●嵐山駅前の変化、その5(桜の林)
げる2月とはまさにそのとおりで、それは通常の月よりも2、3日少ないだけが理由ではなさそうだ。花の季節の直前で、梅が咲いたと思えばもう散って、次は桜の番だ。



それに筆者はここ数年、今時になると花粉で目鼻がやられ、春は花粉ということになってしまった。今もこうして書いていて、大きなクシャミが連続で5回出た。さきほどは耳の中が痒いので家内に耳掃除をしてもらったが、耳の奥が傷つけられ、血がたらたら出た。一方ではなをかむと必ず血が混じっているし、目は花粉のためにひどく痒く、ごしごしを繰り返していると、真っ赤に充血して収まらない。全く顔中から血を出しているようで、これも開花の季節のエネルギーのためかと思ってみる。エネルギーはそれを補給するものが欠かせないが、はなをかみ過ぎて、濡れたティッシュの山を見るにつけ、これだけ水分を排出すれば水不足とばかりに、何倍も立て続けにお茶を飲む。そう書きながら思い出したのは、雨が最近よく降ることだ。これも春の花には必要なものなのだ。何だかみんなうまいこと行っている感じがするが、それにしても2月は短かった。全く自分はいったい何をしているんだろうと、実のない日々に愕然とする。それは今に始まったことでもなし、頭も体もひとつなので、そうあれこれといっぺんい何事もこなせないと開き直ってもみる。季節の変わり目に筆者自身の変わり目が重なったような2月、そして引き続いて3月だが、そういう激変の時期にはその日その日の出たとこ勝負で何か書くのがいいと思って、ここ1、2週間はそうしているが、さて、今日は1月に書き忘れていたことを書こう。例の桜の林だ。1月17日に、林中央にある中の島公園に至る道、これは人が歩くので自然に出来た地道だが、そこに立って前後2枚を撮影した。それを今日は掲げる。1枚は西方面の嵐山公園管理事務所、つまり温泉給湯口を遠くに見たもの、もう1枚は東方面で、松尾へ続く自転車道路の起点があるところだ。筆者がよく歩くのは東側の桂川で言えば下流側で、西側にはめったに踏み込まない。去年、西側の奥、つまり温泉給湯口付近で10キロ以上はあると思える大きな象亀を日向ぼっこさせている女性がいて、話しかけたことがある。アフリカ生まれなので、冬は暖房費が大変だが、春になれば助かると言っていた。その亀は広い桜林をのっしのっしと歩きながら、そこら中の雑草にむしゃぶりついていたが、毒ではないのだろう。あたり一面食べ放題の草は、動物にとっては天国だ。
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 その女性は筆者と同じ自治会の住民だが、そう言えばそれ以前も以後も一度も会ったことがない。それが何となく不思議だ。筆者はよく散歩するので、あちこちで人に見られていて、会長をするようになってからは、以前に増して人から「見かけましたよ」と言われる。今日もそうで、車を運転中の見たことのない老人が筆者の横で車を停め、「会長さんですな」と声をかけて来たし、その10分後にはこれまた見知らぬ婦人が通りすがりに深いお辞儀をして行った。家内に言わせると、筆者の顔は似たような人を見かけたことがないほど珍しく、一回見れば忘れられないので、そのように声をかけて来る人が多いのだろうということだ。どうでもいい話を書いてしまったが、昨日は自治会のことで走り回り、去年地蔵盆の時に初めて知った自治会内の住民と数時間話をした。筆者は話を始めると長くなるので、自重して早めに切り上げるべきなのだが、つい調子に乗る。この軽さが年齢に似合わず、貫禄がいっこうにつかない。それはいいとして、昨日話をした人は、もう10年近くその場所に住んでいると言う。だが、筆者は知らなかった。自治会の役人などで走り回らない限り、そういうことになってしまう。息子が小さい頃は子ども会の役員になったりして、どういう人がどこに住んでいるかは比較的よく知っていた方だが、10年経つと変化が大きい。息子の友だちは全員転居したし、その分新しい住民が増えているが、そうした人とはなかなか接点がない。自治会に入る人はいいが、入らない家庭もあり、そうした人とは同じ町内や自治会であっても、生涯顔を合わさないかもしれない。そんなことがあっても何ら不思議ではないが、今まで知らなかった人と話をして顔見知りになることは悪くはない。何となく気が合わない人にはこっちから接近しないし、接近する必要があっても何となく心に壁を作った状態になる。昨日会って話込んだ人は、地蔵盆の時に実に気分よく動いてくれた人で、それがとても印象に残り、また好感を持った。そういう人はなかなかいない。その人は自治会の役員になったことがないので筆者は知らなかったが、自治会の役員もそうであるようで、隣近所のつき合いが稀薄になっていることがわかる。
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 昨日話をしたその人から耳にして認識を改めたのは、今の阪急は金がないというだ。東京に進出してそれが失敗し、大きな借金を作ったそうで、桜の林を潰してスーパー銭湯を造るといった、阪急が自前で何か事業する話は信じられないとのことだ。となれば桜は伐採されずに済むかもしれないが、駅前ホテルと同じように、阪急は土地を貸して、どこか別の会社がスーパー銭湯を建てることはあり得る。その可能性は大きいだろう。阪急が金困りなら、あまっている土地を有効利用するために積極的に期限つきで貸し出すだろう。駅前ホテルも50年契約で、50年後にはホテルは解体される。その頃筆者はいないので、そのことはどうでもいいが、50年先には日本の経済が今より沈滞し、駅前にホテルを建てもはやらず、更地のままにされることもあり得る。となれば雑草が増え、いずれそこは森になって、昔のように戻る。きっと何事もそんな大きな変化の一連の輪があるはずで、そう思えばホテルも森も同じように思えて来る。そして、話を桜の林に戻せば、数十本立っているのはみな樹齢60年ほどだと思うが、もうそろそろ寿命で、伐採せずとも自然と枯れる時期かもしれない。息子の同級生がみな、いや息子もそうだが、どこかへ行ってしまったのに、その桜の林は昔と同じだ。それが何となくありがたい。筆者はそこを散歩していると、息子が鳩にパンの耳をやっている姿を思い浮かべる。桜は昔のままそこに立っているが、やはり筆者と同じように確実に年を取ったのだ。せめて筆者が生きている間はそのままであってほしいが、スーパー銭湯になってしまえば、筆者は湯に浸かりながら、かつてその湯の場所にあった桜を思い出しているだろう。それもまた乙なものかと思わないでもない。どの道、人間はいつも変化を受け入れなければならない。
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by uuuzen | 2010-03-06 00:59 | ●駅前の変化 | Comments(0)


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