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●意思のように固い石
ょっとするような石仏を昨日見かけた。それにかこつけて今日は石像の写真を3点載せる。ただし、最初の2枚は去年11月下旬に撮った。最初は嵐山の宝厳院の五百羅漢石像。これは中国で彫ったもので、まだまだ五百に満たない。



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一体80万円ほどであったろうか、宝厳院に納めると寄進を記した名札とともに据えてもらえる。大和大路通りの恵比須神社の新しい方のゑべっさんがどうもこの宝厳院の五百羅漢石像を思わせるリアルさがあって、それで先日は中国製かと書いた。一方、同神社の本殿に近い方の石像は立体感がより少なく、扁平だ。このことがいかにも日本製を思わせる。今日の2枚目は宝厳院のすぐ近く、天龍寺の塔頭か、魚雷観音を祀っている。その近くにきれいな骨董店が出来ていて、中を一巡した。手軽に買える価格帯のものもあったが、頻繁に客が来る気配がなく、商売が成り立つのだろうか。当日撮った別の写真は今年4月12日に使った。その残りものを半年以上も経って使うのは気の抜けたコーラみたいだが、そういう適当な埋め草もたまにはいい。文字のみがびっしり埋まる画面よりも、ほどよい間隔で画像がある方が息抜きが出来る。だがそのことに縛られると、手持ちに載せたい写真がないとブログが書けないことになるし、写真に振り回されているようで面白くない。ま、そこらへんは適当で、意思が石のように固くはない。今日の題名にしても、最初「石のように固い意志」とし、すぐに「石」と「意思」を入れ替えた。大きな意味があってのことではない。「石のように固い意志」は「石は固い」ことを前提とした表現だが、石は固いとしても程度の問題だ。石より固いもの、つまり硬度の高いもので踏みつけにされると砂になってしまう。それで「石のように固い」とすると、その固さは曖昧で、そんなに固くも思えなくなった。そこで「意思のように固い」と反対にすると、石に意思があるようで面白くなった。また、「意思が固い」のは誰しもではないか。ある人の生涯は若い頃を見ればわかる。若い頃の行動は老境に入っても変わらない。そんなことを最近二、三実感した。筆者のことではない。自分自身のことは誰しも見えない。あるいはわかっていてもその行動パターンを改めることが出来ない。またそれでいいと思っている。それが筆者の言う「意思の固さ」だ。これは否定的な意味合いが強い。で、ある目上の人の意思決定がいつも共通するところがあって、傍で見ていると何をやっても裏目に出てうまく行かない。年下ならば忠告も出来るが、目上となれば黙っているしかない。その忠告は一言すれば、「今までよいと思って来た判断の全く正反対をすればいいです」だが、仮にその言葉に相手がひとまず耳を傾けても、まず今までの意思決定の基準を改めることが出来ない。もう柔らかい頭ではないのだ。60年以上も生きて来て、今さら自分の考えが間違っていることを認めたくないので、聞く耳を持たない。それで結局またいつもと同じ行動をしてとんでもないことになっている。そんな人を割合周囲に見かける。だが、先に書いたように、他人のことは見えていても自分のことは棚に上げている。筆者もおそらく昔から行動パターンは変わらない。ということは頭がもう固まってしまっている。どうにか柔軟な精神でいたいと思っても、無理な話だ。
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 たとえばこのブログ、がらりと雰囲気を変えたいなと思ってはいても、毎日似たような調子になる。「それが独特の味」という好意的な見方も出来るが、決まった味があることは新鮮な風からは閉ざされている。「この味を守って○十年」を謳い文句にする老舗があっても、それは時代遅れの味を提供するだけのことで、それをありがたがるのは老人のノスタルジーだ。それを否定しているのではない。筆者も60になって老人の仲間入りで、それなりのノスタルジーはある。だが、それを第一に思って斬新なものを頭から否定してしまうのは老害と謗られるのは無理もないと思う。この言い方は、先日書いた、「前衛たるには古きを知るべし」の表現と矛盾しそうだが、古きを知るのは程度の問題だ。過去の全部を知ることなど不可能であるし、時々思い至れば古きをたずねればよい。その程度の意味だ。であるので、古いからどれもつまらないと最初から思っている若者は、筆者から言わせれば、頭が固くなっている証拠で、もう将来の望みは少ない。否定的な意味合いの「意思の固さ」はそのようなことを言っている。筆者は出会ってすぐ、あるいは間もない人に、どの程度その意味合いでの「意思の固さ」があるかをいくつかの話題をぶっつけて判断する。そのことで筆者が合格点を与えない人は、やがて記憶から消える。付き合ってもつまらないし、もう筆者の年齢になると我慢してまで面白くない人と時間を割いて話したいとは思わないからだ。これまた否定的な意味での「意思の固さ」で、そういう判断、行動を正反対に改めると新しい視野が開けるのだろう。それはわかっている。であるから、ここ3,4年は自治会長を引き受けて、今まで話をしたことのなかった人とたくさん話すようになっている。それで得たこともあるが、いやなこともある。平均してどうかと言えば、ま、少しはプラスかと思う。それにブログのネタも集められる。ブログ・ネタを昨日得た。最初に書いたように、ぎょっとする石仏に出会った。話題の「つながり」からして今日はそれを紹介するのがふさわしい。そして去年11月の石仏の写真までついでに引っ張り出した。
●意思のように固い石_d0053294_0433173.jpg

