●嵐山駅前の変化、その24(駅舎)
明されないと絶対にわからないものが写真には写り込むことが多い。その意味で、写真は絵と違って、作者が完全に表現されたものの隅から隅までを把握出来ず、無責任と言える部分を内蔵する。



絵画はその点、無地の画面に少しずつ描いて行くから、何を描いたかわからないということは作者にも鑑賞者にも基本的にはない。この表現者の意識の差が、写真を絵画より低い位置に置いていると見ることは出来る。表現者が意識しないものが写り込むことは、その分鑑賞者もいい加減な気持ちで接することにつながるが、どのようなものであれ、安易な方法で作り上げられるものは、鑑賞者も安易に接し、記憶に留めない。なぜこんなことを書くかと言えば、「嵐山駅前の変化、その22」で掲げた駅前写真に、もう少しわかりやすく写ればよかったなと思える箇所があるからだ。今日掲げる3月9日の同じ角度の写真と比べるとわかるが、円形の植え込みの周囲の様子が少し違っている。アスファルトが剥がされたのだ。それにはアスファルトをカッターで切る必要があるが、その作業は「その22」の写真を撮っている最中に行なわれていた。それがその日の写真には写っているが、それを説明しないことには誰もわからない。これは筆者にはわかっているが、あまりにも断片的に写っているため、誰もわからないのであって、シャッター・チャンスを選ばなかった、あるいは選べなかった点で写真としてはまずいが、説明することで理解が及ぶ点で、全くの無責任な写真とは言えないだろう。とはいえ、カメラがなく、スケッチブックがあったならば、この写真のようには描かず、もっと説明的なものにしたはずで、その説明的な部分を含もうとする点で、絵画は写真より他人からの理解を求めているものであると言える。で、その説明を施しておこうというわけだ。それは写真からは誰にもわからないが、そのカッター作業は筆者にはとても印象深かったからだ。それを操る小柄な40くらいの男性は、痩せ型で眼光鋭く、またいかにもすばっしこそうで、カッターナイフのような感じがありありとあった。毎日どこかで地面を切っているからそんな顔つきになるのか、とにかくあまり見ない顔や表情をしていた。そのことを思い出したので、ここで触れておく。で、「その22」の写真の左下に青い枠の立て看板が横向きに見えている。その右側と、観光案内の立て看板とのわずかな間の奥に、青い塊が見えている。それがカッターで、男性はその機械を操りながら、円形の植え込みの周囲をコンパスで円を描くように切り込みを入れていた。筆者はその「その22」の写真を撮ってすぐ、その男性がいた場所、つまり、「その22」に写るカッターの場所に移動して、「その23」に掲載した2枚の左右につながる写真を撮った。その時にはカッターとそれを操る男は筆者の左に進んでいたので、工事の邪魔にはならなかった。そのためもあって、2枚の写真にはカッターと男は写っていない。工事の最中に、工事人を避けて撮った写真であり、その雑然とした生々しさは「その23」の写真に表われていると思う。今日掲げる写真はそれから4日後のもので、看板がまた円形の外に出ている。それに寒さは相変わらずのように見える。
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by uuuzen | 2010-04-03 00:31 | ●駅前の変化 | Comments(0)


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