●嵐山駅前の変化、その225(桜の林、温泉)
物が少し溶け込んでいる温泉は飲んでも体によいという。鹿児島の「財宝温泉」という水を箱単位で買ったのは三度目で、冷蔵庫で冷やして毎晩寝る前にコップ一杯飲むのが習慣になっている。



2.8リットル入りだろうか、送料込みで1本250円から300円の間だと思うが、スーパーでは同じような水が80円で売っている。温泉水という名ではないが、鉱物とはミネラルであり、ミネラル・ウォーターであることには変わりがない。ただし「財宝温泉」と聞くと、豪華なものを飲んでいる気にはなる。注文履歴が相手に残っていて、しばしば勧誘の電話がかかって来る。それで数回に一度は折れて買ってしまうが、スーパーで同じ量の水が数分の1で売っているとなると、それでもいいかと思わないでもない。財宝温泉水は口に含んだ時、水道水とは全然違って、温泉の香りがある。それが体にいいかとなると、人によりけりではないだろうか。ミネラルも摂取し過ぎるといいことはない。ミネラル・ウォーターはほとんどが運送料のはずで、水代はほとんど無料に近いだろう。昔は水は無料と思っていたのが、今では水道水をそのまま飲むのは体によくないと信じている人が多いようだ。甥の家に先日行くと、ミネラル・ウォーターの段ボールが20箱ほど届いていた。米を炊くのもその水を使っているのかもしれない。筆者はごくたまに財宝温泉水の一箱を買う以外は、水道水を濾過もせずにそのまま飲んでいる。それでも病気になったことはない。まだまだ日本の水道水は大丈夫だ。ただし、琵琶湖が放射能で汚染されるとアウトで、京都大阪は全滅する。薄氷を踏むがごとくの日本だ。これは言い換えれば一か八かで、褒められたことではない。先日のネット・コラムに、中国の新聞社が「日本は100年経って中国に追い越され、もはやふたたび追い越すことはない」と書いているものがあった。人口が比較にならないので、中国がそう思うのは当然だろう。先ほどは「健康保険に入っているからにはそれを使わねば損と思うか」という内容のコラムを読んだ。その質問に日本人はたいがいイエスで、それは「イギリス人から見ると信じられないこと」とあった。筆者は全くイギリス人と同じ考えで、健康保険は数年に一度も使わない。医者嫌いというより、医者に診てもらうほど体調を崩すことがないし、また薬を信用していない。風邪薬もほとんど飲まない。またイギリス人は歩くのが好きで、それがレジャーと健康のためを兼ねているとあった。この点も筆者は同じだ。欧州に長らく赴任していた人物を知る。彼はイギリスはさすが成熟した国家と言っている。そのことは先ほど読んだコラムでも同じ意見だ。それに引き替え、日本は不要な医療費をさんざん使い、またレジャーはリフレッシュするのではなく疲れに行っているようなものだ。そうした習慣なり気質が今後大幅に変化してイギリス並みになるだろうか。そうなるには100年や200年はかかるのではないか。中国に追い越されたとしても、そんなことはどうでもよく、日本は日本で満足して生活が成り立って行くならば、それこそが成熟した国家だ。それは国民の満足度を測る必要があるが、一方でブータンの国民が世界で幸福度が最も高いと聞くと、日本は本当に何が幸福かを考える必要がある。
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 平均寿命がどんどん伸びたはいいが、男女とも死ぬ10年ほど前からは病院にかかり切りで健康体ではないとの調査結果が出ている。この健康寿命こそを寿命と言うべきだ。晩年の10年が病院に縛りつけられるのであれば、それはそれまでの全人生の幸福を帳消しにするほどの悪夢ではないか。家内の姉は73で死んだ。中年から女医と大の仲よしで、てっきり彼女に健康管理をしてもらっているとばかり思っていたのが、全くそうではなかった。異変を感じて入院すると、末期癌で手遅れ、3か月持たなかった。何のための女医友だちかと思うが、ほとんど苦しまずにさっと逝ったのはよかったかもしれない。今の日本は、健康管理を尽くして些細な異変にもすぐ気づき、延命に懸命になるという生き方こそが文明国家に住む人間のあるべき姿と考えているところがある。だが、いつ大きな病になるか、また死ぬかが予測出来るのであれば、それまでの猶予期間は誰しもわがままのし放題で他人にも優しくなれないのではないか。