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●嵐山駅前の変化、その206(ホテル)
という言葉を先日耳にしてなるほどと思った。あまり詳しく書くことが出来ないので、今日はこの話題を取り上げるべきか、今も迷いがある。また自治会の話だ。



何度も書くように、筆者は今年で会長を4年目を務めている。それがたいていの人には「よくぞ引き受けたな」との思いらしい。見上げたことだという意見と、馬鹿じゃなかろかが半々だと思う。面白いのは、嵐山に住んで30年にならない新参者の筆者に依頼が来たことだ。そのことを自惚れているのではない。前任者が12年も担当したことを気の毒に思って引き受けた。4月の総会では、筆者は本年度中に次期会長を決める何らかの方策をみんなで決めたいことを発言した。総会の2,3日前にA4の紙1枚にちょうど収まるように、思いを箇条書きにし、それを総会出席者全員に配布した。棒読みでは事情がよくわからないだろうと思い、それを読まずに即興で演説した。20分から30分ほどだ。出席者は全員無言であったが、筆者がこの3年間で感じたさまざまな矛盾は伝わったと思う。みんなで集まるには広い場所が必要だ。それにはどの自治会も小学校近くの自治会館を使うが、わが自治会からは徒歩10分ほどかかることもあって、ある店を借りている。もちろん有料だ。それもあって、そう何度も集会を開くことが出来ない。会長をどのように決めるかという方法をまず決める、つまり多数決で物事を決めて行くという最初の決め事から話し合わねばならず、それを終えてから本格的に会長選出や自治会の会則を整備するつもりだが、会則はもう書き終えている。ただし、それがみんなに認可されるかどうかは別問題で、こうしたことを全部年内に決めるには会合を数回は持つ必要があるかもしれない。だが、経費削減と、またみんな多忙でもあるので、筆者は回覧物の配布で作業を進めるつもりでいて、来月からはたくさんの文書をまとめる必要がある。自治会内の住民全員がハンコを押して回覧したことを確認しながら作業を進めるつもりで、それを3月までにきれいに終えたい。ところが、会則は絵に描いた餅でもあって、そのとおりにうまく動いて行く保証はない。というのは、先日書いたが、わが自治会は65歳以上が4人にひとりだ。この高齢化を考えると、会長として動きたくても出来ない人も多いだろう。また、会長にはなったが、実質動くのは別人ということにもなりかねない。とにかく、今までとはそうとう異なる状況となっていて、みんなで決めた会則であるからとはいえ、それを盾にしてあまりにドライに事が動けば、自治会本来の趣旨も失われる恐れがある。
 嵐山が村であるとの意見は、嵐山に住んで40年になる人から耳にした。その人曰く、「自分はまだ新参者」ということだ。それほどに昔から代々住みついている人たちは団結力があって、よそから引っ越して来た人を本心で受け入れないというのだろう。これこそがよく言われるように京都人のいやらしさでもある。だが、日本のどの村でも同じだ。日本は村社会とよく言われる。それはネット社会にも現われている。筆者は全く見ないが、2チャンネルといった書き込みのサイトは、意見を同じくする者が集まって気炎を上げている。匿名であるし、同じ考えを持つ者同士好き放題を書き込むことが、仲間意識を高めることに一役買っている。村には団結力があって、いざという時にはよい場合もあるだろう。だが、反対によそ者を受けつけず、それでいて内部の者同士が本当に家族のように親しいかと言えば全くそうではない。筆者の見るところ、嵐山は村社会だが、そうでない部分もあって、村の住民とよそ者との対立構造という簡単なことでは割り切れず、結局は人間的に合うか合わないかで人のつき合いが成立している。そのいい例が、筆者が会長を頼まれたことだ。ただし、それは今のところ嵐山村にふさわしい世代が見つからないので、ピンチヒッターという色合いも濃い。それはさておき、2,30分演説したその元ネタのA4用紙は全世帯に回覧された。誰もまともに読まないだろうと思っていると、筆者より年配の地の人がひとり意見しにやって来た。その内容はおおむね筆者への同情だが、会長を決めることや会則の整備が1年で出来るかという心配も含まれていた。だが、筆者としては会長役をせいぜい4年で辞めたいと最初から思っていたので、どうにか強引にでも年内に決めたい。会則が出来た最初の会長として仮に筆者が選ばれたとしても、その1期のみと思っている。その1期が2年ではどうかと総会で話が出たので、ひょっとすればもう2年は続け、計6年ということになるかもしれない。
