●嵐山駅前の変化、その31(駅舎、広場)
しゃんこにしようという魂胆であったのか。これで駅前にはさえぎるものが何もなく、きれいさっぱりに嵐山、小倉山、愛宕山が見える広場になって、見晴らしがよくなったワーイ!



今日はちょうど1か月前の3月17日に撮影した写真を掲げる。雲がなかなかいい形で写っている。陽射しがいかにも春で、写真からウグイスの鳴き声を想像してもらいたいが、実際は工事の音や人夫の声の方が大きかった。駅舎の写真からは、白い布が少しまくれ上がって、駅名の表示がほんの少し見えている。筆者が知る限り、これは3代目で、少しずつ豪華になって来た。よく観光客から阪急嵐山駅はどこかと訊ねられるが、今回の改修でかなり駅前に植え込みのさえぎりがなくなって、迷う人は減るだろう。先日耳にしたが、渡月橋をわたったところにある京福電車の嵐山駅前にはビア・ガーデンが花見客用に開かれていたそうだ。それくらいの思い切った何かをしなければ阪急嵐山駅前もにぎやかにならない。だが残念ながら、飲食を供する店は渡月橋付近にあって、せいぜい小さなコンビニか喫茶店が1軒ずつしかない。つまり、駅前広場で誰かを臨時営業させて客に飲食を提供するとなると、そうした業者を見つける必要があり、それには地元が反対するだろう。また地元から選ぶとすれば意見が対立してうまくまとまらないに違いない。そうした商業施設として、駅前にホテルが出来る。3日前の夕方、その施工業者から2名がわが家、すなわち自治会長ということであいさつにやって来た。そして設計図と工程表を新たにもらった。工事は予定より数か月延びて、実際の営業は来年夏になるだろう。工程表をもらったので、ダンプがいつどれだけ入り、またクレーンがどこにどう設置されて資材を運ぶかがよくわかる。そのため、筆者の撮影には便利で、今後1年以上は撮影の材料が出来た。それを思うと何となく退屈だが、将来の見通しのつく退屈さと、実際にそれを過ごして行くことの間のずれが人生の意味でもあって、予想のつかない何かも待っているはずで、そっちに期待したい。その意味で言えば、工事は工程表を組んで最も効率的に事が運ぶことを第一義にし、それは退屈の最たるものだ。意外なことと言えば、それは事故であって、あってはならないことであるからだ。昔筆者が設計会社を辞めた理由のひとつにはそのことがあった。誰がやっても同じような効率が最優先され、意外さは求められない。その意外さの度合いが大きくなると、それは芸術ということになる。筆者が求めたのはその方向で、全部を自分ひとりが統率して作りたかった。その思いは、たとえばこのブログにも表われている。
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 話題を変える。最近、寒さが戻って来て、相変わらず筆者はくしゃみを連発しているが、昨日は小雨の中、午後4時頃にスーパーに行った。以前はよく暗くなってからであった。最近はまだ明るいうちに出かけることが多い。その分、まだ見切りの安売り商品は並んでいないが、品揃えが豊富で、かえって夜では手に入らないものがあったりする。松尾橋をわたる時、増水した川面に数羽の燕が盛んに飛び回っていて、餌を取っているようであった。川面にかげろうが発生するのだろう。上流も下流も、川面にはオレンジ色の長いロープがあちこち張り巡らされている。これは以前は別の色のもっと細いものであったが、鷺が飛ぶ時にぶつからないのだろうか。その可能性を少なくするために、数十メートル間隔に風車状のきらきらした飾りを取りつけている。それを燕が見ているとは思えないが、ロープにぶつからないように、しかも高速で飛んでいる。このロープがいったい何のためのものなのか、それをどこに問い合わせればよいか、目下謎のひとつになっている。おそらく鮎釣りのための禁止区域、あるいは逆にその区域を示すためと思うが、去年の秋にもあって、鮎の季節とも関係がないように見える。とにかく目障りなもので、せっかくの雄大な眺めも台なしだ。下流側の梅津側の広い河川敷では、雨合羽を着た女性がひとり2匹の犬を散歩させていた。ダックスフントとセントバーナードだろうか、大きさも色も違う。どちらもその女性のものかどうかはわからないが、どちらも放されて、勝手に緑の中を走り回っている。人が誰もいないからとがめられない。雨でも犬は平気で元気がよい。その様子が見ていて気持ちよい。犬も思い切り走ることが出来て幸福だ。筆者が橋をわたり切ろうとする時、ダックスフントが突如坂を駆け上がり、筆者の方へ走って来るのが遠目に見えた。合羽の女性はそれに素知らぬ顔で、ひょっとすれば飼い犬ではないかもしれないと思った。橋から見える色は桜のピンク色よりも圧倒的に若草色が多い。それがまたきれいだが、筆者はすぐに夏が来て緑が濃くなり、そして秋になって葉が落ちることを想像した。そうして何年経てば、橋を同じようにわたることが億劫になって、家にこもり切っているだろうとも思った。自然からすればそんな年月は一瞬にも満たない。
