●嵐山駅前の変化、その231(桜の林、温泉)
度が少しくらい違ってもいいと思いながらこのカテゴリー用の写真を撮っている。工事のために同じ撮影箇所が確保出来ない場合はよくあるが、山の稜線や樹木や街灯などを目安にして、おおよそ同じ撮影角度を保っている。



ところが、地面が嵩上げされたために、同じ場所で同じカメラ、同じ向きで撮っても違う場所のように思える場合がある。今日の2枚目がいずれそうなる。この撮影角度は、温泉施設が建った時にその正面玄関を斜め前から見えるようにと思って決めた。撮影はちょうど1年前の去年9月6日だ。この1年間、同じ角度で数十枚撮った。ホテルの完成後、次の駅前工事現場としての温泉における、その代表的撮影角度だ。この撮影位置は、市か国かは知らないが、石製の四角柱の区域境界標を見つけてそこに決めた。どのようなことがあっても撤去されないと考えたからだ。実際は数か月前の工事で土がたっぷりと盛られ、見えなくなった。土が盛られたのは境界標ギリギリのはずで、一時的に境界標を撤去したかと思っていると、土盛りの後のアスファルト舗装後も撤去されたままだ。そのため、今は今日掲げる撮影位置と全く同じ場所に立つことが出来ない。それで境界標の正確な位置がわからないまま、法面に片足、地面にもう片足を乗せて撮っている。土が盛られた理由はわからない。温泉前は桜の林を東西に二分する地道で、その延長に太鼓の小橋があるが、温泉前付近はタイルで舗装する計画があるらしいので、アスファルト舗装はまた掘り返すかもしれない。それはともかく、定点観測写真を撮るには全く同じ場所で同じ角度とすべきだが、このカテゴリーの文章が写真と合わせた内容となっていないことと釣り合って、かなりいい加減になっている。それは途中でカメラを替えたことにもよる。カメラが違うと同じ場所で同じようにかまえて撮っても写真に収まる範囲が違う。それは予想していたが、あまりに違うので驚いた。カメラでそれならば人間ならばもっとだ。同じ景色を前にしながらみな違うものを見ている。これは違うものを感じていることだ。今まで歩んで来た人生が違うので違うものと感じるのは当然だ。目の前に見えているものですらそうであるのに、国が半世紀や数百年前にやったことなど、誰にも正確なことはわかるはずがない。それで、だいたいでいい、つまり大雑把でいいではないかと決め込むしかない。話が変わる。2枚目の写真にはたくさんの人が写っている。これはカメラをかまえた時に筆者のすぐかたわらを歩いていたので、大きく写り込むのは気が引けたことと、全員がなるべく収まるようにとしばらく待ったためだ。駅前の変化は建物が中心だが、なるべく顔が見えない程度に多くの人を写し込みたい。それだけ写真の情報量が増え、また人間が写るのは樹木やその他の物の大きさがわかりやすい。それに何より温かみが増す。またファッションによって時代もわかるが、これは特に10年や20年過ぎて顕著になる。人を写し込みたいと思いながら、嵐山は観光シーズン以外は人影はあまりにまばらだ。じっと待って写し込むほどの気分的時間的余裕はない。さっと決めている場所に行き、さっと撮る。その即興感がよい。
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 このカテゴリーのテーマは駅前広場からホテル、そして温泉へとなだらかに移動している。ホテル内部の写真は今月中には載せる。温泉が建つ桜の林は、本来ならば現在工事が始まっているはずが、諸事情によって延期になっている。このことは8月に伝えられた。詳しい書類は8月27日の夜にあった自治連合会で配布された。それによると本工事着工は来年1月からだ。ということは今年9月から12月までの丸4か月間はそのまま放置だ。その様子をたまに撮影してもよいが、桜の葉が色づいては落ちるという変化のみで、変わり映えしない点では面白くない。それで今のところは4か月間は1枚も撮らないでおこうと思っている。最後に撮ったのは8月30日だ。それはまだ規定のサイズに加工していない。工事が一旦終わって事務所も撤去されたので、その数日前に撮ったものと何ら変化がないからだ。変化のないことを示すためにはいいが、あまり意味のないことでこのカテゴリーの投稿回数を増やしたくない。と言いながら、今日の写真は「その229」と大差ない。違いは写っている人間だ。話はまた変わる。筆者は割合話し好きで、自治会長になってからはさらにたくさんの人と頻繁に話すようになった。ただのおやべりか人間好きなのか、どっちでもいいが、たまにたくさんの人と話をした後、気分が何となくすぐれないことがある。会話中にいやなことがあったというのではない。その反対にとても楽しかったということもない。よく考えるとただの時間つぶしだ。しかも後で疲れを感じるだけだ。それが何となくアホらしい。そのように漠然と感じる筆者を別の筆者が外から見ていて、それではいけないなと思っている。開高健の晩年の名作とされる小説を読むと、開高自身であるらしい主人公が、人と会うのが億劫で極力顔を合わせたり、話さないようにする。