●ムーンゴッタ・2012年8月、その2
った口調は大人気ないので、やんわりと訊いた。8月中にファスビンダーのDVDをもう1枚借りて見ているはずが、図書館からEメールが届かない。



そこで先週別のDVDを借りる時に司書に質問した。「あのー、1か月前に予約しましたDVDがまだ返却されませんか。昨夜調べますとわたしは予約順序が2番目でしたが、まだ2番目のままです。2週間で返却ですから、もう借りられる日が来ているはずですが。」 その答えは、「何度も電話で催促しているのですが返してくれません。」であった。怠慢か、それとも病気のために返しに来られないのか。たぶん前者だ。1か月以上借りたままというのはよほど気に入ったかまだ見ていないかだが、たぶんどちらでもなく、ただ返すのが面倒なのだろう。返却してもらえたとしても筆者が見るのは早くて1,2週間先だろう。それはいいとして、最近ファスビンダーのDVDを2枚買って早速見た。その感想をいずれブログに書く。それもいいとして、彼は1978年に『13回の月の年に』という題名の映画を撮った。ドイツ語では『IN EINEM JAHR MIT 13 MONDEN』で、英語では『IN A YEAR OF THIRTEEN MOONS』だ。放題は『13回の新月のある年に』だったと思う。映画を見ていないのでわからないが、題名中の「MOON」は、「満月」ではなく「新月」の意味ということになる。それではただの「MOON」ではなく、「NEW」を加えてほしかったが、ヨーロッパでは「MOON」と言えば「新月」なのだろう。何しろそれは「新しい月」で、そこから少しずつ月が顔を見せて行く。となると、「新しい」は「真っ暗」と同義か。真っ白な空間に月が出ても見えない。満月も暗い夜に浮かぶ。宇宙は「黒」が基調であり、そこに光るものが存在するのは驚くべきことなのかもしれない。1年に13回の満月のある年は3年ごとに訪れる。新月が13回の年も同じサイクルだ。新月が13回の年には不吉なことが起こると信じられている。迷信に過ぎないが、12回の年より夜の黒が多く支配するから、不気味なことが起こるという連想が働いたのだろう。新月が月に2回あったのは去年7月だ。去年は大震災があった。となると満月13回の年は逆にいいことがあるのかもしれない。そう思って3か月しか残っていない今年に何かいいことがればいいがと夢想する。いいことなどめったにあるものではないが、それは贅沢と言うべきだ。何事もないのが健康の証で喜ぶべきなのだろう。さて、今月は満月が2回あった。今日はその二度目だ。それで「その2」と題する。次の満月13回の年は3年後で、7月に2回見られる。月に2回の満月の2回目を「ブルー・ムーン」と呼ぶようだが、「ブルー」では悲しいことが生じそうだ。何か悲しいことがあったかと考えると、思いつかない。それは幸いだ。これから書くことも湿っぽくならずに済むか。
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 昨夜撮った写真をまず掲げる。昨夜は本当は満月ではないが、筆者のボロ・デジカメでは満月のように写る。今夜が雨であった場合でもこの投稿に満月の写真が載せられるようにと、予備的に昨夜撮っておいた。わが家から徒歩50歩ほどのところだ。今夜とは違って雲はなかった。ほとんどいつも同じ場所で撮るので変わり映えしない写真ばかりだが、先に書いたように、変わり映えのないことは無事ということだ。これは喜ぶべきか。いやいや、本当は毎月違った場所で撮影したいのは山々だ。満月は同じでも、近景として写るものが違えばムードはまた違う。これは遠くへ旅行しなくても、京都市内のほんの少し場所を変えただけでも違った写真となるが、そんな面倒くさいことをしてまでも趣の違う満月写真を撮る必要はないとの思いが強い。どこにいようが筆者は筆者だ。その筆者が満月を毎月撮ることに意味がある。いや、意味など大してないが、これは様式美とでも言うべきものだ。1回が2回、2回が3回といったように度重なるとやがてひとつの独特の「型」となって、それは筆者の個性のある部分を表現するとの思いだ。もちろん誰でも似た写真を撮ることは簡単に出来るが、筆者のように撮って文章を添え、それをブログ中のひとつの「型」として提示する者は筆者くらいであろう。個性の表現はそういう単純なことをいかに意識的に行ない続けるかだ。その意識的な行為でひとつ怠ったことがある。TWITTERだ。今月は「ちわゆねと鳥の世界」について一度も投稿しなかった。これは理由があってのことではない。多忙であったことと、気乗りしなかったからだ。