●嵐山駅前の変化、その88(売店、脇道から広場)
の拡張工事が終わって内部に商品を並べるまでになったかと思った矢先、駅前は広場の整備が始まった。



先日まで床几の前に立って写真を撮っていたのが、目印となる床几が撤去された後は地面についていた泥跡を目安にし、そしてその場所にも立てないように、広場のあちこちが部分的に工事されるようになった。そのため、以前と同じ角度で写真を撮ることが困難になったり、不可能になった。不可能になれば別の新たな角度を決め、そこから撮影するようにしたので、この駅前の変化シリーズの写真は、それなりに変化に富む。部分的に工事というのは、一気に広場全体をフェンスで囲ってしまうと、改札口がひとつしかない駅であるので、人々が利用出来なくなるからだ。それでいくつかの部分に区切り、順に工事を進めるという方針で、これは空き地に新たな広場を作ることに比べて工期は長くなり、また人の通行があるので、工事写真はより面白くなる。それを思っての定点観測だ。それに引き換え、先日書いたように、わが家の裏庭の向こうにあった畑はすっかり空き地に整備され、そこにマンションが建つから、その建設の光景を日々撮影してもつまらないだろう。その空き地は昨日ついにトラックが入って、臨時トイレの箱をひとつ置いて行った。そして今日は測量師がふたりやって来てたくさんの杭を打って帰った。その杭の並びは建物の敷地であろう。それがわが家から見るとかなり斜めになっている。空き地はひしゃげた長方形で、ちょうど凧を横倒しにしたような形だが、そのような土地にマンションを最大限大きく建てるとなると、対角線の長い方の向きに沿うしかない。杭の並びは実際それに沿っていて、それがわが家から見ると斜めになっている。建ち始めてからでないとわからないが、もし筆者の想像どおりなら、裏庭に出てその建物を見た時、マンション各戸のドアが斜めに見えて、わが家とそのマンションとでは、お互い家の内部が見えないことになってつごうがよい。また、バス通りにより近い方に建って、小川ぎりぎりではないようだ。これがまた多少ほっとさせる。マンションとはいえ、敷地はさほど大きくないので、たぶん独身者用で20から30戸ほどではないだろうか。また独身者用でなくても、せいぜい3階建てに思える。業者が挨拶に来ると、近所の人から先日耳にしたのに、今日は来ずで、しかも予告どおりに工事が始まった。もう挨拶には来ないかもしれない。となると、こっちから工事人夫に訊ねるのもいいが、きっと知らないと言われるだろう。
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 さて、今日は地震から丸1か月だ。さきほど大きな余震がいわきであって、また停電しているという。巨大地震であったから余震も大きいが、半分は慣れっこになって、震度6を聞いても驚かなくなっている。昨夜中華レストランの会食で話したが、1000年に一回と考えられる地震が、福島原発が建ってわずか40年で起きたことは、運が悪いようでいて、これを機会に今度こそは同じ目に遭わないように心がける意味で、幸運に転換せねばならない。そこで思うのは、津波の被害に遭った場所にもう一度住みたいという意見をどう考えるかだ。同じ場所に住んでも1000年に一回は同じ被害に遭う。そうなることがわかっていてもなお土地に愛着があるという気持ちはわかる。神戸がそのいい例だ。あれだけの地震があっても、またたく間にまた同じ場所に同じように建物が建った。愛着もそうだが、別の土地を入手しようと思うと、その費用をどうするかの問題がある。それでまた同じ場所に建てる。それに1000年に一回程度ならば、まだ我慢しようということだろう。全くそうした被害に遭ったことのない、また遭いそうもない場所に住んだところで、地震がやって来ない保証はない。とはいえ、津波で家が流された地区に筆者は住みたいとは思わない。いつ津波がやって来るかわからない不安を抱えて暮らすことは、気の弱い筆者には無理だ。だが筆者は別段嵐山に愛着があるわけではない。たまたま住み、いつでも別の場所に移ることが出来るという思いでいる。