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●万博公園西口と「万博 おゆば」
湯は銭湯でもスーパーがつくのはスパの意味に捉えていいが、下町にあった普通の銭湯が減少して、車で行く大きな銭湯に変化して来たのがここ10年ほどだ。



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温泉を新たに掘るのは、すでに掘られた温泉から半径500メートル以上離れている必要があると聞いたが、狭い京都盆地ではほとんどそのギリギリの距離を保って温泉が掘られて、スーパー銭湯がいくつもある。あまり風呂好きではないが、たまにそうしたところへ車に乗せてもらって出かける。リタイアしたような、普段何もすることがない者は、暇に任せてかなり遠方までそうしたスーパー銭湯を探して赴く。筆者は車に同乗して、遠いところでは丹波篠山や綾部の山奥などに何度か出かけたが、それなりにいい思い出になっていて、また行きたいと思うことがある。遠い場所では、家から往復100キロ程度だ。これはとても遠いに属するのだろうか。高速道路のない道をコトコト走って行くとなれば、対向車がほとんどない田舎としても、ほとんど1日潰れる。そのため、車を運転しない筆者は電車で行くことを考える。だが、温泉に入った後、また電車に乗って1時間はたっぷりかかって帰って来るのは疲れるし、今頃ならば風邪を引く。だが、いつか行きたいと思うスーパー銭湯がいくつかある。そのうちのひとつは阪神の春日野道駅から南に下がったところにあるHATなぎさの湯だ。これは阪神大震災以降に出来た。兵庫県立美術館からでも歩いて行ける範囲にある。春日野道は、阪急の駅の方を一度だけ降りたことがある。駅から南方向への商店街に古本屋があって、そこを目当てに行った。もう20年以上前のことだ。その時の印象ではかなり下町に感じた。そういう場所ならば、HATなぎさの湯を利用する人も多いだろう。もうひとつ関心があるのは、万博公園近くにある。これはいつ出来たのかは知らないが、10年以上経つだろう。ネットで調べると、関西ではかなり大きい部類に属する露店風呂がある。この温泉に行くにはどうすればいいかを、先日エル・アナツイ展を見た後に確認してみた。万博公園の地図を見ると、西口を出てすぐ南だ。この西口は、筆者は一度も利用したことがない。1970年の万博には何度か出かけたが、その時どこから入場したのか記憶にない。中央口は使用したが、そればかりではなかった。また、東口かなとも思うが、万博後、会場跡地はすっかり変わったので、記憶がたどれない。そのため、ひょっとすれば西口を使ったかもしれない。万博公園は、9割りは東口を利用するので、西口があることさえ知らなかったが、東があるからには西はあるに違いないと思った。また北は日本庭園が占めていて、北端には出入り口はないことはわかる。
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 さて、みんぱくは万博公園のほぼ中央にある。そこから西へは、南の中央口寄りに、西の端辺りまで、板張りの空中通路が10年ほど前に出来た。そこを歩くと、眼下に紅葉が楽しめる。ここは数年前に一度歩いたことがある。今もあるのかどうか知らないが、架設で作ったものではないだろう。その空中通路を何と呼ぶのか忘れたが、その通路の北、しかもみんぱくの西一帯はほとんど歩いたことがなかった。それでみんぱくを出た後、すぐ近くのゲートで園内の地図をもらった。それによって、みんぱくを出てしばらく行くと、一直線に西口に道が続いていることがわかった。その道の両側は広大な平地だ。花の季節ではないので、誰も歩いていない。実際西口に到達するまで、1組のアベックにしか会わなかった。そのアベックは西口から入って来て、こちら、つまりみんぱく方向に歩んで来たが、それで少し安心したことは、西口から人が入って来るという、その利用のされ方だ。出入り口があるならば人は利用するのは当然で、それは驚くには当たらないが、あまり利用客が少なければ、門番の人件費も捻出出来ないとなって、閉鎖されるだろう。それにアベックが入って来ることは、西口の向こうの地区は、それなりに人が住むなど、生活感のあるところに違いない。そう思ったのだ。寒い風が吹く中、西口に至る一本道の起点に向かっていると、広々とした平原が開けて、その向こうに日が傾いていた。その光景は、行ったことはないが、東北や北海道のミニ版を思い出させた。