 昨日は右京図書館に行った。本当は一昨日の日曜日が期限であったが、朝から雨、自転車では無理であった。バスか嵐電に乗ればいいが、それでは往復2時間ほどはかかる。そうなると神戸、大阪に出かけるつもりであったのが無理となる。それで返却を1日遅らせた。これはルール違反で好ましくないが、ま、ごくたまには1日くらいはいいだろう。意思が柔らかいのは時としてよい。図書館からの帰り、ムーギョに立ち寄るつもりで、いつもと違う道をたどった。太秦広隆寺の真南に延びる坂道だ。そこを1キロほど下がると梅津段町だ。その坂道は6,7年に一度ほどしか、しかも北から南方向にしか走らない。ブレーキをかけずにその坂を下るのは気持ちがよい。途中で左手に郵便局があって、それを見ながら、「ここにもあったか」と思った。というのは、その1時間ほど前、三条通り沿いの郵便局で住民税を支払ったからだ。その郵便局に入るのは初めてであった。カードでお金を下ろし、窓口で待つと、すぐに筆者の番が来た。そこで立った窓口には、6,7年前まで地元の嵐山郵便局にいた若い女性が笑顔で迎え、筆者を見るなり声をかけた。もちろん筆者もすぐにわかった。サングラスに帽子を目深に被っているのに、よほど特徴があるのだろう。「結婚して辞めたと思ってました」「いいえ、転勤があるのですよ」などと、周囲のことも考えずにお互いよく通る声で1分ほど話した。もう6,7年も経ったことが信じられない。彼女はとても親切で、いつもちょっとした言葉を交わした。その郵便局にいることがわかったので、また図書館に行くついでに立ち寄ろう。昨日は初めて月曜日に返却して借りたので、返却期限の2週先も月曜日だ。今までは日曜日であったので、郵便局は閉まったままで気にもならなかった。さて、坂を快適に下がる間に認めた郵便局を後にしてすぐ後、異様な空気が漂う場所に差しかかってブレーキをかけた。自転車を下りてしばし呆然、写真を撮った。今まで気づかなかったのはなぜだろう。6,7年に一度とはいえ、昔からあったはずの墓地だ。自転車を停めたのはその入口の前で、石仏が一体、道路際から3メートルほどのところに据えてある。首は別に彫ったもので、セメントで固着してある。不気味な顔で、しかも白い洟汁を垂らしている。その左に「告」と書いた大きな看板があって、同墓地は新しく死んだ人には供さないなどと説明されている。間口は狭いが、奥行きはかなりある墓地で、荒れ放題の印象が強い。大半は無縁仏ではないだろうか。真新しい墓標もわずかに混じっている。ぎょっとさせられる顔をした石仏に混じって、江戸時代かもっと以前の古い石仏が散らばっている。それらは骨董品として買う人もあるようなもので、容易に盗難に遭うと思える。「ぎょっと仏」のすぐ右手、それこそ道路のすぐ際に、直径30センチほどの意思のように固い丸い石と、宝珠が2個あった。その写真を「おにおにっ記」用に撮った。意思が固いので「おにおにっ記」に載せたいが、投稿回数には制限を設けているので、その余裕があるかどうかわからない。
●意思のように固い石_d0053294_0442226.jpg

by uuuzen | 2012-07-03 23:59 | ●新・嵐山だより
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