●嵐山駅前の変化、その206(ホテル)_d0053294_153823.jpg

 先日松尾大社のお祭りで子ども神輿があったことは書いた。神輿を法輪寺までごろごろと曳いて行きながら、30代後半のある母親と話をした。ここ2,3年でよく話をするようになった。その奥さんのご主人は深夜の帰宅で、いつも寝るのが3時頃らしい。子どもふたりを抱え、必死に仕事をしている。そのことは以前にもその奥さんから聞いてはいたが、もう少し詳しい事情を知って驚いた。全く健気と言うか、40代半ばの父親の仕事ぶりがどういうものかを改めて自覚した。奥さんは家計の助けになるようにパート勤務しているが、ご主人があまりにへとへとになって帰宅するので、50代後半は自分が看病している姿を想像すると言う。ふたりの子のうち、下の男子は今小学4年生と思うが、地蔵盆の時に筆者の頭に抱きついて来たりしてじゃれる。そのようにされることがあまりないのでびっくりした。そのことを神輿を曳きながら奥さんに言うと、ご主人に甘える時間がないとのことであった。早朝から深夜まで働きづめで、子どもは父恋しいのだ。そんな話をしながら奥さんは、筆者に会長を何年も押しつけてすいませんと謝る。筆者が作ろうとしている会則が整備されると、おそらくそのご主人もいずれは会長を担当せねばならない。そうなれば仕事に支障が出る。もちろん仕事を持っている人は多いし、筆者もそうであるから、仕事が多忙という理由で会長役を免れる決まりを作ることは出来ない。とはいえ、4年目になってわかって来たことは、本当に会長にふさわしい人があまり見つからないことだ。また、自治会の存在意義は、いがみ合うことなく、みんな仲よく楽しく顔見知りとして暮らす「村社会」の構成にあるから、そうドライに会長を順に担当するという形が好ましいとは言えない。筆者が2,30分の演説で言ったことの中に、「公平」という言葉があった。つまり、担当出来る人は順に会長を引き受けるのが筋との考えだ。筆者は4年も担当させられて迷惑だと語気を荒げたのではない。その気になれば10年でもあるいはもっと長く担当出来るが、そうすれば前任者と同じことになって、筆者の次を決めることが大いに困難となる。筆者のように快く引き受けてくれる人はまずいないと思っておいた方がよいからだ。ならば、筆者の役目は、筆者が仮にいなくなっても、会則でどうにか支障なく自治会が動いて行く仕組みを整えることだ。演説の要旨はそれであった。
 一昨年よその自治会長を担当したMさんと親しくなり、そのMさんが急に思い立って山科に転居したことは先日書いた。そのことを自治会内のある人に話すと、「嵐山に愛着がないんやな」と言う。これには意表を突かれた。地元に愛着のある人はみな「嵐山村」の住民だ。そういう人たちには、まだどこかによそから来た人たちを新参者と見る思いが残っている。筆者にとって自治会の会則の整備は、そういう旧弊の「嵐山村」の意識をなくすことが目的のひとつでもある。だが、先に書いたように、会則は「新たな嵐山村」を構成することでもあって、村意識はなくならない。ただその意識が時代に応じて広がりのあるものになって行くべきだ。その意味での「公平」を思う。また、もうひとつのそれは、言うまでもなく、旧態の「嵐山村」で会長を担当してしかるべき人がそれを免れていることの解消だ。ただし、このことについてはそうとう風当たりが考えられる。そこでいつも思っていることは、一種の開き直りとしての新参者の意識だ。筆者は嫌われても平気で、いつでも引っ越すことが出来るし、別段嵐山に愛着はない。だが、住むからには、それなりに頼まれたことは充分に処理したい。それにどこへ引っ越しても日本は村社会であるから、同じことだ。村に住み、村に一見同化しながら、筆者は村意識を持っていないのだろう。今の若い世代はますますそうではないか。嵐山は田舎とはいえ、都会にあまりに隣接している。そのことがわが自治会内にもそれなりの形で現われている。もっと田舎に行くと、それこそ村意識が強くて住めないだろう。そのことはわが自治会に住む綾部の田舎に住んでいた人から耳にした。そして、そういう古い因習が今なお根強い田舎の住民が都会に出たがっている。それは日本の村社会の崩壊を意味するかもしれない。この村意識が少子高齢化でどう変化して行くか。さて、嵐山村にホテルが建った。今日の写真は去年5月18日の撮影だ。ちょうど1年目の明日18日に載せるつもりが、今日書くつもりでいた話題はまだ考えがまとまらない。
by uuuzen | 2012-05-17 23:59 | ●駅前の変化
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