●ムーンゴッタ・2011年10月
天気が続いている。土日まで雨が降らなければと思う。今日は満月であるから、今日だけでも雨が降らなくてよかった。夕暮れの満月を撮りたかったので、今日は早い目にムーギョに出かけた。



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昨日は今日より30分ほど遅い7時前に出かけた。真っ暗になってから出かけるより、やはり夕暮れがいい。昨日最初に見かけた満月(正しくは違うがほとんどそう見える)には、いつものように不意を突かれた。今日は満月が見えることを期待して家を出たので、見てもはっとしないだろうと思った。そして100歩、200歩と歩いて、昨日見かけた場所を探すと、時間が少し早いのか、見えない。早く家を出過ぎたかなとの思いが過る。ならば、松尾橋をわたる頃か、あるいは買い物をして帰りがけには見えるだろうと思い直し、月のことを気にかけずにさっさと歩いた。500歩ほど行ったところに四辻があって、車が来ないか左右に首を向けた時に、左に満月が見え、それではっとした。立ち止まった写真を1枚撮った。それが今日の1枚目だ。電線が邪魔をするので、その隙間に月が入る角度を探してシャッターを押したが、帰宅して写真を加工すると、電線が月に被さっているのに、月の明かりでそう見えない。一眼レフではないので、ファインダーを覗いて見える枠内と、実際に写る写真はかなりずれる。そのずれは被写体までの距離にもよるが、このずれをある程度覚えておかないと、思ったような写真が得られない。また、写真屋のセルフ・サーヴィスの機械で自分で焼くと、上下左右がわすかにカットされるのはいいが、その四辺が全部同じほどの長さでカットされるのではなく、かなりばらつきがある。これを知らずに枠内いっぱいに写真が撮れたと喜び、先日プリントして失望を味わった。またカメラによって縦横比が違うから、写真屋の機械でたとえばL版でプリントして、上下左右のカット具合が異なることは、何となく納得が行く。だがそうなると、ますますデジカメ写真はプリントせず、画像加工ソフトを使ってトリミングし、ブログに掲げておしまいということになりかねない。それほどに筆者は紙に焼いてアルバムに整理することがなくなった。だが、整理を放棄したのではない。ブログは整理の最たるものだ。整理の好みは変わらず、対象や方法が変わったということだ。そのように時代はどうやら急激に変わっているようで、さきほどネットにはTVの時代は終わったといったコラムが出ていた。そう言えば今日は夕方5時頃に、ある医療協会のようなところから電話があった。中年の馴れ馴れしい男性からアンケートに答えてほしいと言われ、その質問が、日々のニュースは何で知りますかというものであった。新聞かTVかネットの中から選べといった調子で、すかさず筆者はネットと答えると、次に年齢を訊いて来た。60ですと言うと、相手は少し言葉に詰まった。もっと若いと思っていたのだ。だが、気を持ち直したのか、「70、80でもネットを盛んにしている人もいますからね」などと、急に筆者を老人扱いだ。それはいいとして、ネットを利用しているのであれば、早速検索してほしいと言われた。国債と同じようなものが医療業界にもあって、その宣伝であったのだ。そんなものを買う余裕はないので、次回電話があると、どう断ろうかと今からうっとうしい。
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 新聞は朝と夕方にしかニュースを届けてくれないが、ネットは随時だ。TVやラジオもそうだが、終日ネットに携わることの出来る人ならば、今はネットでニュースを知る。新聞やTVにはネットにないよさがあるのは言うまでもないが、新聞は株式欄やスポーツ欄など、筆者が全く目を通さない紙面まで毎回ついてくるから、これは半分以上の新聞代、そして紙資源を無駄に使っている。TV番組が気に入らなければ見るなという論法は新聞には通用せず、不要な部分に対してもお金を払わねばならない理不尽さがある。これは昔から気になっていた。それで、新聞を取らなくなっても不自由を感じない。ネットでは新聞や雑誌を意識して、ニュースと同じ項目に、恋愛その他、ちょっとしたコラムが目を引く見出しで毎回出ていて、ついついそういう記事にも目を通す。これが玉石混交と言うより、かなり砂利に近いものが多く、若い書き手によるのだろう。そういうネット記事専門のライターが、一文でどの程度の稿料をもらっているのか気になる。ほとんどプロとは言えないものが目立つからだ。先日はあまりの誤字の多さにびっくりさせられた。変換間違いであるのはわかるが、素人で無料ならまだしも、仕事として賃金を得ているのであれば、許されないミスだ。このように、ネットはまだまだ書き手が未熟で、その分、若手が参入して新聞やTV並みに質を高めることが出来るであろうが、そうなった時には新聞やTVと互角かそれ以上の存在になっているだろう。