのに毎年盛況なのは、新参者の企業なども協力するからではないか。それは金の力が大きいと思う。何しろ大変な数の観光客が集まるから、新参者も回り回って潤うのではないか。わが自治会にはそのような大きな祭りがなく、ただ住民の親交を図る程度の行事が細々と続くだけで、顔の見えない交流は考えられない。であるから、ホテルが建ってそこにどういう人が働いているかさっぱりわからないという状態は本当はあまり気持ちいいことではない。それは治安にもよいとは言えない。ホテルに出入りする人が増加すると、日帰りの観光客で溢れるのとは違って、見知らぬ人がより多く、長い時間、地元を徘徊することになり、それを隠れ蓑にした空き巣や痴漢などが増えないとも限らない。1年経った今、そういう話は聞かないが、どういうわけかパトロール・カーのサイレンがとても多くなった。それがわが自治会内で停まる。ま、それだけより都市化したのだろう。
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 家内の職場で2年前まで2年ほど働いていた女性Yが近所に引っ越して来た。わが家から2キロほどの上桂に住んでいることは知っていたが、どこかは正確には知らなかった。Yは旦那さんとのふたり住まいで、それだけ身が軽いと言おうか、好きなところにはどこでも住めるという考えなのだろう。2週間ほど前、Yが電話して来た。ちょうど家内がいたので、早速わが家に来てもらった。人を呼べる家ではないので、ふたりで大慌てで即席の整理をした。それでもYは乱雑ぶりと物の多さにびっくりしたかもしれない。Yは転居したばかりでまだ荷を解いていないと言う。わが自治会内ではない。すぐ南の自治会の北端にある新築の家で、わが家からは徒歩5分とかからない。その家の前の道は昔たまに歩いたが、新築の家が建ったことは知らなかった。地元のあらゆる道を万遍なく隈なく歩くかと言えば、誰しもそうではない。道は網のようにあっても、もっぱら歩くのは数本だ。それはいいとして、Yが嵐山に引っ越して来た理由は、いつか住みたかったからだと言う。やはり嵐山のネーム・ヴァリューがいいらしい。上桂は知られずとも、嵐山なら日本中が知る。そして上桂より地価が高いかと言えばそうでもない。むしろ買い物ははるかに不便だ。だが、人口の少ないのは静かでいいかもしれない。せっかく嵐山に転居するならば、もう少し渡月橋寄りのわが自治会で物件を探す方がよかったと思うが、新築はない。あっても思いにかなわなかったのだろう。Yは30代半ばで、3日前にもわが家に来た。無理に貸したDVDを返却するためだ。幸い来た2回とも筆者と家内がいる時で、話は弾んだ。とはいえ、大半の時間を筆者がしゃべった。彼女は映画好きで、それなりに見ているようだが、30代はやはり若い。豊富な知識はこれからだ。それで筆者の話が多くなったが、若い女性であるからという理由ではない。話してわかる相手であるからだ。そうでない人も多く、そういう人と接した場合はトーン・ダウンする。相手によって筆者の話ぶりやその密度が変わることは、われながら見事に思う。それだけ筆者は正直かと言えば、家内に言わせると「大人気ない」だ。そうかもしれない。いや、そうだろう。だが、話をしても面白くない人と無理して時間をつぶすことはない。実はこれを書きながら筆者はある人のことを思い出している。それは非常に胸糞の悪いことだ。その人とは二度と会いたくないが、そうも行かないのが人生で、会った時にはそれなりに話を合わさねばならない。相手も馬が合わないと思っているだろう。なぜその人と話すのがいやかと言えば、結局のところ、空気を読めない、そして思慮深くないからだ。これはいつも言うように、勉強が出来るといったこととは無関係だ。人間として最も大切な何かを知らない人で、本当は憐れな人と思ってやるのがよいが、相手はそれを露とも知らず、逆に筆者をそう思っているだろう。
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 Yの旦那さんは家内が一度会ったことがある。大柄でおおらかな感じらしい。40代半ばで、ビートルズが好きで、ストーンズやザ・フー、そしてサム・クックもよく聴くらしい。エレキ・ギターも趣味で、筆者とは話が合うかもしれない。そこで、たまたま手元にザッパやビーフハートのCDがあったので、それぞれ2,3曲波動スピーカーで聴かせた。1回では覚えないし、またよさもわからないだろう。それにYはピーター・ポール・アンド・マリーが好きで、それとは全く違う音楽だ。PPMとはえらく古い。30代半ばで好きとは珍しいと思うが、好きな曲との出会いは今流行っているものばかりとは限らない。ところで、好きな音楽でその人の性格がわかるだろうか。ある程度はそうかもしれない。筆者は61歳になってもうるさい音楽が好きで、Yにそれを伝えながらステレオの音量を上げると、すぐに家内は半分に絞った。それはいいとして、PPMの曲を「思い出の曲、重いでっ♪」のカテゴリーに取り上げる用意は5年ほど前からある。そのドーナツ盤も用意しているのにその機会がない。書こうと思っている時にはほかの曲を盛んに聴いていて、そのうち季節が変わって忘れてしまう。そういう場合はよくある。生まれる前のもやもやの世界は限りなく大きいが、タイミングが合わないと何事も生まれない。女性が卵子をたくさん抱えていても、それを全部使うことなしに人生を終えるのと似ている。あるいは頭の中に無限の思いが渦巻くのに、それをこうして文章に書くのは、たまたまであって、またごくわすかだ。それに、本当はぶちまけたいことがあるのにそうも行かない。それで「もやもや」がさらに拡大する。話を戻して、Yは旦那さんにザッパのことを伝えたであろうか。あるいはとっくの昔に知っているが、好きになれないのかもしれない。その方がいいだろう。ザッパの音楽が好きと言う人はおそらく筆者とはあまり話が合わない。ザッパ・ファンそれぞれは自分のザッパ像を抱いている。それは当人の性質に応じてで、ザッパ・ファンがみな似た性質ということはない。いや、それを言えばビートルズ・ファンもそのほかのあらゆるファンもそうだ。何かに夢中になることは内部に閉じこもることだ。そこで自分と夢中になるものとを見つめ、他人が入り込む隙間はない。あっても何かに夢中になっている人は近寄り難い。つまり、入り込む隙間はない。であるから、あまり興味もなさそうである人をつかまえて話をし過ぎるのは「大人気ない」。これは「人気が大きくない」という意味でも使える。無口でいる方が神秘的で格好よく見える。筆者は今からではもう遅いが。
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by uuuzen | 2012-09-16 23:59 | ●駅前の変化 | Comments(0)


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