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●アジアのザッパ
め切りが3月上旬というので、サイモンさんに断りのメールを送ろうと思った。「忙殺」の言葉がこれ以上ふさわしくないほどに忙しく、とてもザッパについて何か書く気持ちの余裕がなかったし、今もそうだ。



それでサイモンさんに3月の3日にメールを送ろうとしてその文章を書き始めた時、急に思いを変えた。せっかくのThe Rondo Hatton Reportへの投稿依頼であるし、断わることでサイモンさんをがっかりさせたくなく、それでメールの文章を消して、そのすぐ後で文章を書き始めた。何を書くかは決めていなかかったが、書き始めると勝手に筆が動く。いや、指がキーを叩く。筆者は長文を書く時は親指シフトのワープロを使うが、そのためには寒い3階に上がらねばならず、メールを送ろうとした態勢、つまりパソコンの前に座ったまま、今度はワード・ソフトを使って文章を書き始めた。それも筆者にはめったにないことだ。書いた文章の英訳はサイモンさんがしてくれると言うので、それもあって書く気になったところがある。筆者が無理して英語で書けば、思っていることの半分ほどしかニュアンスが伝わらないだろう。それよりも日本語で思いどおりに書き、それをサイモンさんに任せる方がいい。その前にサイモンさんに訊ねていたのは、規定の最大単語数1500というのが日本語で何文字程度に相当するかだ。その質問にサイモンさんは9枚と答えて来た。それで書き終えるとちょうど9枚に相当する字数になった。そういう芸当は、筆者はかなり得意なのだ。断りのメールを送ろうとしてから2時間ほどで原稿が完成した。これは筆者にも信じられなかった。ひとつ肩の荷を下ろした気分で、断りメールを送らないでよかったと思った。あまりにもやっつけ仕事で、面白くないかもしれないが、アジア以外の人にはちょっとは珍しいかもしれない。それにまた落ち着いた時に別の話題で何か書けばいい。そう考えたのだ。ここで書いておくと、実はThe Rondo Hatton Reportのアーカイヴに保存されている過去の文章を筆者は全く読んでいない。そのため、どの程度の質の文章が投稿されているのかわからない。他人の文章を呼んだうえで、内容を考えるというのも本当はおかしなことかもしれないが、レベルを合わせるにはやはり読んでおいた方がいい。
 多忙であるとはいえ、読む時間がなかったわけではない。それに、読むのがサイモンさんに対する礼儀でもある。ただし、これはサイモンさんに言っていないが、筆者のパソコンがあまりに古く、PDFファイルが開けない。いや、正確に言えば、文字化けして読めない。文字が全部黒丸印になっている。おそらくアクロバット・リーダーの最新かそれに近いヴァージョンが必要なのだろう。筆者のはWIN95に合わせたもので、最近のPDFファイルのほとんどは開けない。しゃくに触わるので、そういう場合は無視する。サイモンさんは、自身のサイトThe Rondo Hatton Reportから、今までに投稿された原稿のPDFファイルをダウンロードして読んでもらいたいのだが、それはHTMLファイルとは違って、ファイル作成者が厳格に文章をレイアウト出来るので、どんな大きさの画面表示であっても、見え方は変わらない。つまり、美意識の問題なのだろう。筆者は、ネット上の文章はHTMLファイルが基本と思うので、PDFファイルのほかにHTMLファイルも載せるべきと考えるが、そういうサイトはないし、またPDFファイルからHTMLファイルに変換出来るようで、どちらのファイルも掲載するのは無駄だ。だが、そのあたりのサイモンさんの事情は筆者にはよくわからない。それで、さきほど筆者が書いた文章がThe Rondo Hatton Reportに載ったのを確認したが、それが読めないので、どう英訳されているかわからない。また、サイモンさんは掲載前にメールの本文で英訳文章を載せてくれたが、日本語の部分しか表示されない。それに不思議なことにサイモンさんのメールを開くと、必ず10秒ほどしてパソコンがブラックアトして、再起動させる必要が生ずる。ヤフー・メールを使っているのだが、ヤフー側が悪いはずはなく、筆者のパソコンがサイモンさんのメールに対して正常に反応せず、障害が生ずるのだ。それを改善するためにさまざまに検討したところ、エンコードの問題にパソコン側のちょっとした理由が絡んでいそうだが、原因はわからない。