ネットで思い出したので書いておこう。去年隣の自治会で長を務めた70代の男性とたまに話すが、筆者の仕事を見ていただいたことがなかったので、昨日書いたように、薔薇小禽図の訪問着(これは別の筆者なりの題名をつけるつもりでいる)を衣桁にかけた時、真っ先に来ていただいた。その人は奥さんを亡くしてひとり住まいだが、家の中がとても整理整頓されていて、筆者のゴミ箱をひっくり返したような荒れ放題は全く恥ずかしい限りで、そのため来ていただくことはしないでいた。ところが、キモノの写真を撮る必要上、衣桁を据える部分の周囲程度はきれいに整理する必要が生じ、ついでに部屋のガラクタを一時期、あちこちの見えないところに移動した。それをしても人に見せられる部屋では全くないが、それ以上の整理はもっと大がかりになるので諦めた。そして来ていただいたのだが、その際、キモノとは別に1階に置いてあるウィンドウズ95のパソコンを使って筆者のホームページやブログも見ていただいた。ホームページにはほかの作品の写真をたくさん掲げているので、筆者の仕事を端的に伝えるには最適であるからだ。その人は古いノート・パソコンを所持し、それでちょっとした文章などを打っているそうだが、ネットにはつないでいない。筆者がネットの便利さをいろいろ話すと、かなり興味を抱いた様子で、早速息子さんが会社にたくさん買って今は使っていない、もっと新式のデスク・トップ・パソコンを1台運んでもらうと決めたようであった。
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 ネットにあまり期待を抱くのは禁物だ。前に何度か書いたように、文章を書いたり読んだりすることが好きでない人は長続きしない。もっぱら動画ばかり見る側に立つことも出来るが、いずれ飽きが来る。自分で何か表現したい人向きで、その意味ではその人はカメラもやるし写生もするので、ネット向きと思う。それを敬遠しているのは、難しいという先入観だ。確かに凝った画面を作ったりしようと思えば、HTMLをそこそこ覚える必要もあるが、テンプレートを使ってブログの見栄えをよくすることは簡単だ。ところで、ネットで何か発信する人でも大きく二種ある。筆者のように、ほぼ全く他人のブログを見ないタイプと、積極的にあれこれ訪問して足跡を残し、やがては意見の書き込みの常連になるといったタイプだ。筆者は完全な内向きで、ネット世界のみで誰かと強くつながりたい欲求はない。人の交際はまず実際に会って話をすることが根本と考える。これがいわば旧世代を証明する点だ。今の若者は顔を見なくてもネット上ですぐに友人になり、どこかで実際に会おうということになるらしい。そして恋愛や結婚にまで発展する。筆者の周囲にもそういう若者はいる。それはさておいて、TVの時代が終わったのだとして、それがネットの威力であるとすれば、TVを見て過ごすというきわめて受身的な生活から、自分から何か役立つことを検索したり、またブログやツイッターで何かを発信するという能動的なことに力点が移り、これは歓迎すべきことだ。ただし、ネット・オンリーというあまりにも内向きになり過ぎて、自分本位のものの見方に囚われ過ぎるようになるかもしれず、またそういう人が大半を占めるようになると、そのきわめて均質な状態に対する反動から、英雄期待論のようなものが湧き上がるかもしれず、世の中が変な方向に流れて行かないとも限らない。とはいえ、新聞はかつてそういう権力の片棒を担いだこともあったので、新聞が一番などと偉そうなことは言えない。TVもまたしかりだ。ま、そういったことを、その70代の男性が仮にネット生活を始めた時にどう感じるか、それは興味深い問題だ。筆者の周りに、筆者の薦めによってネットを始めた人が何人かいるが、みなどっぷりはまると言うより、全く逆で、ろくにネットで調べず、TVではかなえられない、アダルト動画見放題にはまったりしている。これももの珍しさから最初の頃だけと思うが、その熱が冷めた後に、ブログを始めるかと言えば、全くそれは望めない。また、望む必要もない。したい人だけがやればいいもので、ブログで日本一の人気のものを熱心に見続けるというのも、しょせんはTVと同じ気晴らしだ。TVでは無理なものをネットが肩代わりしているが、TVがネットの威力に嫉妬して、やがてネットで氾濫するアダルト動画を許可せよといった流れが出て来るかもしれない。だがそうなっても、もはや手遅れで、TVはTVでネットにはないものを探求するしかない。ところが、ネットに株を奪われると、番組作りの予算が減少し、いい番組製作の夢は遠のく。そんなTV対ネットの戦いに関して大多数の大人はどうでもよく、結局一番何が楽しいかとなれば、大多数のおっさんは酒でも飲んでアホらしい話に興ずることであり、ネットなどどうせ暇で孤独な連中がやるものというおおよその見方は今後も覆ることがないだろう。それに、先に書いたように、男女ともに楽しいセックスが出来る異性を見つけるための手段であって、ネットの速度感は本来そういうことに向いているように思える。じっくりかまえた研究といったものはネットで発表すべきものではなく、とにかく長くて1分間で読んでしまえるものがこれからも人気を得るに違いない。そして、そういうものがネットであると、先の70代の人が気づけば、やはり最初から予想したとおりで、せっかくネットに接続したが、結局失望したということになるのではないかと思ったりもする。ネット契約すれば、わからないことは教えますと話しただけに、今後どういう展開になるのか、注目したい。
