2008年09月16日●第 47 話
入道雲はいつの間にか見られなくなりました。ここ数日は曇天でない限り、空にはほとんど雲がありません。でも、秋ですからね。大空高くで風が強く吹き、それにふさわしい鰯雲がそろそろ見え始めます。その大空の風のおこぼれが、地表でも感じられる日があります。先日の昼間、郵便局に歩いて行った時、とても珍しいほどの心地よい風が吹いていました。マニマンはその風に平和な気分を感じながら、アメリカ・インディアンの言葉に『こんなにいい天気は死に頃だ』といった内容のものがあることを思い出して、笑顔を浮かべました。昼間の散歩であるのに、その日は不思議にも誰も歩いておらず、マニマンはとろんとした気分で夢か現実かわからなくなりました。空を見上げると、前方にポツンとひとつ浮かぶ雲があります。真っ青な空に綿菓子のような雲がたったひとつです。マニマンは今から40年前のトロントの空にも同じ光景があって、それを撮影した写真をジャケットに使ったロック・バンドのライヴ・アルバムを思い出しました。その時歌われた曲から、『……wonna die!』の歌詞を口ずさみました。※
偶然にも昨日の昼は2006年正月のブログ公開から、訪問者44444でした。この4のゾロ目は縁起が悪いのかどうか。まだ死にたくはないけど……。