それは開高が作り上げた人物であって開高自身ではないが、読んでいるとそうは思えず、自分の内面そのものを書いていることがはっきりとわかる。晩年の開高はTVの釣り番組に出るなど、露出は多かった。その中でよく覚えている場面がある。サントリーの高級ウィスキーをラッパ飲みする姿だ。それはTV用のポーズではない。本当にそのように飲んでいた、飲みたかったはずで、開高もまた富士正晴と似て酒好きであった。ただし富士と異なるのは、開高がとても陽気でたくさんの人と普段交流しながら、案外ひとりになることが大好きで、人と会って気を使った後はいつもの自分を取り戻すのにひどく時間がかかったのではないかと思えることだ。富士にはあまりそういう面はない。これはなかったのではなく、他人に見せなかったのだろう。開高も富士も明るく騒ぐことは大好きだが、その後にきっと滅入ることが多かったと思う。筆者にもそういう時がある。
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 昨日の夜は地蔵盆の足洗いとして地元の料亭を借りて宴席があった。毎年20数名集まるのが19名であった。これは各種委員と各組長を全部合わせた人数の半分だ。水曜日の午後7時というややこしい時間帯もあってサラリーマンは参加しにくい。そのため来年は別の場所で別の時期という意見も出たが、たぶんそれは無理だ。予算の問題があり、別の場所といってもその候補がない。宴会は9時終了で、いつも15分前にお開きにするのが、話が盛り上がって9時ちょうどまで広い座敷を使わせてもらった。そのまま帰宅すればいいものを、ある婦人が二次会に行こうと言い始めた。筆者はブログを書かねばならないので断ったが、飲みに行く場所が初めての店で、まいいかと思い直した。そのバーは数年前にオープンしたらしいが、そこにバーがあるとは知らなかった。これを書くわが家の3階からは真正面に丸見えで、自治会の配り物で普段その前をよく通る。宴会のあった料亭から徒歩5分少々のところだ。それなのに気づかなかったのは、午後5時から営業で、しかも看板やネオンを掲げていないからだ。オーナーに訊いてみると、いやだからとの返事。音楽を鳴らしはするが、カラオケもいやだとのこと。オーナーはわが町内の婦人で、筆者が口説いて自治会の各種役員のひとつを今年担当してもらった。「大山さんの頼みであるからやっている」と嬉しいことを人前で何度も言ってくれる。その息子さんがひとりで経営する店だ。店内は飾りがなく、カウンター席のほかに台形のテーブルを置いた小部屋がある。そこに二次会に参加した人8人が陣取ってぐるりと取り囲んだ。メニューはかなり豊富だ。昔Nとよく飲み歩き、カクテルを数年ほど試した。ほとんど代表的なものは飲んだが、筆者は食事後では甘いものがよく、たいていブラック・ルシアンを飲んだ。メニューにはそれがないが、訊ねると出来るとのこと。ウォッカにコーヒー・リキュールを足すだけなのでどこで飲んでも同じような味だが、グラスと氷、それに飲む場所の雰囲気でおいしかったりあまりそうでなかったりする。また、筆者はベースとなるウォッカをそのままでは飲まないのでわからないが、どのメーカーのウォッカを使うかによっても味は違うはずだ。カクテルではウィスキー・ベースのものに特にこの差が出る。ウィスキーの高級ものと安物とでは全然別の味がする。原価で1杯1万円でも作れないものがあるかと思えば、500円でも充分儲かったりする。だが、カクテルは安い酒を混ぜておいしく飲もうという思想から生まれたから、超高級なウィスキーをわざわざほかのリキュールを足して飲むことはない。参加した8人のうち筆者が最年少だ。話は弾んだが、大半は自治会のことで、来年以降も筆者が会長を担当してほしいという意見が数人から出た。これには参る。そうこうしている間に11時半になった。1杯にしておくつもりがほかの人は2杯、3杯と進んでいる。あまり気乗りしないまま筆者もお代わりした。宴会でさんざんビールと日本酒を混ぜ飲みしたのに、そのうえウォッカ2杯だ。店を出ると雨が降り出した。店のオーナーに傘を借りて帰った。そうとうな酩酊気分でブログを書いた。それは一昨日の「その230」だ。断っておくと、ここ1か月ほどの投稿は1日か2日遅れになっていて、なかなか当日分を当日に書くことが出来ないでいる。それはともかく、一昨日の投稿は何を書いたか覚えていない。それで読み返すのも怖い。そんなこともあって二次会への参加を半ば呪っている。だが、たまには初めての場所に行って、違う角度で自分を見ることもいい。
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by uuuzen | 2012-09-06 23:59 | ●駅前の変化 | Comments(0)


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