マンネリを感じたからと言い換えてもよい。全然違う角度から書こうとも思ったが、考えをまとめる時間がなかった。わずか100字少しの文章が書けないとは情けない話だ。どうにかして再開せねばと思っているが、なぜか毎日時間が少ない。このブログを毎日欠かさず読む人は数人はいるだろうが、その人たちはこの2,3週間ずっと投稿が1日開き、ついには2日開いてしまっていることを知っている。何を書いていいのかわからないからではない。書くことはいつも無限同様にある。だが、中途半端な内容なら書かない方がましと思っているので、書く時間、つまりある程度の考えをまとめる時間が見つけにくい。これは毎日無理して書いていることであって、書くことが無限にあるということと矛盾するようだが、それは違う。糞と同じだ。糞は体内から一度に全部吐き出すことは出来ない。必ず幾分かは体内に残り続ける。ブログに書くことはそれと同じだ。そうは言いながら、長文の度合いは高まり、毎夜書くのに3時間ほど時間が取られるのは考えものだ。この習慣を改めるには、長文をやめるのが一番だ。だが、毎晩書いていると、これで満足かなと思うのが原稿用紙で10数枚の量だ。先日わかったが、1回の投稿の文字数は1万が限度らしい。筆者は多い時で6000字台なので、まだ余裕がある。そう思って調べると、1万字では足りない人がいた。ブログに小説を発表していて、よほどの長編なのだろう。毎日1万字も書くとは凄い人がいるものだ。
d0053294_0562188.jpg 2枚目と3枚目の写真は今夜の満月で、3枚目は満月を葉っぱの取り囲みから覗いた。鳥や虫にはこのように見えているのではないだろうか。昨夜床に就いた深夜3時、寝室の窓からちょうど満月が見えた。暑いので窓を少し開けたままにして寝るが、その10センチほどの隙間から網戸を通して満月が筆者の顔を照らした。もう2時間もすると嵐山の向こうに沈んでしまう。満月も眠たいだろう。そう思いながら、「満月さん。お休みなさい。」と心の中でつぶやいて目を閉じた。そうそう、数日前のみんなが寝静まった深夜、裏の小川から鴨らしき鳥の鳴き声が聞こえた。それは珍しくないが、今までに聞いたことのない激しい悲鳴で、鳥とは別の獣のような叫びが同時に2,3回轟いた。寝室から直線距離で20メートルもない。目覚めた家内は猿かと言ったが、たぶん猫だ。わが家の裏庭向こうの小川沿いの道には猫が闊歩するからだ。もちろん庭にも入って来て平気で筆者を顔を合わせる。それだけならいいが、鼻が曲がりそうな糞をする。だいたいそれは裏庭の小川沿いの道にするので、見つけ次第、スコップですくって川の中に捨てる。猫はその散歩道で別の猫と出会い、恋をささやいたり喧嘩したりすることもしょっちゅうだ。そうした声よりもっと激しい、何かに襲われたか襲ったかのような悲鳴が深夜に響きわたった。深夜でも鴨や鷺は小川をよく泳ぐ。だが、羽を休めるために川沿いの幅の狭い道に上るだろうか。そこに立たない限り猫に襲われることはない。猫が川の中の鴨にジャンプして襲おうとすると、失敗すれば川の中にドボンで、そのまま流される。そんな危険を猫が冒すか。猫にもアホなのがいるからその可能性はある。そのため、川中の鴨や鷺に跳びかかりながら、失敗して溺れ、悲鳴を上げたことも考えられる。そうでなければ鳥らしき声とそれ以外の獣のような声はいったい何であったか。鳥同士の戦いもあり得る。鴨同士、あるいは鴨と鷺か。だが、真っ暗な小川でそんな戦いをするだろうか。肉食の鳥が鴨や鷺を襲ったことも考えられる。いずれであっても、真っ黒な夜は人間だけではなく、動物も出歩かない方がよいということだ。新月ではなおさらだ。新しい月の初めが真っ暗であるというのは、夜は元来月が輝かないことを人間は本能で感じているからではないか。つまり、月が輝くのはたまたま月が地球を回っているからに過ぎず、月はなくてよいものであったという見方だ。月がなくても星があるし、星は月と違っていつでも同じように光っている。月だけが顔を変え、太陽の真似をして、地上をほんのわずかに照らして夜を盗む。『満月さん、まさか太陽のおかげで光っていることを忘れてはしないでしょうね。』 今夜はいい写真が撮れなかったので原稿用紙9枚ほど、もうこれで寝ます。『満月さん。お休みなさい。』
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by uuuzen | 2012-08-31 23:59 | ●新・嵐山だより(特別編) | Comments(0)


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