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 傘は透明なビニール製で、しかも有名なパチンコ屋のロゴが印刷されている。筆者はパチンコとは無縁であるから、なぜそんな傘を持っているかを説明しなければならない。数か月前、あるビニール傘でいつものスーパーに出かけた。同じような傘が何本か傘立てにあったが、筆者のは細い安物ですぐにわかる。買い物を済ませた後、傘立てを見ると、筆者のものがない。誰か間違って持って帰ったのだろう。あるいは勝手に持ち去られたかだ。傘立てには1本しか残っていない。家まで早足でも30分以上かかるから、傘なしでは帰れない。それでその1本を手に取って帰ったが、それは筆者のものより少し頑丈で、価格で言えば100円ほどは高いだろう。それで得した気分になった。そのスーパーの付近は下町で、あまりがらもよくない。他人の傘を平気で持ち帰る人は少なくない。その傘を数日前にさして同じスーパーに行った。そして帰りがけに傘立てを見るとそれがない。仕方なしに同じような安物が数本ある中から適当に1本を取った。それは数か月前に筆者が持っていた細い安物より一段と細く、また小型で、ほとんど傘の役目を果たさない。パチンコ屋で無料でもらえるはずで、安物は当然だ。筆者はわらしべ長者ではなく、どうやらその反対であるようだ。そのロゴは目立つので、筆者がそんな傘をさしていると、筆者を知る者はどう思うだろう。いや、実際はそんな心配は全くしていない。そんな格好を気にするほどには人は見ていないものだ。その傘がいつまた別のものに変わるか、あるいは代わりに持ち帰る傘なしの状態にまで没落することもあり得る。そのため、傘は傘立てにささずにそのまま店内に抱えて入るのがいいが、それがルール違反のように思えてなかなか実行する気になれない。それにどうせ安物の傘だ。なくなってもたいしたことはない。傘は面倒であるので、また足元が悪いのでめったに雨の日は買い物に出ないが、運動不足を実感、あるいは考え事をかとめる、あるいは考え事からしばし離れる意味合いから雨天でも出かけることがある。気分転換に散歩は最適なのだ。季節感がわかるのもいい。それに人間にも出会う。
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 人間に出会うといっても、スーパーに行く時間帯が違えば、よく出会っていた人とも会わないし、またスーパーの店員も交代している。別段親しくなった人は誰もいないが、わずかながら気になる人はある。ひとりは60代半ばとおぼしきあるおばさんだ。毎日6時前後にそのスーパー付近から松尾駅前あたりを往復しているようだ。その歩き方が病気上がりといった雰囲気があって、ひょこひょことわずかに飛び跳ねるようだ。肩から小さなポシェットを斜めにかけただけで手ぶらであるので、筆者のように買い物に出かけているのではない。この女性がどこに住んでいるのかはわからないが、向こうも筆者を知っているようで、通りすがる時にちらりとお互いを確認する。その女性の顔は筆者が知るある男性にどこか似ていて、それで気になったのだが、そう言えばこの2か月ほどは以前と同じ時間帯に歩いても見ない。元気でいてほしいが、またいずれ姿を見ることがあるだろう。もうひとり、20代半ばのとても太った女性とよく出会う。その女性はいつもケータイの画面を見ながら歩いていて、時には立ち止まったまま画面を見るので、歩く速度が信じられないほどに遅い。ある時など、筆者は松尾駅前で追い抜き、スーパーに行った帰りに同じ道を戻ると、その女性が向こうからやって来ていた。そしてはまだ100メートルほどしか進んでいなかった。筆者が2キロ歩く間に100メートルの移動だ。そんなことはほぼ毎回で、路上で歩きながらケータイがその女性の人生そのもののようだ。それにとても暗くなった中、その女性の顔がケータイ画面の光によってうす明るく光っているのを見ることは、かなり不気味で、いったい何を考えて生きているのだろう。ケータイ中毒と言うより、もうケータイと人間としての全生活が一体化している。おまけにあまりに太っていて、かたわらを通る時、圧迫を感じるが、ケータイ画面と終日にらめっこではそうなるのも当然だろう。そのほかによく見かける人は即座に思い浮かばない。歩いている人がそもそも少ないからでもある。筆者の姿をよく見かけると言われるが、それはみな車を運転していて、その車内から見るのだ。ついでながら、筆者もひょこひょこ歩きをする。駅前の変化とは関係のないたわごとを書いたな。
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by uuuzen | 2010-04-17 00:56 | ●駅前の変化 | Comments(0)


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