●松尾駅の駐輪場、その16
という字が「心に吾」で、自分の思いを自覚することが覚悟ということかと、これを書き始める直前に思い至った。



ここ数日は家庭内の事情によって気分がすぐれず、10段階で言えば2か3ほどかと、昨夜は投稿を済ました直後、横段のオレンジ色のランプが下から2、3段だけ点っている様子を思い浮かべた。そういうイメージが湧くだけ、まだ気力の余裕があると言うべきなのだろう。その次に思ったことは、このブログの毎回の投稿に、気分最高を10段階として、何段階かを表示するのも面白いかであった。そのことによって読者は、筆者がどれほどの気分高揚、あるいはその逆に落ち込みの状態で書いたかを知り、一方で文章にその気分の変動が表われているかどうかを吟味する楽しみも得られる。だが、その気分の10段階評価は、やはりあまりに単純で、それのみで文章を書いた時の精神状態を決めることは、筆者にも読者にも出来ない。それはともかく、毎日100以上のアクセズがあって、その中の何割が欠かさず読んでいるのかと、さきほど現在の本日のアクセス数を確認しながら思った。昨日はひどい内容で、全く時間の無駄もはなはだしかったのに、それでも今日もまた100を越えていることは、半数ほどの人は内容にかかわらず毎日読んでいるとしか思えない。ところが、それらの人の顔がわからない。たぶんあの人は毎日読んでくれているだろうと想像する人は2,3人はいるが、100の半数が固定読者としてもその50にとても届かない。その残り40数人は筆者が会ったこともない見知らぬ人だとして、それが事実であれば、ブログのそれなりの効用を思わざるを得ない。見知らぬ人が読むことは、昔なら本や新聞の読者に限られた。その意味で、ブログは本や新聞にわずかでも匹敵するものと言える。誰でも本の著者や新聞記者になれるということで、こうなると、本を書いたり、新聞記事を書いて生計を立てている人の価値はうんと下がる。つまり、文豪や名記者など、もう必要なく、そうした一種の特権的立場で高収入を得ることも許されなくなる。ブログは無料で書き、読まれるもので、その考えを推し広げると、本や新聞も無料でいい。先日、関西のTV番組で時事放談をやるものをたまたま見た。人気番組で、10年ほど続いているようだが、嫌いな評論家がよく出るし、しかもあまりにも右翼右翼し過ぎた意見が目立ち、見ないことにしている。ま、その日はチャンネルを切り替えている時にその番組が映った。その時、ある評論家が別の出演者から冗談的に、ある何かの場に無料で出演してはどうですかといった意見をぶつけられた。すると、どんなに有意義な場でも無料なら出ないと本音で返して笑いを取った。そこで見えたのは、TV評論家の気楽な商売だ。勝手なことを放言して人気者になり、時には政府お抱えの御意見番にもなるのであるから、何かの行為に対して無料ということは、そもそも誰も望んでいないことがわかる。そのため、以前に何度も書いたように、ブログは無料であるから読者が少なく、またありがたがられない。無料のものはどうせ使い捨てでろくなものがないとみんな信じている。そういうブログに毎晩筆者がこうして書くことは、エネルギーの消費の観点からは、非常に好ましくない。パソコンを使わず、早い目にさっさと寝た方が、電力の無駄使いにならずによい。
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 そこでまた思うのは、先日から何度も書いている『下山の思想』だ。先日自治連合会の新年会の宴席で、筆者はその話題を持ち出した。大阪府庁に勤務する48歳の男性は、日本が下山の思想を抱いて、静かに今後をやりくりして行くといった考えには全く反対と言った。それは働き盛りの年齢では当然だ。同著を読んでいないのでよくわからないが、今後日本が下り坂をどんどん下って行く中で、どういう態度であるべきなのだろう。同著を教えてくれた男性によると、下山を誤ると負傷したり死んでしまうから、気をつけて麓に下り、そしてまた登ればいいということであった。だが、そのまたというのがよくわからない。それはいつのことか。100年か1000年先か。1万年先か。おそらく100年では無理だろう。日本が戦後高度成長を遂げたのは、アジアの半島や大陸が遅れた状態にあり、また直接的には半島で戦争があり、その特需で日本国内の工業などがまず活性化したことによる。