●嵐山駅前の変化、その202(ホテル)
き飛ばされないように帽子を、時々右手で押さえながら、狭い三条通りを自転車で走るのは少々恐い。2週間前に右京図書館で借りたDVD2枚を今日は正午頃に家を出て返却しに行った。



自転車で往復1時間少々だ。2週間前は風が強く、図書館の入る区の総合庁舎が近くに見えるマンションの5階あたりからハンガーに吊るした男物のネルのシャツが、自転車に乗って走る筆者の眼前に落ちて来た。それを管理室のドア・ノブに引っかけたことは先日書いた。今日そのマンションを見上げると、干し物が飛ばないように、ベランダの囲いはかなり背が高かった。それを越えて洗濯物が吹き飛ばされたとは、台風並みの風が一時的に吹いたのだろう。今日は2週間前ほど風は強くなかった。それでも油断した隙に帽子が飛んだ。すぐにブレーキをかけ、そして10メートルほどに迫っていたバスを避けるために歩道端に停めた。帽子はそこから5メートルほど後方に落ちたが、幸いバスや続く車はそれを轢かなかった。避けてくれたのではない。その付近は特に道幅が狭く、たまたまタイヤの下にならなかったのだ。拾ってすぐに被り、また片手運転で走った。ちょっとバランスを崩すと今度は筆者がバスや車に轢かれかねない。三条通りがもう少し拡幅されないものかと思うが、そうなればますます車が多くなって京都らしい風情がなくなる。それはそうと、昨日バスで出かけた際、京都駅行きの71番に松尾橋から乗ると、以前と違うコースを走ることにびっくりした。四条通りをまっすぐ走るはずが、天神川沿いを北上して三条通りまで行き、右京総合庁舎前で停まってまた同じ天神川沿いを南下して四条通りに入った。つまり、迂回して総合庁舎に寄り道するようになっている。これは、四条の梅津界隈の人が右京区役所や図書館に行くのに便利なようにとの計らいだろう。右京区役所は以前は太秦の広隆寺の西隣りにあった。その西隣りが警察で、これは今もそのままあるが、区役所は更地のまま放置されている。そこに区役所があった方が梅津地区の人は便利だが、総合庁舎はそれから1キロほど西に新たに出来た。それまで右京区に図書館はなかった。だが、人口の多さからそれは必要で、地下鉄も通る天神川三条が最適と考えられた。1か月半前に初めてこの図書館を訪れ、その規模の大きさと来場者の多さに驚いた。わが家からは不便なところにあるので、行くつもりはなかったが、丸太町七本松の、30数年前からある市立中央図書館にしかない書庫資料が、右京図書館では貸し出しが可能ということを司書が教えてくれた。とても親切で腰が低く、また明るい若い女性で、今までに対話した司書の中では最高だ。ともかく、その女性が教えてくれたので、右京図書館に行く気になった。行ってみると、中央図書館には全く置いていないCDやDVDがあるではないか。数は少ないが、興味のあるものが多少ある。それらを借りるために2週間ごとに通っている。
 1か月前に行った時、図書館のある三条通りから四条通りに出るのに、山内という、筆者が足を踏み入れたことのない地区を自転車で走った。道が狭い下町で、筆者好みだ。どこをどう走ったのはわからないまま、四条通りの目指す場所に出て来て、われながら勘が鋭いと嬉しくなった。2週間後、同じ道を走ろうと思っていたにもかかわらず、とんでもない間違いをしでかして愕然とした。途中で全く逆方向に四条通りを走り、気づけば梅津に来ていた。正しい道を走っていると信じて疑わなかったから、30年以上もバスの中から見慣れている、あるいは自転車で何度も走っている風景を、初めて見るものと思い込んだ。間違いに気づいたのは、間違いのもととなったある曲がり角から1キロ以上も走ってからだ。同じ道を引き返したが、人生にはこのように気づかないまま誤った方向に行ってしまうことが多々あるのではないか。気づいた時に教訓として学び、同じ間違いをしないように気をつければいいが、教訓が何かを忘れてしまうこともあるだろう。筆者は自分で気づかないまま、誤った道を進んでいる、あるいは来たかもしれない。ここで言う「誤り」とは、「無駄な行為」の意味だ。どんな経験も無駄ではないと、慰めのようによく言われるが、時間の無駄はやはりある。道の間違い程度で何をおおげさなと思わないでもない。しかし、初めての道ではないのだ。そのぞっとするような経験からまた2週間。今日こそ1か月前に走ったのと同じややこしい、せせこましい道を走ってやろうと思った。走りながら記憶が少しずつ蘇り、全く同じ道を走って目指す場所に着いた。これでもう迷うことはないだろう。山内は梅津に劣らぬ住宅の密集地で、行き止まりも少なくないようだ。市内に長く住んでいても、少し離れると、歩いたことのない地区が広がる。昨日は金閣寺に行くのに、同じことを思った。観光客はバスやタクシーに乗って、効率よく目指す有名な場所に行く。それは貴重なものをなるべく多く見るには必要と誰もが思っている。普通の人が生活する普通の家並みを見ながら目的地へ行くのが筆者は好きだ。有名な場所はさっぱり記憶に残らないが、そうしたどこにでもあるような、それでいてどこにもない、その土地ならではの道が後々まで印象に残る。そうそう、3月に金沢に行きたかったことは書いた。実は金沢には車に乗せてもらって一度行ったことがある。一泊し、兼六園も見た。その記憶はほとんど消えているが、鮮明に覚えているのは、木造の古い家が並ぶ横道を10メートルほど歩いたことだ。兼六園の周辺のはずで、そこを歩いたのは、道の奥に『趣味の切手』の小さな看板が目についたからだ。急かされたのですぐに車に戻ったが、その10メートルほどの狭い道のひっそりした気配が懐かしい。同じ場所にまた立ちたいが、探せないだろう。今日の写真は去年4月21日の駅前ホテルの建設現場。
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by uuuzen | 2012-04-08 23:59 | ●駅前の変化 | Comments(0)


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