これほど広い庭園を見るのは心地よい。スキュルチュール江坂の美術館前の庭と比べると、数倍以上の広さがあるだろう。春になればそこに弁当を広げる人々を見かけることが出来るだろう。そうした場所は嵐山にも多少あるので、わざわざ万博公園まで来る必要はないが、かつてはその芝生にはさまざまな国のパヴィリオンが建っていたはずで、筆者はそこに入ったかもしれない。それが今はすっかり様子が変わって広大な庭園になっている。遠くにカラフルな遊戯具の集まりが見えた。誰も遊んでおらず、その一帯はとってつけたような不自然さを感じさせたが、そこで小さな子どもたちを連れた母親たちが遊んでいる光景を想像するのは楽しい。また、小さなせせらぎがあって、庭の手入れ業者が数人いて作業をしていた。万博公園はそれなりに手間をかけて整備されているのだ。
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 ようやく西口に通ずる一本道に来た。西口まで300メートルほどだろうか。それがあまりに直線で、つまり人工的であるためか、1キロほどあるように見える。足元は凹凸のきつい石畳で、道幅は車がすれ違えるだけの広さがある。両側には樹木が等間隔にずっと並んでいて、葉はすっかり落ちている。これは桜だろう。春になればその道は桜のトンネルと化する。万博開催中、その道はあったのだろうか。あったとして、桜は植わっていなかったはずだ。となると樹齢はまだ30年ほどか。その長い道を歩き始めた途端、映画『第三の男』の最後の場面を思い出した。待っていても向こうから美人がやって来るはずはないし、またこっちは先を急ぐ必要があるので、道の中央をひたすら歩いたが、ともかく、街中とは違って、両側は誰もいない庭園で、夢の出来事のような気がして来る。そう思っていると、かすかに見えた若い男女が接近して来て、やがて擦れ違った。それだけのことで、また風の強い音が耳に響くだけだ。ようやく突端にたどり着くと、すぐにゲートはなく、緩衝地帯とでも呼ぶような場所があり、その先がおじさんひとりがいる出入り口であった。そういうところで働くのは、行楽シーズンならいいが、1日に数人程度しか利用しないこともあるはずで、退屈過ぎて筆者なら耐えられない。「あのー、阪急の山田駅までどのようにして行けばいいでしょうか」「そこを下りて、その道なりにずっと下がって行けばいいですよ。1キロほどありますよ。」 別段チケットを見せるでもなく、そのまま外に出ると、すぐ陸橋があった。そしてその陸橋の上から左手下を見ると、スーパー銭湯が見えた。その正面玄関までどのようにして回ればよいかと思いながら下に行くと、ゴルフのミニ・コースがあって、何人かの老人がプレイしていた。銭湯の前は大きな駐車場だ。それを横切って玄関前まで行くが、そこは玄関らしくない。すぐかたわらに送迎のマイクロバスが発車しようとしていた。無料で、それに乗れば山田駅まですぐだ。走れば間に合ったが、歩くことに決めていたので、そのままバスを見送った。さて、みんぱくを見た後にこの温泉に入るのはいいとして、その後は山田駅から電車に乗って京都に帰らねばならない。それは1時間ほどかかる。やはり、真冬は無理だ。かといって、暑い頃なら汗を流したばかりというのにまた汗をかく。ともかく、場所は確認したので、駅に向かうことにした。山手にある温泉なので、下山するように道は下り坂だ。降りきったところ、左手にスーパーがあった。スーパーがあればたいてい入ることにしている。それで店内を一巡し、マヨネーズを切らしていることを思い出し、キューピー・マヨネーズを1本買った。それに、家内はキューピーのがやはりおいしいと言う。スーパーを出て道がさらに左手にかなり曲がっている。駅が見えないので多少不安になったので、先を行くおばさんに道を訊ねた。するとその坂を越えたところ左手と言う。1キロは、初めての道では遠く感じる。だが、その初めての道がいい。山田駅から次に行った場所のことは後日書く。いつまでこんなことをしているのかとも思うが、出かけると、とてもスーパー銭湯にゆっくり浸かっている間がないほどあちこち回る。
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by uuuzen | 2010-12-23 16:29 | ●新・嵐山だより
●万博公園東口と「夢の池」 >> << ●『郷土文化をつたえる-面-』

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