●嵐山駅前の変化、その199(ホテル)
間意識は希薄だが、筆者は人の中では割合よくしゃべる。簡単に言えば人見知りする方だが、打ち解けるとぐんと親しくなるタイプなのだろう。



自治会長をしていてほとんど何もいいことはないが、そうでもないかと思うのは、今まで道で会っても知らなかった人と親しくなったことだ。それも数人程度で、わが自治会に隣接する自治会長だ。わが自治会以外は、毎年自治会長が交代するから、自治連合会の会合では、筆者の隣りの席は毎年違う人が座る。つまり、そうした隣り合った人と毎年それなりに仲よくなる。先日連合会の年度末総会があって、親しくなったふたりと別れの挨拶をした。近くに住んでいるのであるから、別れと言えばおおげさだが、それでもこれからは年に1回も道ばたで顔を合わさないだろう。今までがそうであったからだ。定年を迎えて家にいる人は、毎日時間を持てあましているかと言えば、人によりけりで、また毎日がとても早く過ぎ去るもので、よほどのことがない限り、自治会で知り合った人と自治会以外のことで親しくつき合うことはない。ここが子どもと大人の差だ。大人になると、人との距離感を知り、あまり積極的に相手の生活に踏み込まないようにする。京都はなおさらそういう土地だ。そうそう、先日の義姉の法要の際、僧侶がした世間話に、高槻市の地域によって異なる人間のつき合いについての感想があった。どの街でも比較的金持ちが住む地域とそうでない人が住む場所とに分かれているが、半世紀近く前に阪急不動産が造成して売り出したある地域は、一戸当たりの坪数が50で、裕福な人ばかりが住んでいる。同地区は、自治会が成立しないらしい。おまけに長年住んでいるのに、隣にどういう人が住んでいるのか知らない場合が多い。自分たちはエリートという仲間意識は持っているのだろうが、他の家庭には無関心だ。僧侶は、大地震などの災害があった時、一番困るのがその地区だろうと言っていた。確かに空き巣の被害も圧倒的に多く、それほどに隣家に関心がない。軒並み空き巣被害に遭っていても、それが減ることがないらしい。京都市内も昨年は自治会に入る世帯数を増やすために、特別のチラシを作って配布したが、自治会が活発化していることで行政が助かることが多いのだ。老人や経済的貧困家庭が孤独死するニュースが増えている昨今、自治会がそれに対して少しでも役立つと思うのは幻想ではない。家庭の中のことをあまりあれこれ他人に知られたくないのは誰しもでも、隣りにどういう人が住んでいるかくらいは知っておいて損はない。それに、顔見知りになれるのであれば、道で会った時は挨拶を交わすほどの仲間意識的なものがあっていい。
 自治会費は、わが自治会は月300円で、1年分を5月に集める。他の自治会はみな月500円だ。これは少し高い。高齢の老人の独居が増えていて、またそうした人は自治会から脱退しがちであることが問題となっているが、それは何々委員といった役割を負わせられるのがいやでもあるからだ。そこで思うのは、年齢制限を設けて、70代半ば以上の人には役を担わせず、また自治会費も半額でいいのではないか。この自治会費から一世帯当たり年1200円が連合会に上納され、体育祭などの行事を行なう。高齢者はそうした行事に関心があっても、まさかみんなと混じって走る元気はない。益を得る人がよけいに自治会費を支払うのが公平であろうが、高齢者はほとんど益することがないのに、みんなと同じ年会費を支払う。どうでもいいような内容の回覧物が回って来るだけで年6000円を支払うことを馬鹿らしいと思う老人が増えても、これは当然ではないか。自治会から同連合会へ上納された金額は毎年○百万になり、そのうちの幾分かは役員たちの飲み食い代に消える。役目が大変なので、慰労のために当然と言えば言えるが、日本政府と同じように各団体が予算のぶん取り合戦のようなことをし、割り当てられた年間予算を全部消費するために、使わなくもいいところに無理に使っているところがなきにしもあらずだ。その慣例めいた妙なことをやめて、高齢者の自治会費を半額にすればいい。あるいは全世帯をそうしてもいい。そうなれば、もっと加入する世帯が増えるのではないか。ちなみに、わが自治連合会では、加入世帯は6割少しで、これは京都市内の平均値に近い。地区によっては9割を超えているところもある。それほどに仲間意識が強いのは、よそ者がほとんど住まないきわめて古い地区と、逆によそ者ばかりで出来ている地区だ。わが自治会のように、半分は何代にもわたって住む家庭、もう半分は新参者といった地区は、6割がせいぜいのところだ。ついでに書いておくと、一世代者は、仮に半世紀住んでいても新参者とみなされる。市は自治会加入世帯率をもっと高めようと考えているが、特効薬はない。そして、その責任は自治会長にあると言われたりもしている。つまり、自治会長がもっと積極的に自治会に入るといいことがありますよという宣伝をしろということだ。
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 先の僧侶の話に戻ると、高槻でも同じ問題を抱えているが、下町ほど加入世帯が多いそうだ。その下町とは、大きな家と小さな家、それに店舗つき住宅が混ざる密集地域だ。それは昭和30年代の大阪市内のどこにでもあった。みんな気安く接しているので、空き巣の被害は少ない。また大災害があれば真っ先にみな助け合う。そのことは阪神大震災で実証済みだ。筆者もそういう場所で生まれ育ったので、山手の上品な暮らしをする人がどちらかと言えば苦手だが、そのことを顔に出さずに話すことは出来る。そうそう、3月半ばのある日、来年度の組長をある町内で決める際に、屋敷に住む、めったに顔を見ない住民が筆者に電話をかけて来て、自治会を脱退したいと言った。それを筆者は説得した。その口説き文句の中でおそらく効果があったのは、空き巣の件だ。去年は別の自治会で2件の空き巣が入る事件が生じた。家人がいるにもかかわらず、堂々と玄関から入って別の部屋から盗んだという。そういう物騒なことを防止するには、隣りにどういう顔の人が住んでいるかを知り、また自分の家の前を見知らぬ人がうろついていることを伝えてくれる隣人を持つに限る。そうした話を、電話ではなしに、訪問して相手の顔を見ながら伝えた。それで態度が一変した。このほかにも例がいくつがあるが、個人を説得して、自治会意識とまでは言わずとも、筆者とつながっているという、ちょっとした仲間意識を持ってもらうことに成功しているつもりではいる。実際、そうした人たちは、「大山さんが自治会長をしているから(安心)」と言ってくれる。今まで顔すらまともに見たことのない人たちと、そのように話を交わすまでに仲よくなっていることは、やはり自治会があってのことだ。みんな公平だが、やっかいない問題は全部引き受けますといった気持ちでいると、わかってくれる人はいる。家内の兄も高槻で大きな役員をしていて、義姉の法要ではそういった話になった。そして、義兄の意見は、自治会は女性の心をうまくつかんでおく必要があるというものであった。これは同感だ。男は孤立しがちだが、女は連帯している。筆者は自治会内の女性とはだいたい親しく出来ているつもりだ。難しいのは、特定の誰かを贔屓にしないことだ。公平が一番で、人の態度はあまり顔を合わせない人でも感じる。さて、今日の駅前写真は去年4月10日のホテル建設現場だ。今年は桜の満開がかなり遅れるような気配だが、一気に暖かくなって春の陽射しとなるかもしれない。
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by uuuzen | 2012-04-03 23:20 | ●駅前の変化 | Comments(0)


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