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 満月の写真は4枚加工した。2枚目は松尾橋の手前300メートルほどにある、ムーギョまでの道のりで最も大きな畑だ。その隅に独身者用マンションが2棟建っている。10年ほど前はそこは砂利を分別する作業所でダンプ・カーが毎日砂埃を上げて走っていた。その砂利を寄り分ける音は、風に乗って遠くわが家にまで聞こえた。3枚目はトモイチの前。ネオンで明るいので、空が白じんでいる。ムーギョの前で撮ろうとしたところ、北に寄っていて、ムーギョ前の四条通りの北側の歩道からは見えなかった。4枚目はふたたび大きな畑に戻ってきて撮った。手前に影となって見えるのはヒ琵琶の木だ。さて、今日は書きたい話題が別にふたつあるが、ひとつはもう少し事の成り行きを見守ってからにして、もうひとつについて書く。それは予想したとおり、今朝ザッパ・ファミリー・トラストからザッパの新譜の予約販売メールが届いたことだ。発売の間隔が短くなって来ているようで、ザッパ・ファンには嬉しい。10月はハロウィーンの季節であるから、ザッパの新譜発売は予想出来た。そして、今回はステージ丸ごと収録シリーズで、1971年のカーネギー・ホールでの録音だ。ちょうど40年前で、その記念盤だ。2回のコンサートを丸ごと収め、CD4枚組だ。価格はそれなりに高く、送料込みで50数ドル。即座に発注し、その後すぐに2セット注文すべきであったことを思い出した。1セットはヤフー・オークションに出品するつもりでいたが、改めて1セット注文するのも面倒かつ不安もあるので、今回は1セットだけにしておこう。ディスク・ユニオンではどの程度で売るのか知らないが、筆者がネット・オークションで出品すると、そこで買うよりかは安い価格で落札されるはずだ。ま、ほしい人はどうにか入手するであろうから、そんなことまで気にする必要はない。筆者はこの1971年のフロ・アンド・エディが在籍していた時期のマザーズの音は大好きだが、すでにたくさんの音源が出ているので、この4枚組にどれほど新鮮さがあるのかについてはかなり懐疑的だ。ザッパのアルバムは入手してすぐにこのブログに感想を書くことを続けて来ているので、その義務感もあって買う。それはそうと、その後毎日終日聴き続けているのが、『Feeding The Monkies At Ma Maison』だ。これは別のCDに取り換えるのが面倒あるのが大きな理由だが、毎日聴き続けても全部覚えられないところが、飽きなくてよい。そして『文明、第3期』と聴き比べてその後わかったが、ザッパは曲の長さを半分にして同アルバムに収録したのではなく、捨てた半分の長さの幾分かは別の曲として独立させた。つまり、楽曲を年月を経るごとに短くして、最終的にエキスだけを聴かせたとはあながち言い切れず、初版段階で言いたいことを凝縮していたと見るべきだろう。だが、それがあまりに混沌としているので、整理のために鋏を入れ、部分を別の曲に仕立て上げたという見方もする必要がある。ザッパのそうした編集作業をアルバムの聴き比べで確認するには、シンクラヴィア曲の場合はなかなか覚えにくいので熱が入らない。そうであるからまた聴くが、こうして毎日聴き続けている中で、新たな発見があるのではないかという期待がある。あってもそれはザッパ・ファンの大多数にはどうでもいいことかもしれない。ネット時代になってかつての録音が次々とCD化されることは、ザッパはネット社会向きであったことを証明しそうだ。それは内向きということでもあって、ザッパのCDを熱心に聴く人は、ネット向きと言えまいか。そして、先に書いたように、そういう人はどこかに英雄待望感がある。筆者にはそれはほとんどない。したがって、ザッパを御大とか先生と呼ぶことには強い抵抗感がある。同じネット向きの人間でも二種類ある。つまり、ザッパ・ファンにも二種がある。
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by uuuzen | 2011-10-12 23:54 | ●新・嵐山だより(特別編) | Comments(0)


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