そう言いながら、おそらくこのまま同じ家に住むだろうが、今回の地震のように、予想のつかない出来事によってそれが中断される可能性をどこかで思っておいていい加減かもしれない。そのことで思い出すのは、阪神大震災の時、家を失った初老の男性が、さびしげではあるが、きっぱりとした表情で「何もかもなくなってしもた」とインタヴュアーに言ったことだ。その発言には潔さがあって、それはいなせな職業に就いていたのであろうと思わせる顔つきによく似合っていた。家や財産など、墓の中にまで持って行くことの出来ないものと突然おさらばしたさっぱりとした思いはわかる気がする。物や金にあまりに密接につながっていると、確かに安楽ではあろうが、男はそれをどこかで全部一気に捨ててもいいと思う瞬間があるのではないか。地震でずべてを失ってしまったことは悲しいが、天災であるからには運命として受け入れるしかないし、受け入れた途端、自分はまた振り出しに戻って新たな人生を歩めばよいというさばさばした思いが涌き、それはそれで新鮮な幸福感ではないか。もちろんこれはその男性がまだ元気に働ける年齢と体であるからとも言える。だが、いろんな塵や芥のような物事に身動き出来ないような生活を送っていたことが一気に精算出来るのであれば、それはかつてはやった「蒸発」にどこか似て、もう一度別の人生が歩めるという希望に直結している。
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 話題を変える。杉花粉が去った後、今度は桧の花粉が舞い始めたそうだ。筆者の鼻炎と目のかゆみはいっこうによくならず、目薬はたまに注しているが効き目はあまりない。アレルギー体質とは言われたことがないが、最近息子のアトピーと同じような症状が部分的に現われ始めた。あまりにかゆいので肌をかきむしると、そこが擦り剥けて下着が血だらけになる。体質がそのように変化するとはあまり思えないが、体が自分の思いどおりになると考えるのは思い上がりかもしれない。花粉が舞って花粉症になるといった話は昔は聞かなかったが、それが天気予報でも花粉の飛散状況を伝えるほどになって、目のかゆみや鼻炎に悩む人が急増した。これが筆者にはわからない。杉や桧の花粉が昔に比べて増えたからと考えられるが、これが減少することがあるのだろうか。また、杉や桧が多く植わっている地域は昔からあったはずで、そういうところに住んでいる人に花粉症がなかったのだろうか。どうも時代の変化とともに人間も少しずつ変化していて、原因がよくわからない新しい病気が出現して来るように思える。それは食事の変化が大きく影響しているだろう。ということは作物が変化していることで、残留農薬の問題が大きいのではないか。そこに遺伝子操作をした野菜が登場し、事情はもっと複雑怪奇になりつつある。もうひとつ体のことを書いておくと、右手の小指の間接が相変わらずおかしい、左手でしばしば揉むが、かえってよくない気がする。目覚めた時は特にその小指が曲がりにくく、曲がる際に音がするかと思うほどカックンとした動きをする。小川沿いの小道に埋まる瓦礫掃除はその後中断したままで、一昨日は久しぶりに作業をしたが、10分ほどして小指が痛くなって力が入らない。筆者がうんざりする瓦礫を掘り起こして処分しようと考えたことは、どこかで今回の地震津波による瓦礫の山の出現を予感していたかと思わないでもないが、被災地の瓦礫がいつ全部撤去されるか見当がつかないのと同様、筆者の瓦礫発掘もすべてが完了するのはいつのことかと思う。そうこうしている間に向こうの空き地にマンションが建つし、そうなれば住民は筆者の瓦礫発掘を不審の目で見下ろすだろう。そうなる前に済ませたいが、小指の痛さは増すばかりだ。それが治らず、しかも隣りの薬指にも及ぶ気配がありそうで、筆者の右手が麻痺すればどうしようかと考えないでもない。そうなればなったで、また別の人生を歩むか。
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by uuuzen | 2011-04-11 22:41 | ●駅前の変化 | Comments(0)


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