そういう状態が100年後にあるとはとうてい思えない。話が変わるが、年賀状が届かなくなってもう5年ほどになる東京在住の男性がいた。もう70にはなっているだろう。立教大学出のぼっちゃん育ちで、学生運動に熱を上げ、そして定職に就かずに風来坊の人生を歩んでいた。その男性がふらりと京都に住んだ時に親しくなった。会話の中でひとつよく覚えていることがある。1980年代後半の日本の自動車工業についてだ。日本車が世界的によく売れてアメリカとの間で貿易摩擦を起していることがよくわからないと言った。日本車の性能が優れているからであるとしても、それはほんのつかの間のことであって、すぐに第三諸国がその能力に追い着き、日本の反映は翳りを見せるのではないかともつけ加えたが、当時はそういう意見は、みなせせら笑って取り合わなかった。空前の景気に湧き、日本は世界一金持ちでしかも優秀だと思っていた。ところが、それから四半世紀経った今、その男性の予想が完全に正しかったことが明らかになっている。となると、国力の差は、最終的には地下資源や人口の多さということになりそうだ。日本は人口減少に絶望感を抱きながら、人口が極端に多い中国はきっとまとまりがつかなくなって崩壊すると、ほとんどやっかみで見ている。その人口の少ない日本が、今や地方が頑張って独自の政治をしなければならないことになりつつある。
 そこで『下山の思想』を思うと、老齢化し、しかも少ない人口が、みな幸福感を感じられるのが理想であり、これは北欧のような国家を目指すことではないかと勝手に考える。だが、そうなりたいとして、先日書いたように、日本中に張り巡らした道路網、信号機、橋梁など、すべてが今後数十年から数百年単位で造り直す必要があって、そういう経済的余裕があるかどうかだ。筆者の想像では、あちこち廃墟のようになった場所が生まれ、それを壊す費用さえもない状態になっているのではないか。かつて繁栄した時の土木建築が負の遺産になる可能性は大きい。元の何もない自然に戻すことも出来ないといったことにならないためには、移民を多く受け入れるしかない。だが、閉鎖的な、また他国に対する優越感が強い日本が容易にそうなることは考えにくい。実際先日の宴席で大阪府庁に勤務する男性は、ほとんど江戸時代と同じ鎖国を採っても、日本は充分やっていけるという意見であった。はたしてそうか。またそんな覚悟を持つことが出来るか。車や電化製品を世界中にばら撒いたおかげの現在の繁栄であり、それが著しく減少した時、日本は江戸時代と同じような鎖国をして幸福感を得られるか。筆者が思う『下山の思想』はこうだ。大きな文明国はみな歴史に残る文化遺産を持つ。簡単に言えば、世界中から憧れられ、わざわざ日本に足を運んで見てもらう何かを世界に知ってもらう必要がある。それは今でもあるが、もっと多く作り出す。そして、最も欠けているのは美術だろう。日本人がイタリアやフランスに行くのとはわけが違って、日本美術に関心のある外国人はごくわずかだ。これは宣伝不足にもよる。そして、このことは昔から一部の外国の知識人は言っているが、日本は美術と言うよりも美術工芸の国で、しかもその中で世界で例を見ないものが小袖だ。その価値を日本人自身が過少評価している。小袖の美は、友禅に行き着く。その友禅が京都ですら、染色作家らからは軽んじられている。大きな価値のあるものが身近にあって気づかないのが日本だ。経済的に2,3等国になった時、他国はその国の何に対して敬意を払うか。日本がゆっくり傾いて行くとして、その代わりに世界に冠たる美術を生んだ国と記憶されれば、それこそ本当の1等国を証明するのではないか。今日はオレンジ色のライトがいくつかな。今日の写真は去年2月1日の松尾駅の駐輪場で、その横にあった細長い空き地は、フェンスが取り払われた。そして数日後にはアスファルトで埋められるが、その写真は数日後に投稿する。
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by uuuzen | 2012-01-25 23:39 | ●駅前の変化 | Comments(0)


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