いつ死ぬかわからないことを日々思うことは、いつ死んでもよいという覚悟を抱き、毎日精いっぱい何事にも尽くすようになるように思う。ただし、思うだけで筆者がそのような覚悟で日々生きているとは断言するつもりはない。たぶん1か月や1年先はまだ生きているに違いないという漠然とした確信を抱いて生きているだけだ。そういう漠然とした安心感が持てる状態を幸福という。そういう幸福感は今所有するものがそのままなくならずにあることを前提にするかと言えば、それは絶対条件ではない。物好きにとってはそうだが、物を持ったまま死ぬことは出来ない。家内の姉を見るとわかるように、大量の高価なものを残してもほとんどゴミと化する。また、去年の巨大地震と津波によって家を失った人たちは、確かに不幸だが、命が助かったことでは幸運と思っている。幸福感はまた新たに元気で生きて行こうという思いを抱くことにあって、内から湧き出る活力を自ら感じることだ。そこに信仰が介在する場合は多いのではないか。ブータン人に訊いてみないことにはわからないが、ブータンとは比較にならないほど経済的に豊かになった日本で自殺が多いのは、どこかに理由があるはずだ。それを深刻に考察すべき時が来ている。
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 最近日本の領海内の島を巡る国際問題が増し、新聞やTV、ネットではそのことについての記事や意見が急速に多くなっている。その騒動を見ながら思うのは、日本はロシア、中国、韓国といった隣国からは嫌われているのかという素朴な問題だ。日本のマス・メディアはこぞって隣国が図々しい盗人であると言い立てている。だが、世界はどう見ているだろう。日本が世界に向かってそう主張した時、ロシア、中国、韓国以外のすべての国が日本をひいきにしてくれるだろうか。そこには複雑な国際関係があるので、そうとは限らないと誰しも思うが、領土問題がこの時期になって一気に噴き出て来たのは、日本の国力が弱くなったからという、隣国の侮りだけが理由だろうか。日本がそのように思い、またそのことを世界に向けて唱えても、問題をかえって悪化させるだけの気もする。ではどうすればいいか。今の状況に至った原因は過去にあるはずで、そこに遡って冷静に問題を把握し、対話を根気よく重ねるしかない。そういうことが通用する相手国ではないという意見が大勢を占めるとすれば、それこそが日本の危機ではないか。歴史問題に関して筆者が好きな言葉は、ジョン・レノンが書いた歌詞にある「NOTHING IS REAL」だ。つまり、何が真実かは誰にもわからない。そう考えるので、新聞、TV、ネットで読むことの出来る論評はどれも信用しない。また、相手国もそれと同様のはずで、双方ともにつごうの悪いことは隠し、いいことだけを表に出している。国際裁判所に訴えても根本的に問題は解決しない。人間のやることにはどっち道偏りがある。確かに判定は下るが、それと国民感情が鎮まるかどうかは別問題だ。そこを特に考慮する必要がある。ではいつまでも水かけ論に終始して対立したままでいいかとなれば、そうではない。相手の行動だけを見るのではなく、なぜそういう動きないし国民の騒ぎが起こるのかというその理由を、お互いの国が相手側に立って見つめる必要がある。たとえば近隣住民とトラブルが生じたとする。それはたいていお互いに理由がある。注意された方はきょとんとして、自分は一切悪くないと思い込んでいるが、傍から見るとその思い込みの態度が傲慢であって、そもそものトラブルの理由であったりする。それに気づかずに、向こうが拳を挙げたと言ってこっちも同じ行動を取ると、お互い引っ込みがつかず、やがて殴り合いに発展する。国同士ではそれは戦争だ。21世紀の今、極東でそれが起こっていいはずはない。そうなれば、東アジア諸国は世界に冠たる経済国家になったはいいが、欧米に遅れた未成熟とみなされる。ここはイギリス並みに、アジアで最も成熟した日本としての行動が求められる。さて、今日の写真も昨日と同様、去年8月17日に撮ったものだ。てっきり昨日の5枚のみと思っていたが、調べると出て来た。
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by uuuzen | 2012-08-18 23:59 | ●駅前の変化 | Comments(0)


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