●嵐山駅前の変化、その10(広場)
の宿というにはあまり見るところのない嵐山なので、駅前に100室強のホテルが出来たとしてもどれほどの客が入るのだろうか。



嵐山は歴史をひもとくと見所の宝庫とも言えるが、今頃の若者がそんなに日本の古い歴史に関心があるとは思えない。それでも東京の業者は毎日全室を詰めるとの意気込みで、「嵐山に泊まろう」というキャンペーンを東京で繰り広げるのだろう。また、以前に書いたと思うが、ホテルの設計図を見ると、ホテル内のレストランは泊まり客全員の分をまかなうスペースを設けず、30人分程度と狭い。これは話し合いの結果、地元の旅館や料亭、食堂に客を回すということで建設に賛同をもらったためだ。地元の利権を侵さず、持ちつ持たれつにやりましょうということだ。ホテルの建つ場所は筆者と同じ町内だが、町の半分以上の面積を占める。それほど広大なところは数十年前は大半を樹木が占めていたが、今度は全部建物と駐車場になる。ホテル建設の前に、古い管理人の洋館などの建物が壊され、木もほとんど全部が切られて駐車場になってしまったが、それが7、8年前のことだ。そのまま駐車場として使われると思っていたが、駅前から桜の林へと至る道の中央に立っていた大きな楠が、ある日急に姿を消した。その頃から着々とホテル建設の話が進んでいたのだ。それに気づかなかったが、駅前左手の喫茶店裏では発掘調査が2年ほど前に行なわれ、1年間はそのままになっていた。分析の結果、たいしたものは出て来なかったというので、ホテル建設にゴー・サインが出た。
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 説明会の時の資料を改めて見たところ、ホテルが建つのは来年のちょうど今頃3月中旬で、今年6月初旬から本格的に工事が始まる。現在はその周辺道路の整備と、ホテル敷地内の地ならしだ。ホテル建設のためにはダンプ・カーの進入のためにまず道路をきちんと造るべしという役所からの達しがあった。だが、すでに毎日大きなトラックが出入りしている。伐採した樹木を産業廃棄物にしたり、また何か所かあったトタン屋根の建物を壊しているが、それらは建設のための前段階の処理であって、工事とはみなされないのだろう。工事が始まる頃にはまた住民への説明会があると去年の会合で業者は言っていたが、それが本当に実施されるのかどうか、もう心配している人がいる。「大山さん、ちょっと電話で確認してくれへんか」「業者は7月半ばからお盆前後と言ってましたから、その時まで待ちましょう」とこんな具合だ。説明会を開いても参加者は少なく、また業者に何の注文をつけられないも同然で、あまり意味はないが、約束したのであるからそれを守れということだ。駅前の土地は阪急の所有だが、ホテルで金儲けするには、その土地を市に譲って道路として登録せねばならないと、市にも当然の言い分がある。それらがみんなまとまってのホテル建設で、これだけ大きな変化が嵐山にあるのは100年に一度あるかないかだ。それはさておき、今までは駅を下りた客は勝手気ままに桜の林までの坂道をそぞろ歩きし、その間を車がたまに通るという状態であったのが、車道と歩道が完全に分けられ、車が大手を振って中央を走ることになる。昨日近所の人と話をして、春と秋の観光客をあの狭い歩道でさばき切れるものではなく、きっと車道に人が溢れ、そのために事故がおきるかもしれないと意見し合った。また、ホテルには大きな浴場が出来る。これはしばらくの間、説明会では1、2年だったか、ホテルの客室専用とし、様子を見て入浴だけの客にも解放するとのことだが、そうなれば桜の林にスーパー銭湯を造るという話はどうなるだろう。細い道を一本隔てて大浴場がふたつあってはお互い商売がしにくい。また、銭湯によって客集めをするのであれば、花見客とは別に人の出が予想され、その意味でもホテル横の道を整備しておく必要があった。その歩道を造り始めたのが1月の中旬だ。今日掲げる写真は昨日同様2月1日のものだが、昨日掲げた航空写真の③に相当する。つまり筆者は桜の林の端に背を向けて立って、駅を見下ろしている。向って左が桜の林とは道路1本隔てたちょっとした雑木林、左がホテルの建設用地で駐車場になっている。
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 筆者は雑木林はよく散歩し、その中を横切って桜の林に行く。その雑木林は道路との境界がかなり蛇行していて、それがまた自然でよかったが、歩道を造るとなると、それは許されない。きっぱりと直線で断ち切られ、敷き石が嵌め込まれた。その様子が写真からわかると思う。またそれだけではなく、道路に近い区域は木がかなり切られ、土地も削られた。雑木林はややひっそりとした場所で、ベンチが2、3あるが、あまり人は入らない。それではもったいないので、歩道整備に伴なって手を加えるようだ。それでも奥の方の樹木はそのまま切られずに済むようで、それがかつての駅前の鬱蒼とした樹木の名残をわずかでも伝えることになる。野鳥のためにもそうした大きな木は残せるならばそうした方がいい。先日「その6」の最後に、その雑木林の地面を見下ろして撮った写真を掲げた。桜の小枝やドングリ、そして小さなキャラクター・グッズや小石などが落ちている。自然と人が混じっていることを端的に伝えると思う。②の方向から撮った写真からは、駅前には阪急が経営するレンタサイクルの建物が見える。そこにホテルが建ち、その少し喫茶店側(白い建物)に玄関が出来るが、阪急はレンタサイクルを辞めずに、そのまま経営する方針で、ホテル1階の今と同じ場所に設けられる。自転車をどこに収納しているかと言えば、そのレンタサイクルの建物内と、大半は半円形階段裏の隠し倉庫だ。それを知っているのは地元の人だけだろう。駅前で最も大きく変化したのは円形の土地だ。そこには松など、樹齢を重ねた植え込みがあった。それが1月の下旬だったろうか、全部きれいに切り取られた。その植え込みは、駅を下りた人にとっては嵐山に行く手を塞ぐ格好で存在していたので、ある意味では鬱陶しいものだったと言える。先日知ったが、その場所は京都市が買い取り、独自に改装するとのことだ。その設計図は地元の商人にはすでに知らされている。植え込みが一掃されて見通しがよくなり、これで桜の林に向かう道が今までとは違ってよく見えるし、またホテルも眼前にそびえるということになる。ヤフーの地図の航空写真ではまだ植え込みの緑が見えており、駅周辺がどのような具合であるかわかるが、現在は急速に日々変化しつつあって、来年のホテル開業の頃までは景観は落着かない。
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by uuuzen | 2010-03-16 00:44 | ●駅前の変化 | Comments(0)


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