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2008年10月18日●第 78 話
秋の何がいいかと言えば、夕焼けがしみじみ美しいと思えることですが、マニマンは1日中雲を見て過ごしたいと思うことがよくあり、雲が次々と形を買えるように思いを次々と変え、そしてその思いが自動的に文字となって紙に記録されればいいのにと思いますが、思いのすべてを文字情報の変換出来るのか、そんな疑問を思う一方で、その疑問が文字情報に出来ることを思って、思いとは文字情報とほとんど等しいかと思うのでした。はははは、「思」の文字をひとつの段落に10回も使いました。「思」は「田」の「心」です。つまり、思いは「耕して何ぼ」で、何度も繰り返して思うことで何らかの収穫になります。その思いを耕す行為が、マニマンには秋の夕暮れの雲を見つめることのように思えます。そして、雲を見つめていると、必ず雲以外のことを思い始め、気がつけば雲は全然違った形となっているのです。雲は空間にフウワリと漂って自らを記憶しているでしょうか。マニマンは毎日地面をフウワリと歩きながら、自らを記憶するために『おにおにっ記』を書きますが、雲とマニマン以外に誰が覚えていることでしょう。
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