そのため、知人の家にでも言った時、アーカイヴにある文章を一気読みするか、あるいは印刷してもらおうと思う。結局サイモンさんが訳してくれた文章を一度も読めないまま、昨夜サイモンさんから明日掲載しますとのメールがあった。それで、このカテゴリーを使ってそのことを報告しておく。サイモンさんは世界中のザッパ・ファンに投稿してもらいたいと思っている。内容のレベルの問題もあるかもしれないが、ザッパに関して何か思うところのある人はぜひ参加してほしい。筆者ももう少しゆっくり出来るようになればいろんなことを投稿したい。なお、投稿に対して原稿料は出ない。「アジアのザッパ」と題して、原稿9枚の日本語の文章が手元にあるが、それを読む前にThe Rondo Hatton Reportで英語で読んだ方が新鮮と思うので、ここではあえて投稿しないでおく。

●2003年3月30日(日)深夜 その1
●アジアのザッパ_d0053294_1052188.jpg昨日アメリカのOさんから手紙つき資料が久しぶりに届いた。速達扱いだったので、何事かと一瞬心配したが、いつもどおりの近況とザッパ関連のインターネット資料だ。手紙は23日に書いたもので、5、6日で届いた計算だ。ドイツからでも同じ日数で届くが、どうやら戦争による郵便の遅れはないようだ。ザッパの管弦楽作品がニューヨークのカーネギー・ホールで今月2日に開催され、それを聴きに行ったOさんは当時のメールでおおよその感想を送って来ていたのに、その後ぷつりとメールが来なくなった。イラク攻撃の影響かと思っていたのも、そうではない様子であることがわかった。ただし、物騒なことが時分の身に降りかかるかもという心配があって、マンハッタン通勤の行き帰りには周囲をきょろきょろと見回しているそうだ。実際またどういう形でテロがあるのかわからない。しかし目に見えない細菌をばら蒔かれると、もう自衛の方法がない。Oさんの日常的な恐怖は想像にあまりある。その点、日本は関係ないと思っているが、大規模なテロが東京で起これば人々の感情はどう変化するだろう。今回のイラク攻撃がそうした心配を現実のものにする引き金にならないためにも戦争は止めてほしいと素朴に思うが、Oさんの手紙には「戦争反対だけ言っている人々が多いようですが、気持ちはわかりますが、現実なり、あぶない状態もしっかり考えてほしいです」とあって、この箇所には少々引っかかる。チョムスキーの近年の著作を一度でもよく読めばわかるが、世界一のテロ国家こそアメリカだ。ま、人の意見はさまざまだが、独裁政権を陰で操って自らはその利益を吸い取りつつ、正義面している者こそ本当の大悪党で、そんなことから考えると、アメリカはフセインなどのチンピラ程度の悪党とは桁が違う。Oさんの言う危うい現実を招いている元凶こそアメリカであり、そんな国家がまた世界をどんな危険な方向に導いて行くのかわからない今度の戦争に対して、ちょっと待ったと思うのは人間としてごくまともだろう。確かにアメリカに住んでいると、またいつテロにやられるかわからないし、そのテロと大いに関係のありそうなイラクを攻撃することは、自分たちの安心を保証する意味で必要であると主張するだろう。だが、それは自己本位だ。ニューヨークないしアメリカだけが世界一豊かで安心でありさえすれば、よその国の人々などいくら死んでもかまわないとするのは、あまりにも鼻持ちならない田舎成り金根性だろう。もうそんな時代を越えようぜとか考えたのが60年代の若者だったと思うが、ザッパも言っていたように、平和を唱えるヒッピーは結局その後は金儲け主義者になって、豊かで洒落た生活を追求した。その結果が今のアメリカだ。話は変わるが、北朝鮮が核を保有するのは許せないという考えもおかしなことだ。自分たちは地球を何百回も破壊できるだけの核爆弾を保有しておきながら、他の弱小国家にはそれを持つなと迫るのは、まことに自分勝手な言い分ではないか。それを主張するなら自分たちも核を全部捨ててからにすべきだろう。北朝鮮が独裁国家だから核を持たせては危ないとの考えだろうが、それも勝手な言い草だ。何が独裁でそうではないかの区別は困難だ。仮に独裁国家としても、核を持てばどこかを攻撃すると想像するのは妄想が過ぎる。そんなことを思うのは過去に自分たちが侵略をした経験があるからか。経済的に貧しい北朝鮮が核を恐れをちらつかせながら、アメリカを対話に引きずり込み、有利な経済援助を得ようと考えているとしても、それは核が貧乏国家に残された最後の生き残りの有効な手段であるからだろう。