●嵐山駅前の変化、その220(桜の林)
約を作ってほしいと言われて自治会長を引き受けた。今年で4年目だ。3年でやめるつもりが、引き受けてくれる人が見当たらない。



それで自治会の規約を作って強制的に今後は毎年会長が変わるような仕組みを作ろうともくろんでいる。そのために筆者がした最初のことは、自治会加入全世帯を対象にしたアンケートだ。わが家の裏にあった畑は11軒の新築住宅に変わり、一気に世帯数が増えた。大半は赤ん坊を抱える若い家族で、子どもの数が増えて今年の地蔵盆はにぎやかになる。自治会所属の世帯数は140で、これは全世帯の6割強だ。残りは独身のワン・ルーム・マンションや高齢の独居老人が大半だ。6割の加入率は京都市の平均で、市はこの加入率を増やしたいと考えている。市に妙案があるはずはなく、その方策は自治会長に一任されている。自治会の加入率が増えると市は財政的にいろいろと助かることが多い。特に今後は独居老人が急速に多くなるから、死後長く経って発見されるといったことがないように、せいぜい地域社会の中で見回りを欠かさないでほしいといったところだ。以前にも書いたが、筆者が所属する自治会は嵐山では最も古い。それが田畑を潰して建て売り住宅が密集し、人口が増大して14の自治会が出来た。ところが日本中どこでも同じだが、少子高齢化で人口減少をたどる一途で、空き家が目立つようになって来た。そうなると自治会の行事なども昔と同じように行ないにくい。それをどうにか無理しながらやっているのが現状で、新たに引っ越して来た世帯は、古くからの住民がいわば何の疑問も持たずにやって来た慣習的行事に飲み込まれる形でどうにか参加している。この新旧の世代は混じり合わない。何世代も前から住む住民は、40年住んでいても新参者と思う。筆者も新参者だが、それが古くからの住民から自治会長を依頼されたのは、古住民に適任者が今のところいないからだ。いわば次の適任者が育つ、つまりもう10年ほど経って古住民の中年に時間の余裕が出来る頃まで筆者に担当してほしいような雰囲気だ。そのように地域のことをよく知っている人が会長になるのは何かとつごうがいい。だが、昔と違って今は10年や20年も会長をしたいという人がない。驚くべきことにわが自治会では50年ほども同じ人が会長を続けて来た。それは、その人が大地主で、誰からも信頼される、あるいは本人が当然のごとくそう思っていたから可能なことであった。わが自治会を除く13の自治会は、毎年会長が交代し、また規約も整備してそのとおりに動いている。なぜわが自治会だけが規約がなかったか。そんなものがなくてもみなよく知る間柄で、紙に書いた取決めなど水くさい話であったからだ。ところが大きなマンションが建ち、またわが家の裏手のように一戸建ての新築が畑に取って変わると、新参者の方が多くなった。それでも新参者は遠慮があるし、また無関心を装うから、いっこうに自治会は活発化しない。そうしている間に古くからの住民は高齢化するばかりで、このままでは会長を担当する者がいないということになった。
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 アンケートを取ったのは、140世帯で自治会の規約を作るためだ。ところが、町内の回覧にしてもほとんど目を通さずにハンコだけ押して回す世帯が多い。そのため、規約を作ってさあ新年度の会長を決めようということになっても、「そんなこといつの間に誰が決めた?」と言うのが絶対に出て来る。それを見越して、アンケート用紙を配布する前にそれを予告する回覧チラシを作成し、そこにハンコを押してもらうことにした。その用紙は、完成した規約を全世帯に届けるまで組長に保管してもらう。それは、「いつの間に規約が決まった?」と言う人に、「あんた、ハンコを押して同意してはりまんがな」と示すための方策だ。規約は全員の意思を反映すべきだ。140世帯すべてが一同に会して話し合うのが本当はいいが、そんな場所も時間もない。またそんな会合を開いても意見がすぐにまとまるは考えにくい。人前では意見出来ない恥ずかしがり屋からも本音を発してもらうこと、また各自考える時間が必要という観点からは、かえってアンケートがいいと考えた。ただし、それが1回で終わるはずはない。先日その最初のアンケートが集まった。ところが組長の中には期限が10日過ぎても平気な人がある。それほど意識が低い。それは今まで同じ人が長年会長その他各種委員をし続けたことの弊害で、古住民が慣れでやることには悪い面もあることを自覚せねばならない。自治会は全世帯が同じ年会費を支払うから、全員平等だ。それは同じだけ義務も負うことを意味する。ところが、権利は主張しても義務は拒否する人が少なくない。しかも古住民にそれが往々にしてある。これをまず覚醒させねば今後の自治会はない。それはさておき、アンケート最初の設問は、今後重要案件を決める際の住民投票についてで、過半数とするか3分の2以上とするかのどちらがいいかという二者択一にした。結果は、アンケート回収率が7割で、その3分の2が「過半数」と答えた。最初から棄権者は無視し、アンケートに答えた人だけを対象にすると断っておいたので、回収率7割の予想外の低さは別段苦にならない。その残り3割の中からおそらく、「いつの間に規約が決まった?」と言う人が出るはずだが、「知らんとは言わしまへんで」と答えるのを楽しみにしている。ともかく、まず多数決の割合を決めたことで、規約その他今後の決め事の指針がまず出来た。過半数で可決であるから、たとえばの話、古住民の意見はここ3,40年ほど住む新参者に圧倒されるだろう。ただし、筆者は会長の身分からいわば強引にこうしたアンケートを作って配布し、集計して次回のアンケートの内容を考えるが、これが別の人が会長になれば同じような手間をかけて何かを新たに決めて行こうとするだろうか。昨日はそのアンケートの第2回を配布した。それは第1回以上の苦労が多かった。文章を書くのに慣れていても、簡潔かつ隙のないようにとなると、慎重に言葉を選ぶ。また、筆者の美意識はある種厳格な形を欲するから、A3用紙1枚にぴたりと収まるように文字を並べたり余白を取る。それは1日では終わらない作業だ。そうして作った文書を少しでも予算が少なくて済むように、今日はわざわざ四条河原町の5円コピー屋まで行き、しかもそれを全部自分で配布までした。そこまでしても、言い回しが失礼だとか、意味不明の文句を言う古住民がある。こんな忙しい、またアホらしくも損な会長はどこにもいない。他の13自治会が呆れている。それで筆者の次に会長になる人の仕事量をうんと減らすための方策を、アンケートを武器に作ろうとしているわけだ。今日の駅前写真はちょうど1年前の8月9日の撮影だ。同じ日に撮った写真がもう2日分ある。今日のも含めて桜の林だ。この林が温泉に変わることが去年8月に公表された。現在はその工事に入っている。
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by uuuzen | 2012-08-09 23:59 | ●駅前の変化 | Comments(0)


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