筆者はどちらかと言えば北朝鮮は嫌いだが、それと先の核を持つなと迫る話は別だ。自分にとって嫌いなものは全部消えろというのでは、それこそ独裁者だ。ザッパも言っていた。いやな奴は放っておけと。なぜならそんな奴はそんな役回りを選んでいる哀れな存在なのだから。ま、これ以上は書かないでおこう。ただしここ数日の夜のTVニュースで気になっているのは、意図的に事実のある面を隠して報道すれば、それは事実の総体とは違ったものになるということだ。つまり、ニュースの作り方で人々の思いを操作できるし、実際それはますます巧妙に行なわれているのではないかと思う。アメリカは左翼がなくて、右の翼だけが2本をる国家だと言われるが、日本もますますそうなって来ているように感じる。右傾化する一方の国家が辿る道はだいたい決まっていて、軍の規模を大きくし、やがて参戦だ。アメリカはそれをずっとやり続けている。そんな国家の性質は百年やそこらでは変わらない。アメリカが現代のローマ帝国だと言われ始めたのは5、60年代だったろうか。だがローマ帝国もやがて分裂して滅びた。今のアメリカもいずれはそうなる。話は変わる。宮崎駿のアニメ映画がアメリカでアカデミー賞を獲得したニュースが先日あった。日本独特の文化を描いた映画であるので、アメリカでは受けないのではないかと当初心配されたが、逆にそれがよい結果となった。もちろんその裏にはセリフの翻訳を今まで以上に丁寧にしたり、宣伝に力を入れたりするなど、それなりの戦略があった。それにしても異国情緒豊かなのものがアメリカで受けるのはあたりまえのことだろう。日本ではアメリカ文化のどんなものでも受容しているのと同じことだ。むしろ日本は日本のものをあまりにも他国に向けて発信せず、発信するにしてもアメリカナイズされたもので受けると勘違いしている向きがある。ここまで書いたところで息子を叱りとばしたから、宮崎アニメの話題を始めたのか忘れてしまった。で、息子を叱った理由は、ここ20日ほど右足の親指がひどく化膿していて、医者に行って来いと言っても全く聞かないからだ。薬局で買って来たどんな薬も効かず、右足の親指をかばって歩いている状態だ。息子の医者嫌いは筆者譲りかもしれない。20日も膿み続けたままというのはやはり心配なので、医者に行かせたいが、「自分の体のことは自分が一番わかっている」と偉そうなことを言う。手遅れになればかえって医療費も馬鹿高いから、安くつく間に行っておけと叱ったのだった。20歳になる息子にこんなアホなことで叱らねばならないのがまたなさけない。早く自立自活して家を出て行ってもらいたいものだ。こうして書いていてまだ宮崎アニメの話題を始めた理由がわからない。ボケが始まっているだろうか。そうかもしれない。ま、言いたかったことは、アメリカを模倣追従したような作品をアメリカに問わず、もっと自国のものを堂々とアメリカに問う宮崎アニメの姿勢が、日本全体の今後の行く末のひとつの先駆的見本になってはいまいかということだ。前にも書いたように宮崎アニメを真剣に観たことはないが、宮崎アニメ誕生には長い日本の歴史文化があってこそだし、宮崎アニメがアメリカで受けるならば、それ以外のさらに受けるものがあるのではないかと思う。それを言いたかったのだ。で、話が急にまた最初に戻るが、Oさんの資料の中心であるカーネギーホールでのザッパ作品演奏会では、アメリカン・コンポーザー・オーケストラが3曲演奏した。「Gスポットの龍巻」「ドッグ・ブレス変奏曲-アンクル・ミート」「グレッガリー・ペッカリーの冒険」のうち「グレッガリー」はアンサンブル・モデルンもまだ演奏していないはずで、これは聴きものであったろう。筆者もまだオーケストラによる演奏は聴いたことがない。演奏にはタイプライターも使用されていたようで、これは同曲の物語に秘書が出て来るので当然予想できる。今回の演奏が録音されていればいずれCDが出ることも期待される。それよりも先に会場で隠し録りした海賊盤が出回るかもしれない。タイプライターで急に思い出した。津和野に行った時、バス・ガイドが「もうすぐSL蒸気機関車が通りますよ」と話してくれたのに、時刻が微妙にずれたためか、期待に反して機関車の走る姿を見ることはできなかった。
by uuuzen | 2010-03-24 10:05 | 〇嵐山だより+ザッパ新譜
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